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四川省のチベット地区の黄龍は世界遺産の景勝地で標高が3200m~3600mの散策路に不思議な景観を見せてくれます。日本では3000mの場所は草木も少なく高山植物の世界ですが、黄龍は5000m級の山から流れてきた水が豊富で草木が生い茂っていました。種類も高山植物と言うよりは普通の形態の植物が生えていました。それらの植物たちを紹介いたします。
再掲載を機会に写真をクリックすると拡大するようにいたしました。

もっとも印象的だったのがこの純白のシャクナゲ(石楠花)でした。このシャクナゲの写真を撮ったのは標高3230mでした。


シャクナゲの花を拡大いたしました。


少し雰囲気の違うシャクナゲも紹介いたします。


すこし花が広がっています。これ以外にも小さな花のシャクナゲもありました。


これはバラ科の野イチゴの花だと思います。こんなに高山なのに日本で普通に見かける野イチゴの花と似ているのが不思議でした。水は豊富なので冬の寒さに耐えられる植物ならば生きていけるのかもしれません。


こちらはキク科のヤブレガサ(破れ傘)の一種のようです。こちらも日本で見かけるヤブレガサに似ていました。こちらでは葉の形から2種類かを見かけました。


水が豊富で苔や小さな草も活き活きと生えていました。


こちらの花も沢山咲いていました。名前は判りませんが山葵(わかび)に近い環境に育っているような感じでした。花の全体の形はワサビ(アブラナ科)の花に似ています。ワサビと同じように花びらは4枚ですが花びらの並びは一番下の写真とおなじでした。


水の豊富さが植物からも伝わってきました。


いろんな苔や地衣類も豊富でした。


このピンクの花もよく咲いていました。


不思議な4枚の花弁だったので花の拡大写真も掲載いたします。花の形は上の小さな白い花と同じなので種類は近いものなのかもしれません。あの白い花はワサビに似ていると書きましたがワサビはアブラナ科です。アブラナ科といえば代表的なのが黄色い花の菜の花ですが、このピンクの花は菜の花の形に似ていました。この花もアブラナ科のワサビに近い種類のような気がします。