世界遺産のレッド・フォートに隣接して目を引く寺院がありました。おそらくヒンドゥー教(ヒンズー教)の寺院だと思います。なんといってもヒンドゥー教はインドの全人口の74%です。写真はクリックすると拡大します。
Google地図で探すと寺院の名前はSri Digambar Jain Lal Mandirでした。
名前からネットで検索すとありました。→原文 和訳
ヒンドゥー教の寺院ではありませんでした。デリーで最も古くて最も有名なジャイナ教(ジナ教)の寺院でした。右のマークはジャイナ教のシンボルです。マークをクリックするとWikipediaの記事を表示します。
その記事によると、今回の記事の建物は1656年に建設されたようです。ジャイナ教は、2500年の歴史があり、仏教の開祖釈迦とほぼ同時代のマハーヴィーラ祖師と仰ぎ、特にアヒンサー(不殺生)の誓戒を厳守するなどその徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教です。

一方ヒンドゥー教徒の数はインド国内で8.3億人、その他の国の信者を合わせると約9億人とされ、キリスト教、イスラム教に続いて、人口の上で世界で第3番目の宗教です。ヒンドゥーで有名なのが牛が崇拝の対象となっていることです。不殺生を旨としていることから菜食主義の人が多いことも特徴です。
前記事「シーク教のお寺」でも紹介したインドの各宗教の割合は2007年版ブリタニカ国際年鑑によると次の通りです。括弧内数値は2001年国勢調査です。比較のためにお隣のパキスタンの各宗教の割合も記載いたしました。
                   インド               パキスタン
  2012年人口推定値   12億2317万人       1億7891万人
  ヒンドゥー教徒     73.72% (80.5%)       1.5%
  イスラム教徒      11.96% (13.4%)       97%
  キリスト教徒      6.08% ( 2.3%)       1.3%
  シーク教徒       2.16% ( 1.9%)
  仏教徒         0.71% ( 0.8%)
  ジャイナ教徒      0.40% ( 0.4%)
  アイヤーヴァリ教徒   0.12%
  ゾロアスター教徒    0.02%             0.2%
  その他         1.44%