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今回の話題は四川省チベット自治州九寨溝のパンダ湖にパンダ滝と、パンダ尽くしです。箭竹海(せんちくかい)を見た後、次の目的地である熊猫海に下ってきました。正面に見えている湖が熊猫海(Panda Lake)です。

熊猫海は、この航空写真の通り箭竹海と五花海の間にあります。熊猫海撮影スポットと書いているところで車を降りました。熊猫海は標高2587m、長さ570m、幅160m、平均水深14m、面積9万㎡の湖です。
黄色いラインが道路です。遊歩道は湖の両側にありました。


熊猫海撮影スポットに近づいてきました。沢山の人がいるのがわかってもらえると思います。


右の写真は一緒に行った人が撮ってくれた私です。
下の写真は撮影スポットからの熊猫海の景色です。熊猫海は昔、野生のパンダが多く目撃され、水を飲みに下りてきたことから、この名がつけられたそうです。
現在では観光化されて沢山の人が常に訪れていることからパンダは奥地に移動してしまい、ここでは見ることは出来ないそうですが、今でも数頭(4頭)のパンダが確認されているそうです。


上の写真を拡大すると雪をいただいた山が確認できます。この場所が撮影の名スポットになったのがわかる気がします。


別の角度からの景色です。右の岩沿いの遊歩道からの景色は後で紹介いたします。


最も右側に寄って撮った写真です。湖底に流木が沈んでいるのが見えます。石灰分が飽和状態のために腐らないでいつまでも原型をとどめているそうです。


熊猫海からは熊猫海瀑布(Panda Waterfall) に沢山の水が流れ落ちていました。


熊猫海瀑布を見るためには、この遊歩道を降りていく必要があります。バスは熊猫海で待っているので降りると、また登ってくる必要がありますが、やっぱり見てみたいので降りて見ることにしました。


すでに見た諾日朗瀑布の幅が320mであることから幅60mで高さ78m(3階段合計)の熊猫海瀑布は九寨溝の中では大きな滝ではありませんが、緑に囲まれた滝は見る価値がありました。


滝から熊猫海に戻って崖沿いの遊歩道を歩いてみることにしました。


崖沿いの遊歩道からの熊猫海の景色です。この遊歩道は道路と反対側あることから、歩いている人は箭竹海よりさらに上の方の、かなり遠くから歩いた来た人だと思います。我々の移動は、すべてバスでしたが、この辺りから五花海を通って珍珠灘瀑布までの景色は九寨溝の中でも、素晴らしい景色が連続する場所なので、距離はありますが体力と時間のある方は通しで歩くことを、お勧めします。


遊歩道から撮影スポットの方向の水の色は素晴らしかったです。光の方向によって水の色が変わります。


上流側の景色はバスの中から撮った写真を紹介します。
ジャイアントパンダは標高2,600-3,900メートルにある竹林に生息するし3.9~6.2k㎡の行動圏内で生活するそうです。1日あたり500メートル以上を移動することはまれで、どちらかといあと薄明薄暮性傾向が強いけれど昼夜を問わずに活動するそうです。冬季になると積雪の少ない標高800メートルくらいの地域へ移動し、冬眠はしないそうです。昔はベトナム北部およびミャンマーにも生息していましたが残念なことに絶滅したそうです。
  綱   : 哺乳綱 Mammalia
  目   : ネコ目 Carnivora
  科   : クマ科 Ursidae
  亜科 : ジャイアントパンダ亜科 Ailuropodinae
  属   : ジャイアントパンダ属 Ailuropoda
  種   : ジャイアントパンダ Ailuropoda melanoleuca


現在パンダが生息しているのは甘粛省、四川省、陝西省の地図の中の緑の部分です。中国でも限られた地域にだけ住んでいることがわかってもらえると思います。今回の九寨溝の熊猫海は赤丸の中心付近にあります。
ジャイアントパンダはGiant PandaとQinling pandaの2亜種に分かれています。差異が生じた原因は特定できていませんが四川地方(四川/甘粛)と陝西地方の間には3000年以上も前から人間の交易路が存在し、野生のジャイアントパンダが交流できない状態が形成されたのだと考えられています。過去には茶色い毛並みのジャイアントパンダが陝西省に存在していたそうです。