先週の週末に関西に帰省していました。10月12日は羽田空港を14時20分発のフライトで伊丹空港に行きました。この日の富士山は雲の合間に頂上付近が覗いた感じでした。

上の写真んでは富士山は大きく見えたように写っていますが実際は下の写真のように遠くに小さく見えました。さらに地上は沢山の雲で覆われており、おそらく地上からは富士山は見えなかったのではないでしょうか。
この写真を見ていただいたらわかるように地上は雲に覆われていましたが、飛行機より高い部分にもくもがありました。飛行機は10000m前後を飛ぶので、おそらくは13000~15000mの高さを雲が覆っていたのです。低い雲と高い雲の間を飛んだのがこの日の景色でした。


富士山より少し西の南アルプスあたりだと思います。山脈のあたりだけ雲が切れています。飛行機の飛ぶ高さより低い2,000 〜 7,000 mに秋によく見られる雲は高積雲(こうせきうん)です。地上から見た感じから「ひつじ雲」、「まだら雲」、「叢雲(むら雲)」と呼ばれます。ただし今回の雲が地上から「ひつじ雲」のように見えたかどうかは判りませんが高積雲の高さの雲には間違いないようです。
一方で、今の時期に飛行機より上に広がる雲が巻積雲(けんせきうん)です。こちらの雲の有名な呼び名が「鱗雲(うろこ雲)」、「鰯雲(いわし雲)」、「さば雲」ですが、残念ながら、このような名で呼ぶような景観の雲ではありませんでした。ちなみに巻積雲が出来るのは5,000 〜 15,000 mの高さのようです。
高いところなので模様が小さいので鱗雲のような名前がついて、低いところの高積雲は紋様が大きく見えるので「ひつじ雲」と呼ばれたそうです。
  高積雲(こうせきうん)  2,000~ 7,000 m
                  ひつじ雲     まだら雲     叢雲(むら雲)
  巻積雲(けんせきうん)  5,000~15,000 m
                  鱗雲(うろこ雲)  鰯雲(いわし雲)  さば雲


伊丹空港から成田空港への帰りのフライトは10月14日の早朝でした。チェックインのときは座席は3Kでしたが珍しく登場口で10Kに変更になりました。


余談ですが、チェックインしときは3Kの席でしたが、搭乗口で10Kの席への変更を言われてしまいました。実は3Kと10Kとは右の配置図のように大きな違いがあるのです。
これは大阪⇔成田のフライトだけの特徴です。成田から国際線を理由する人が優先のフライトのために、空いている時に好意で座らさせてもらっている立場なので、状況が変われば当然のことなので、変更の理由は聞かないし、理由を言わないのが暗黙の了解のことなのです。

写真の景色は10kの席からの撮ったものでエンジンが横に見えました。大阪平野を抜けたあたりの景色です。おそらく飛行機より上に見える雲は、はっきりとした紋様はありませんが、鱗雲(うろこ雲)に近い巻積雲だと思います。斜めに差し込む光が縞模様のようです。地上は雲の合間の光で幻想的な景色を見せてくれていました。


雲の流れていく景色を動画でも紹介いたします。徐々に「ひつじ雲」の系統の高積雲が眼下に現れてきます。


地上から見ると「ひつじ雲」のように見えるかもしれません。