写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

赤ばふんうに丼を食べた積丹(しゃこたん)から千歳に帰るときに、上の写真の羊蹄山(ようていざん)の近くを通りました。羊蹄山は別名・蝦夷富士(えぞ富士)と呼ばれている北海道を代表する成層火山です。
アイヌの人たちはマッカリヌプリあるいはマチネシリ(雌山)と呼び、南東にある尻別岳((1,107m)をピンネシリ(雄山)と呼んだそうです。すぐ近くのニセコアンヌプリのようにアイヌ語風地名が正式名になった山も沢山ありますが、この山に関しては明治ごろから日本書紀に記されている地名の後方羊蹄(しりべし)に由来して、後方羊蹄山(しりべし山)が正式名となりました。
しかしながら後方羊蹄山を「しりべしやま」と読むのは難しかったことから、地元の倶知安町が羊蹄山への変更を求めたのが聞き入れられて、1969年11月発行の地形図から羊蹄山と書き換えられて羊蹄山(ようていざん)が定着したそうです。ちなみに後方羊蹄は後方(しりべ)+羊蹄(し)なのです。2文字の漢字の「羊蹄」を1文字の「し」と発音するのも難読の一つだったのだと思います。ただし日本百名山に登録されている呼び名は羊蹄山ではなく後方羊蹄山(しりべしやま)です。羊蹄山の羊蹄は植物のタデ科スイバ属のギシギシで、漢字名が羊蹄なのです。和名は「し」ですが、生薬名はヨウテイとよびます。
  名前 羊蹄山
  標高 1898m
  山系 独立峰
  種類 成層火山・活火山(ランクC 警戒レベル対象外)   
  火口 直径700m、深さ200m
  名山 日本百名山
  別名 蝦夷富士(えぞ富士) 後方羊蹄山(しりべしやま)
  元名 マッカリヌプリ(アイヌ語)
  所属 支笏洞爺国立公園(しこつ・とうや国立公園) 羊蹄山地域

左上から青色ライン(━━)を走ってきて最初に羊蹄山を見ることが出来たのがⒶの位置です。前および横方向で最後に羊蹄山を見ることが出来たのはⓀの位置です。本記事では車の中から撮った写真Ⓐ~Ⓚの11枚をを紹介したいと思います。ただしⒺのみ車を止めて外に出て撮りました。右の写真は高橋牧場から撮ったニセコアンヌプリ(1308.2m)です。住所は撮影位置です。
 Ⓐ 北海道岩内郡共和町小沢
 Ⓑ 北海道虻田郡倶知安町峠下155
 Ⓒ 北海道虻田郡倶知安町琴平
 Ⓓ 北海道虻田郡倶知安町南11条東1
 Ⓔ 北海道虻田郡倶知安町岩尾別135-12
 Ⓕ 北海道虻田郡倶知安町山田
 Ⓖ 北海道虻田郡倶知安町樺山
 Ⓗ 北海道虻田郡ニセコ町本通
 Ⓘ 北海道虻田郡ニセコ町近藤
 Ⓙ 北海道虻田郡真狩村社
 Ⓚ 北海道虻田郡留寿都村豊岡
  羊蹄山      1898m
  尻別岳      1107.27m
  ニセコアンヌプリ 1308.2m  
  高橋牧場     255m


Ⓐ 岩内郡共和町小沢  山頂までの距離:18.2km 13時13分
この場所で初めて羊蹄山を見ました。


Ⓑ 虻田郡倶知安町峠下155  山頂までの距離:13.1km 13時18分
羊蹄山は約6-5万年前に古羊蹄火山が活動を開始し、小規模なプリニー式噴火を繰り返し、活発に軽石や火山灰、溶岩流、火砕流を噴出したそうです。この活動によって、約4万年前までに標高1,700m程度の成層火山を形成したそうです。最新の噴火は約1,000年前に発生したものと推定されています。


Ⓒ 虻田郡倶知安町琴平  山頂までの距離:10.6km 13時22分
道路の進行方向が開けてきたので大きく見えるようになってきました。


Ⓓ 虻田郡倶知安町南11条東1  山頂までの距離:8.55km 13時28分
ここの信号は以前に紹介した場所です。→ポチッ


Ⓔ 虻田郡倶知安町岩尾別135-12 山頂までの距離:9.03km 13時30分
唯一、車を止めて撮った羊蹄山の写真です。電線が写っていな写真でもあります。冒頭の写真は同じ場所から撮った羊蹄山です。クリックすると特別に大きく拡大するように設定いたしました。


Ⓕ 虻田郡倶知安町山田  山頂までの距離:8.62km 13時31分
車の中でしたが、山頂付近がよく見えたので写真を撮りました。
こちらの写真もクリックすると特別に広範囲を大きく拡大いたします。山頂付近が確認出来ると思いますので是非ともクリックしてみてください。ただし見ている方角から考えて最高峰点自体は手前の外輪に隠れているようです。


山頂には直径700m・深さ200mの火口(父釜)があり、その火口の淵(外輪)に現在の山頂(1,898m)と旧山頂(1,892.7m 真狩岳)と三等三角点(1,843.7m 北山/雲泉)があります。西北西斜面にも側火口(母釜、子釜)があります。上の山頂付近の写真は北西方向(左上方向)から見ています。


山頂の火口部分をGoogleマップの地形図と航空写真で表示させました。同じ位置、同じ縮尺で表示させています。
右の写真はネットから転用させていただいた火口(父釜)の写真です。
 山頂  1898m
 旧山頂 1892.7m 一等三角点 真狩岳
 北山  1843.7m 三等三角点 雲泉  



Ⓖ 虻田郡倶知安町樺山  山頂までの距離:8.58km 14時19分
前記事である手打蕎麦の記事の中で紹介した、そば畑のある景色です。そば畑以外に、トウモロコシ畑、麦畑、ジャガイモ畑などがありました。上の写真と時間差があいているのは昼食に蕎麦を食べたからです。


Ⓗ 虻田郡ニセコ町本通  山頂までの距離:10.6km 15時01分
この写真は我々が進んでいく方向ではなく交差点で左側の道の方向を撮ったものです。高橋牧場に寄ったので上の写真との時間差があきました。


Ⓘ 虻田郡ニセコ町近藤  山頂までの距離:7.62km 15時04分
これは進んでいく方向の写真です。山腹にはキタキツネ、エゾクロテン、エゾリス、エゾシマリス、エゾモモンガ、エゾユキウサギなどの哺乳類が生息しているそうです。野鳥は130種類以上が確認されているそうです。


Ⓙ 虻田郡真狩村社  山頂までの距離:5.70km 15時10分
開けた場所で撮りました。頂上付近は雲で覆われてきました。今回の写真の中で最も近くから撮った羊蹄山です。


Ⓚ 虻田郡留寿都村豊岡  山頂までの距離:8.88km 15時16分
最後に羊蹄山を撮った写真です。これ以降は木が多くなって羊蹄山を見ることが出来なくなりました。左の写真が家内で、右の写真が私です。山の名前に使われている羊蹄の植物としての分類を記載いたします。
  界 植物界      Plantae
  門 被子植物門    Angiosperms
  綱 真正双子葉類   Eudicots
    コア真正双子葉類 Core eudicots
  目 ナデシコ目    Caryophyllales
  科 タデ科      Polygonaceae
  属 スイバ属     Rumex
  種 ギシギシ     Rumex  japonicus
 漢名 羊蹄
 和名 ぎしぎし し(古来の呼び方)


こちらは初めて北海道旅行に行ったときの羊蹄山(エゾ富士)の写真です。


北海道の2017年9月時点の火山の警戒レベル等を紹介します。
ニセコ火山群および羊蹄山は噴火警戒レベル対象外の火山ではありますが活火山であることに留意する必要がある山です。下記の着色文字をクリックすると最新の各地方の警戒レベルを表示します。警戒レベル設定火山→ポチッ
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