八千代市の集落で今でも行われている出羽三山信仰の中の年中行事である梵天飾りに参加させていただきましたが、右の写真の梵天の先に飾られているカラフルな色を見て先日行った四川省チベット自治州にある九寨溝のチベット族の村々や神聖な場所に飾られていたカラフルな旗のことを思い出して、本記事を掲載いたしました。
上の写真は九寨溝の長海が見える標高3100mの場所で見つけた旗のトンネルです。この奥に神聖な場所があるのだと思います。使われている旗は赤色、青色、黄色、緑色、白色でした。この5色に紫色が加わったのが偶然ですが右の写真の日本の梵天(ぼんでん)飾りでした。形も違い一方はチベット仏教であり一方は神道であることから関連性見つかりませんが、これだけ似た色が使われているのには興味が惹かれます。

旗を良く見ると文字が書かれていました。おそらくお経のようなものなのだと思います。この五色の旗を調べてみるとタルチョー(དར་ལྕོག་)と呼ばれる五色の祈祷旗だそうです。
経文が書かれている場合は風に靡くたびに読経したことになるそうです。仏教伝来以前のボン教の時代からの伝統の祈祷旗だそうです。伝統的なものは木版印刷によって柄は作られているそうです。


これはチベット族の村にあったマニ車の屋根に取り付けられていたチベット独特の旗です。こちらも撮った写真を見て初めて文字が書かれていることに気が付きました。


塔から放射状に付けられた旗もお経と思われる文字が書かれた旗でした。


のぼりの旗は無地でしたが、旗の色の順番は→白→となっており、どれも同じ順番でした。調べてみると五色の順番は決まっており、それぞれが天・風・火・水・地すなわち五大を表現しているそうです。