写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

神戸にある布引の滝は今が紅葉の季節です。同じ季節に布引の滝に行ったときの写真を紹介いたします。布引の滝(ぬのびきのたき)は布引渓流(名水百選)にある4つの滝の総称で、日本三大神滝のひとつだそうです。
日本三大神滝とは那智の滝(和歌山県)と華厳の滝(栃木県)と布引の滝です。布引滝とも表記されており、名瀑として知られる古来からの景勝地だそうです。上の写真の滝は雄滝(おん滝)です。右の絵はInternet Museumから転用させていただきました、江戸時代に住吉広行によって描かれた布引滝図です。

布引の滝は新幹線の新神戸駅から400mで行けることは地元以外ではあまり知られていないと思います。改札階から1階降りると写真の駅の下に出られます。


布引の滝は下流側から雌滝(19m)、鼓ケ滝(8m)、夫婦滝(9m)、雄滝(43m)とならんでおります。ここまでは距離も短く靴のことはさほど気にせずに簡単に登ることが出来ます。登り始めるて住宅地を抜けるて「いさご橋」を渡ると散策路の雰囲気になってきます。地図で登山道と書かれたところを登っていきます。この地図をクリックすると分かりますが雄滝の上流には五本松かくれ滝(20m)があります。今回は雄滝までとしました。地図の右方向が実際の北方向になります。新幹線は上が博多(岡山)方向で、下が東京(大阪)方向です。


散策路は布引渓流に沿って登っていきます。雌滝と雄滝は滝の目の前で出ることが出来ますが鼓ケ滝と夫婦滝は散策路から見下ろす形で見ることになります。


散策路には下の写真のような趣のある道しるべがありました。雌滝は「めん滝」と書かれていました。雄滝は「おん滝」でした。
左の道しるべは雌滝あたりで見つけました。
右の道しるべは雌滝あたりで見つけました。
これ以外に歌が書かれた右のような石碑が沢山あるので是非とも探してみてください。
この歌は順徳院(1197年~1242年)によるもので、書かれている歌は「たら縫は 紅葉の 衣そめ出でて 何山姫の ぬの引の滝」です。歌人のことや歌の意味などの解説が横に書かれています。この歌の中の山姫は「山の女神」で、たち縫の衣は「無縫の天衣」を示しているそうです。なんとなく歌の意味が分かると思います。


雄滝近の散策路で登ってきた来た道の方を撮っています。滝だけでなく散策路の景観もすばらしいところでした。


これが43mの高さの雄滝(おんたき)です。滝の上に紅葉した木があるので紅葉の季節の写真であることが分かってもらえると思いますが、雄滝のすぐそばには紅葉の木がないので滝つぼの前からは滝と紅葉を一緒の写真という雰囲気ではないです。
右の写真も下の写真もクリックすると拡大するので滝の上の紅葉が、よりはっきりと分かってもらえると思います。


紅葉した木と一緒に滝を撮りたい人は少し登ったところに茶店があるので、その茶店の中から撮ると最高の写真が撮れると思います。この写真は茶店の脇から撮ったもので滝がはっきりとは写っていませんが、茶店の奥からは滝がよく見えます。冒頭の写真は茶店の入口あたりのから撮らせてもらいました。


茶店に登って行く別の角度の雄滝です。まだ紅葉の木は見当たりませんが、もう少し登るとすでに紹介した紅葉と一緒の写真を撮ることが出来ます。


こちらは雌滝(めんたき 19m)です。迫力は雄滝ほどではありませんが、こちらは滝つぼの前から紅葉と滝を一緒に撮ることが出来ます。


雌滝(19m)と雄滝(43m)を紹介いたしましたが、残りの鼓ケ滝(8m)と夫婦滝(9m)が気になっている方がおられるかもしれないので撮った写真の中から鼓ケ滝と夫婦滝と思われる写真を紹介します。

こちらが鼓ケ滝(つつみがだき)の写真です。周りの景色をネットの写真と比べた結果、鼓ケ滝に間違いありません。別の角度の写真もあったのですが100%鼓ケ滝であるとの自信がないので、こちらの写真を掲載いたしました。


こちらが夫婦滝(めおとだき)です。2本の流れになってることと、周りの岩などをネットの写真と比べたので夫婦滝に間違いありません。と言うことで4つの布引の滝を紹介いたしました。


上で紹介した景観が新幹線の駅から400mの場所にあるのは新神戸駅の特徴でもあります。布引の滝と書かれているところが一番大きな雄滝(おん滝)です。


Googleの航空写真(地図)で各滝の位置も紹介します。緑色マークが新幹線の新神戸駅です。黄色ラインがこの時歩いた散策路です。布引水源池の水道施設は国の重要文化財です。その設備の一つで1900年に完成した日本最初の重力式コンクリートダムある布引五本松堰堤(ダム)の放水路として出来たのが「五本松かくれ滝」でダムがオーバーフローする時にだけ流れる滝であることからからのネーミングだそうです。右の小さな写真はネットから拝借した「五本松かくれ滝」と「五本松ダム」です。
黄色マークは下流側から
 雌滝(めん滝)   19m
 鼓ケ滝      8m
 夫婦滝      9m
 雄滝(おん滝)   43m
 五本松かくれ滝  20mです。

より大きな地図で 布引の滝 を表示