写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2017年7月21日から7月23日まで北海道旅行に行ってきました。目的は2014年4月1日に北海道に転勤なった長男家族に初めて会いに行くことですが、この時期に決めたのは上の写真の貴重な赤バフンウニを食べに行くためでした。赤バフンウニの正式名称はエゾバフンウニです。食べることが出来るのは6月から8月で、7月が美味しいとのことでした。他のウニに比べて収穫量が少ないことから貴重なウニです。北海道の積丹(しゃこたん)で、その赤バフンウニを食べさせる超有名なお店に長男家族に連れて行ってもらったのでした。
そのお店は漁師が経営しており、自ら朝に採ってきた赤バフンウニを割って丼にして出す「赤ばふん生うに丼」は1日15食限定なのです。それを食べるためには開店と同時にお店に入る必要があるのですが、お店では名前を書く紙が開店より前に入口に出されるので、長男だけが宿泊している宿を朝早く出発して名前を記入て、宿に戻って朝食をとって開店前にお店に着くようにみんなで宿を出発することにいたしました。私もそれを体験させてもらうために長男と一緒に記入のために朝早く行ってみることにいたしました。

宿である「汐さいの宿 海浜館」からお店までの距離は17.3km(━━)です。つまり名前を書くためだけに往復で34.6kmほど走るのです。
  赤バンフウニをたべたお店 みさき
  我々が宿泊した宿     汐さいの宿 海浜館
  アイスクリーム食べたお店 ホームメイドアイスクリーム
 ━━ 汐さいの宿 みさき 17.3km


宿泊場所は北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗366-4にある「汐さいの宿 海浜館」で宿泊した部屋からは黄金岬とビヤノ岬と宝島とゴメ島が目の前に見えます。右端の島が宝島で、小さな岩礁がゴメ島で、左に見える岬がビヤノ岬です。この写真は朝の散歩で黄金岬に登って撮ったものです。本写真はクリックすると横長画面で特別に大きく拡大します。


宿を長男と一緒に出発しました。宿の前です。隧道の名前は茶津トンネルです。下の写真では上から垂れ下がっている草木のためにトンネルの名前を読むことが出来ませんでしたが反対側から撮った写真がありました。


あと2kmのところで赤バフンウニを食べることが出来る「中村屋」と「みさき」の看板がありました。


お店に着くまでの海沿いの景色です。遠くに見えているのが積丹岬です。


写真の左のカーブを曲がった先に見える白っぽい建物が目的の「みさき」です。その少し手前の2つの生うに丼の看板が立っているのが「中村屋」です。両方ともに漁師がやっているお店です。 


目的のお店が目の前で車の中から撮った写真です。すでに1台の車が到着していて駐車していました。


左端の赤い車が我々より早く来ていた車です。我々は右のシルバー色の車です。赤い車の人が1番で、我々が2番でしたが、まだ名前を書く紙が出されていませんでした。


名前を書くのは長男に任せて、私は目の前の海の写真を撮りに海の方に行きました。


お店に戻ってくるとすでに紙が出されて名前が書かれていました。到着後3分後に紙が出されたそうです。私はその1分後にお店に戻ってきたとのことでした。我々は2番目に書くことが出来ました。1番の組は4名で、我々も4名でした。一人は2歳なので注文するのは3食予定です。これで1日限定15食の赤ばふん生うに丼を食べれることが出来そうです。紙が出された時間は記載すると今後さらにエスカレートすると思われるので、あえて時間は伏せさせていただきます。1番の方に後で話を聞くと、北海道の方で家を暗い内から出発してここに直接来られたと言われていました。出発時間は教えてもらいましたが、同様の理由で記載は控えたいと思います。


一旦、泊まっている宿に帰って朝食を食べてから全員で開店時間に合わせて来ればよいことになります。したがって、ここにいる必要がないのですぐに泊まっている宿に向かって出発いたしました。お店の開店は9時15分~30分ごろとのことなので、再訪は9時頃でもよいのですが、開店時間では駐車スペースがなくなってしまうので、8時半までには来るつもりです。


宿に戻る途中で看板が沢山あることに気が付きました。この写真では「みさき」だけですが、「中村屋」の看板も沢山ありました。これほど沢山の看板を出しているお店は無かったので、どうやら一般の人が赤バフンウニを食べることが出来るのは、積丹では漁師直営の2軒だけのようです。


朝食を食べた後に宿「汐さいの宿 海浜館」をチェックアウトして、今度は4人全員で出発いたしました。写真は宿の駐車場を出発するところです。
うれしいことに宿の女将に見送っていただけました。


赤バフウニが食べれるお店までの景色を3枚の写真で紹介します。


道の境を示す標識が並んでいる景色です。雪が深いことが判ります。


山間部から海の見える場所に出ました。ここから右に曲がって海沿いを走りました。ここから2kmでお店に着きます。お店から、さらに進むと積丹岬(しゃこたんみさき)に行けます。左に曲がると神威岬(かむいみさき)です。


お店の前まで来ました。開店前でしたが沢山の車が駐車していました。これは予想したことでした。


お店の近く駐車場は満車になっており、70m奥にある駐車場に行きました。そこにはまだ1台しか駐車していませんでした。つまり我々が2番目でした。


奥の駐車場からお店に戻って来ました。レンタカーカーの方が多いのに驚かされました。店の前は早い時間帯に来られた方ですがそこのレンタカーは2割程度でしたが、開店前後に停める人が多い奥の駐車場は約8割がレンターカーでした。つまり北海道以外からも沢山の人が来られているのだと感じました。


この時はすでに14組(38名)の名前が書かれていました。
14組の内訳は4名+4名(SORI)+2名+2名+2名+8名+3名+3名+2名+2名+3名+2名+2名+1名=38名でした。すでに開店前に1日限定15食を越えていましたやっぱり早く来てよかったと実感いたしました。


お店の隣には積丹神社がありました。ここにも駐車出来るスペースがありましたが、我々は正規のお店の駐車場に停めました。


お店の前のバス停です。バス停の名前は日司(ひづか)でした。中央バス積丹線で一日に両方方向共に6本でした。
 小樽方面  06:51 10:57 12:37 14:06 15:37 18:27
 神威岬方面 08:53 10:53 12:03 13:53 17:03 18:43


開店まで時間がたっぷりあったので海の方に出て、お店の方向の写真を撮りました。ウニを採るための船が沢山並んでいました。確認出来た船名は漁栄丸と真美丸と第一明見丸でした。


反対方向から、うに獲り舟を撮りました。手前の箱が舟の巻き上げ機です。堤防から海の中を除くと沢山のウニを見ることが出来たことからウニの多さを実感することが出来ました。ここの海の色は積丹ブルー(シャコタンブルー)と呼ばれています。


こちらが、ウニを獲るための船です。大岩の名前は弁天岩だそうです。
こちらは日司漁港(ひづかぎょこう Hiduka Fishing Port)です。 


船にはウニを獲るための網が積まれていました。船の上から海の底を見ながら、一つ一つウニを獲っている姿が目に浮かびます。


写真に写っている子供が2歳の孫です。


開店が近くなったのでお店に戻りました。時間は9時8分で23組(62名)が記入されていました。24の欄まで記入されていますが、22の欄の方が横棒線で消されて隣のお店「中村屋」の方に行かれました。


赤ばふん生うに丼が食べれるもう一軒のお店「中村屋」にも車が沢山駐車していました。


のれんをかける作業が始まりました。すると、周辺で待っていたみなさんが集まってきました。


のれんがかけ終わったところで店員さんから説明がありました。記帳された順番に名前を呼ばれてテーブルに1組づつ案内されます。注文はテーブルの上に置かれているボタンを押すと店員の方が来られるので、その人に注文内容を伝えます。
テーブルへの案内は間隔をあけて行われますが、数が少ない赤ばふん生うに丼を注文する人は、注文内容を事前に決めておいて、席に着いたらすぐにボタンを押して注文を伝えることをお薦めします。迷って時間をかけていると、後からの人が先に注文してしまう可能性もあるのです。


店内の景色です。左奥が1組目の人たちです。


座った席からの写真です。店員さんが3組目を迎えに行くところです。


こちらが丼物と定食関係のメニュー(おしながき)です。もちろん、赤ばふん生うに丼を頼みました。味を比べてみたかったので生うに丼も頼みました。生うに丼の生うにはキタムラサキウニと思われます。もう一軒の赤バウンウニが食べれる中村屋の前まで行くとメニューが貼られていて生ウニはムラサキウニと書かれていましたが積丹で獲れるもう一種類のキタムラサキウニと推察したわけです。
注文内容は次の通りです。
 赤バフンウニ丼   4950円 x 2食
 キタムラサキウニ丼 2600円 x 1食
 合計金額      12500円


一品料理や飲み物類のメニュー(おしながき)も参考に掲載します。
並んでいる人が多いので追加注文は出来ないので、最初に全て注文する必要がありました。また「活うに」と、「活うに」が入った「生うに丼セット」は、時化(しけ)のためお休みでした。


注文が終わったところで、名前の記入の紙を確認に行ってみました。
この時、29組(75名)で、テーブルに案内されたは5組(14名)でした。22組目(60人目)の方は15組限定の赤バフンウニは食べれないと判断して中村屋の方に行かれたそうです。この時が9時16分なので8分間で23組(62名)→29組(75名)と6組(13名)が記入されたわけです。


待望の、赤ばふん生うに丼が出てきました。目の覚めるような赤い色の雲丹でした。こちらのお店は漁師の方が当日の早朝に自ら獲ってきたウニを割って出しているそうです。お店の方に確認したところ、日によって獲る量は違うようでこの日は沢山の人が食べれたようです。赤ばふん生うに丼以外に、赤ばふんうに丼や赤うに丼と呼ばれることがあります。


雲丹丼だけを拡大いたしました。クリックすると特別に大きく拡大いたします。赤バフンウニの分類を紹介します。
  界:動物界       Animalia
  門:棘皮動物門     Echinodermata
  綱:ウニ綱       Echinoidea
 亜綱:真ウニ亜綱     Euechinoidea
 上目:ホンウニ上目    Echinacea
  目:ホンウニ目     Echinoida
 亜目:ホンウニ亜目    Echinina
  科:オオバフンウニ科  Strongylocentroidae
  属:オオバフンウニ属  Strongylocentrous
  種:エゾバフンウニ   Strongylocentrotus intermedius
 俗称:赤バフンウニ


上の写真はフラッシュを使っていますがツブツブがしっかり見れるようにフラッシュなしの写真を掲載いたしました。こちらもクリックすると特別に大きく拡大いたします。エゾバフンウニはバフンウニと全くの別の種です。バフンウニは オオバフンウニ科バフンウニ属で北海道南端から九州・中国中南部沿岸・朝鮮半島南部に生息しています。バフンウニも多く食べられていますが時期により苦み成分のプルケリミンが増加することから、エゾバフンウニ(赤バフンウニ)が美味しいと言われる化学的根拠になっている可能性が高いです。


上の写真はクリックすると拡大いたしますがクリックの面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。
エゾバフンウニ(赤バフンウニ)は北海道周辺の冷涼な沿岸に生息しているものが主に食用とされています。エゾバフンウニは雑食で、動物性の餌を食べたものはアミノ酸のバリンが蓄積される影響で苦みを呈することがあることから、コンブなどの海藻類を餌にしている方が美味しいとされていることから、コンブの多い積丹のエゾバフンウニは美味しいとされて特別に赤バフンウニと呼ばれているようです。


比較のために注文した生うに丼と比較してみました。赤ばふんうに丼を赤うに丼と呼ばれることがあるのに対して白うに丼と呼ばれることもあります。


積丹では2種類のウニが獲れるそうです。一つがすでに紹介した赤バフンウニ(エゾバフンウニ)で、もう一つがキタムラサキウニです。こちらも積丹の昆布を食べた美味しいウニです。やはり朝に獲ったものを割って丼に乗せて出すそうです。一般的なムラサキウニは、ナガウニ科(Echinometridae)ムラサキウニ属(Heliocidaris)に分類されるのに対してキタムラサキウニはオオバフンウニ科(Strongylocentroidae)オオバフンウニ属(Strongylocentrous)であることからムラサキウニよりは赤バフンウニに近い種類と言えます。ただし白ウニと呼ばれるように色は全く違います。
  界:動物界       Animalia
  門:棘皮動物門     Echinodermata
  綱:ウニ綱       Echinoidea
 亜綱:真ウニ亜綱     Euechinoidea
 上目:ホンウニ上目    Echinacea
  目:ホンウニ目     Echinoida
 亜目:ホンウニ亜目    Echinina
  科:オオバフンウニ科  Strongylocentroidae
  属:オオバフンウニ属  Strongylocentrous
  種:キタムラサキウニ  Strongylocentrotus nudus


左がキタムラサキウニで、右がエゾバウンウニ(赤バフンウニ)です。
上で書かせていただいたように、この日は時化(しけ)のために殻付きのウニの提供はなかったことから、本写真をネットから転用させていただきました。


お味噌汁の写真も掲載いたします。


食べている実感を感じてもらえるかもしれない写真も掲載いたします。赤バフンウニのフラッシュなしの写真です。


3割くらい食べた写真です。


こちらも拡大いたしました。宿で朝食をしっかりと食べてきましたが、全く関係なくペロリと食べてしまいました。


食べ終わった帰るときに、名前の紙を見ると3枚目で、35+36+4=75組が来られていたことになります。29組の時に75名でなので平均は2.58名/組であったことから、我々が帰る時点で約200名(=75x2.58=194名)が来ていたことになります。


帰るときの車の中からの写真ですが、大変な車の数でした。


満車の看板も出ていました。公式の開店は9時45分ですが、お客が多いので準備が出来次第早めに開店するようです。この日の開店時間の事前提示は9時15分~9時30分で、実際の開店は9時15分でした。
みさきを紹介します。44年前の1973年にお店を始めたそうです。
 店名 みさき
 住所 北海道積丹郡積丹町大字日司町236
 電話 0135-45-6547
 営業 9:45~16:00(4月下旬~10月31日)
 定休 基本的に毎月第2、第4水曜日(不定休)
 創業 1973年


ネットのTripAdvisor Galleryによると北海道のウニ丼の名店8選は次のお店だそうです。函館市のうにむらかみでウニ丼を食べたことがあります。店名をクリックすると位置を表示します。
積丹のエリアの積丹町と余市町のお店が4店舗(50%=4÷8)も入っていて、その4店舗の中に「みさき」と「中村屋」も入っていました。広い北海道の中で積丹エリアが50%の数値であることからもウニと言えば積丹(しゃこたん)なのだと感じました。店名をクリックすると周辺地図を表示します。「みさき」と「中村屋」のマークは重なっているので積丹エリアは3店舗にしか見えませんが4店舗なのです。右の写真は函館の「うになかむら」のウニ丼です。丁寧にウニが並べられているのが特徴でした。
 積丹町 みさき
 積丹町 中村屋
 積丹町 田村 岩太郎 商店
 余市町 柿崎商店海鮮工房
 函館市 うにむらかみ 函館本店
 羅臼町 羅臼の海味 知床食堂
 礼文島 海鮮処 かふか
 利尻島 食堂 丸善


赤ばふん生うに丼が食べれるもう一軒のお店である中村屋も紹介します。上で紹介した「みさき」とは直線距離で85mの場所にあるため待っている時にお店の前まで行き写真を撮りました。


こちらのお店ではメニューが貼られていました。10食限定のスペシャルうに丼が気になります。2種類のウニが乗った丼ではないかと思いました。メニューの「赤うに」はおそらく上で書いている赤バフンウニ(エゾバフンウニ)で、「むらさきうに」はキタムラサキウニだと思われます。ムラサキウニの主な産地は兵庫県・徳島県・三重県で、生息域は日本海では青森県以南、太平洋では茨城県以南であることもキタムラサキウニとした理由です。ネットで調べてみるとエビ捕り漁師さんが、1999年に番屋を改造して始めた食堂で、スペシャルうに丼はネットから転用させていただいた右の写真のような2種類が入った生うに丼でした。
 赤うに丼(ばふんうに)  5500円 
 生うに丼(むらさきうに) 2800円


こちらも開店前から「みさき」ほどではありませんが沢山の名前が書かれていました。クリックするとメニュー(おしながき)の一部が読み取れます。上の価格は、そこから読み取りました。この時の時刻は8時40分でした。


中村屋を紹介します。
 店名 中村屋
 住所 北海道積丹郡積丹町日司町50-1
 電話 0135-45-6500
 営業 9:00~18:00(季節にり変動) 4月上旬~11月中旬
 定休 第2,4火曜休み
 創業 1999年


広い範囲の地図で「みさき」と「中村屋」の位置を紹介します。他のマークは今回の旅で訪問した場所です。最近食事をしたレストランの地図にも「みさき」を追記いたしました。→ポッチ
 みさき 中村屋   赤ばふん生うに丼
 汐さいの宿・海浜館 泊まった宿
 積丹出岬灯台
 山本観光果樹園   さくらんぼ狩り
 味の一平      味噌ラーメン
 きのこ王国     きのこ汁
 手打蕎麦 いちむら
 ホームメイドアイスクリーム
 ニッカウヰスキー余市蒸溜所
 ニセコ 髙橋牧場