九寨溝の樹正溝地区にある樹正瀑布(じゅせいばくふ)を紹介します。
上の写真は老虎海から樹正瀑布へ流れていく水の流れです。樹正溝という名前は水の中に沢山の樹木が生えていることからつけられた名前ではないでしょうか。この場所から、下の湖である樹正群海に流れ落ちていくところが樹正瀑布ですが、今まで紹介した滝と違う特徴があります。2つあります。それをわかってもらうためにここから降りながら撮った写真を順番に紹介いたします。

上の写真から10m進むと滝が現れました。これが樹正瀑布です。


滝の横から見ると滝の淵まで湖になっており、手前の方は渓流のように流れていました。


滝を下から見ました。落差は十数m程度の落差の滝でした。落差はありませんが、かなりの幅がありました。落ちた水は滝に平行に急流となって流れていきます。


その急流に沿って歩くと同じ滝ですが姿を変えていきます。


さらに急流に沿って歩いていきます。滝の先が見えてきます。


こんなにも急流に流れ落ちてくる滝が散策路の間近に迫ってきました。なかなかの迫力です。急流に沿って降りてきても滝の落差は同じように見えました。滝の落ち口も急流に沿って傾斜しているのか、あるいは単なる錯覚なのかは判りませんが不思議な滝でもありました。


滝は見えなくなってきましたが散策路の横をものすごい勢いで水が流れ落ちていくのです。これで滝が終わったわけではありません。さらに先にも滝が現れてきます。


さらに進むと少し穏やかな滝もありました。1つ目の特徴が滝の中に樹が生えていることなのです。まさに樹正瀑布にふさわしい滝でした。下に下りてくると多少静かなたきになってきます。


さらに進んで遠くから滝を眺めました。樹木に邪魔されて樹正瀑布群の全貌は判りませんが、それが樹正瀑布の名にふさわしい滝なのかもしれません。


進むつれて段差も小さくなってきました。


当然ですが水は素晴らしくきれいでした。


段差は小さくなってきましたが、まだまだ滝が続きます。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海


この辺りから樹正群海と呼ばれる領域に入っていきます。これら景観は水に溶けた石灰分が再結晶して出来るトラバーチの大規模な現象で鍾乳洞の中で作られる棚田のような景観が巨大な棚田として出現したようなものなのかもしれません。樹正瀑布は何段にも連なった滝だったのです。樹正瀑布群と呼んだ方がいいかもしれません。2つ目の特徴は沢山の滝が連なって瀑布群で、かつ急流に沿って複雑に流れ落ちる滝だったことです。