偕楽園の南東方向には大きな湖が広がっています。千波湖(せんばこ)です。一つの景観をを見せてくれます。

千波湖と桜川は水戸城の南側の外堀の役目を果たしていたそうです。面積は約332,000m²、湖の周回は3,000m。並木もありジョギングや散歩のコースとして親しまれている。堀のような部分が桜川で千波湖外周園路(ジョギングコース)によって千波湖と分離されています。上流(手前)に行くと桜川緑地があります。


昔の千波湖は水戸城の本丸の南東方向まで広がっておりさらに広い湖でした。主に昭和期の埋め立で狭くなったそうです。水色の部分が現在で薄紫色の部分が干拓前の千波湖です。江戸時代の後期に出された「水府志料」によれば、当時の千波湖の面積は約1,275,000m²(386,364坪)であったことから現在の3.84倍の面積があったことがわかります。この地図はSENBA LAKE OFFICIAL WEB SITEから拝借いたしました。


偕楽園から千波湖に降りると黒鳥(コクチョウ)が出迎えてくれました。黒鳥(コクチョウ)は南半球(オーストラリア固有種)の鳥なので、日本に渡ってくることはありえないので飼われている鳥です。すごい数の黒鳥でした。もしかしたら千波湖は"日本で黒鳥が最も多い湖"なのかもしれません。


こちらはガチョウ(鵞鳥)とハクチョウ(白鳥)です。千波湖ではコブハクチョウが沢山生息していると書かれていたので、この白鳥もコブハクチョウという種類のようです。ただしコブがある方が左のガチョウでこれはシナハクチョウに似ています。どちらも人懐っこくて人間を見ると近づいてきます。
白鳥の種類はコブハクチョウ、 コクチョウ、クロエリハクチョウ、オオハクチョウ、ナキハクチョウ、コハクチョウで日本に渡ってくる白鳥はオオハクチョウとコハクチョウだけのため、コクチョウ同様にコブハクチョウは飼われている鳥のようです。


カモも人に慣れていました。こちらは1mの距離が限度でした。千波湖の鳥たちというホームページ書かれていた鳥の名前は、コブハクチョウ、オオバン、キンクロハジロ、コクチョウ、カンムリカイツブリ、コガモ、バン、ホシハジロ、ミコアイサ、ユリカモメ、クイナでした。


かわいい鳥たちなので餌を与えている方を多く見かけました。湖畔には「自然な環境に生息させるために、餌を与えないでください。」と看板は立っていますが、餌やりは定着している感じでした。
餌の少ない冬に渡り鳥を守るために積極的に餌やりを行っている自治体も沢山あるほどで、さらに白鳥や黒鳥のように飼われている鳥が沢山ている千波湖では、餌やりに関しては賛否が、わかれるところです。子供の教育には看板を無視するのは好ましくないけれども、餌やりと鳥たちの数は相関関係で、この広い湖からみて適度に餌が与えられている感じで、今の状態でバランスとれている感じもしました。鳥たちに接することが出来て楽しかったです。湖畔のお店で餌を売っているくらいなので、気することでもなさそうでした。


遊歩道の脇では黒鳥たちが巣を作っていました。雛たちが沢山育っているそうです。


西側の湖岸から東の方向を見た千波湖の景色です。
遠くに見えるのは水戸の町です。


湖の真ん中にはいろいろと変化する噴水があり、時々きれいな姿を見せてくれました。西から水戸市内をバックにした噴水の姿を撮りたかったのですが、待ちきれなくて撮れませんでした。北側から撮った写真を紹介いたします。