以前にパリのルーブル美術館の模写している光景を紹介したことがあります。同じパリにあるオルセー美術館(Musée d'Orsay)でも模写されている方がおられました。ルーブル美術館では沢山の模写している人を見かけましたが、オルセー美術館で気が付いたのは1人だけでした。模写できる静かな場所はルーブル美術館に比べて少ないので、見学者の多い場所の作品は模写の許可が下りないのだと思います。
皆さん興味があるようで沢山の人が模写を見学されていました。
イーゼル(画架)と椅子がルーブル美術館と同じでした。そのことから同じようなシステムだと感じたのでルーブル美術館での模写を行う手順を紹介します。
① 模写したい絵の希望を美術館に伝える。
③ 日本大使館の推薦書と無犯罪証明書を入手する。
④ 許可されたら模写の出来る時間帯に行って模写する。
模写期間 一つの絵で3ケ月以内
模写料金 無料
その他 イーゼル(画架)と椅子は借用可
見学の人がいなくなるまで待つことにいたしました。
やっと、こちらの写真を撮ることが出来ました。
こちらが模写していた絵です。こちらの絵はコローと言う画家の作品でした。調べてみると同じタイトルで同じ名前の作品が何枚も書いていました。女性が手に持っている楽器はマンドリンです。
作家 カミーユ・コロー Camille Corot
作品 L'Ateiier de I'artiste アーティストのスタジオ
制作 1865年
下記の写真に写っている風景画と人物画の計3枚の絵がコローの作品です。
コロー(Corot)のフルネームはJean-Baptiste Camille Corot(ジャン=バティスト・カミーユ・コロー)です。コローは印象派の前の時代の画家で、日本では馴染は少ない気がしますが、コローの影響を受けた画家は、印象派・ポスト印象派のピサロ、モネ、セザンヌなど、野獣派のマティス、ドランなど、立体派のピカソ、ブラック、グリスなどが挙げられるほど次世代に影響を与えた画家として有名なようです。
名前 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
Jean-Baptiste Camille Corot
生誕 1796年7月17日 バリ
死没 1875年2月22日 パリ(満78歳没)
コローの絵の周辺で気になった作品を紹介します。本記事内の5人の画家(作家)の写真は全てフリー百科事典のWikipediaから転用させていただきました。
作家 ローザ・ボヌール Rosa Bonheur
1822年~1899年(満77歳没)
作品 Labourage nivernais dit aussi Le Sombrage
制作 1849年
接写していたいた理由は、写真をクリックしていただくと判ると思います。大きな作品にも関わらず細部まで本物と間違えるほど詳細に書かれているのでした。牛の表情も豊かに描かれていました。ボヌールは、当時は珍しい女性画家でした。本名はマリー・ロザリー・ボヌール(Marie Rosalie Bonheur)で、フランスの写実主義画家です。動物の姿をありのままに捉えた作品を多数残したそうです。ジョルジュ・サンドやサラ・ベルナールなどと並び、フェミニズム初期を代表する人物の一人だそうです。
作家 コンスタン・トロワイヨン Constant Troyon
1810年~1865年(満54歳没)
作品 Boeufa allant au labour, effet de matin
制作 1855年
こちらはÉdouard Sainの作品です。本絵はÉdouard SainのWikipediaの
作家 エドゥーアード・セイン Édouard Sain
1830年~1910年(満80歳没)
作品 Fouilles à Pompéi
制作 1865年
作家 エルネスト・メソニエ Ernest Meissonier
1815年~1891年(満75歳没)
作品 Femme en prière à Saint-Marc de Venise