京成電鉄の北総線経由の成田スカイアクセスが開業したのが2010年7月17日でした。いつの間にか2年が過ぎました。成田スカイアクセスの開業に伴い京成の空港第2ビル駅はちょっと変わったホーム構成にになりました。これは乗る電車を間違えないようにすることも目的にあるようですが、最も大きな理由は同じ上野に行くのにルートによって料金が違うことが関係している思います。
空港第2ビルを出た後は別ルートを走り京成高砂で合流して上野あるいは押上まで行くのです。
ホームは1番線から4番線まであり、1番線と3番線が上り線(東京方面)で2番線と4番線が下り線(成田空港方面)なのです。上り線は1番線が成田スカイアクセス用で3番線が京成本線です。ただし、1番線と3番線は同一線路なのです。前の方が3番線で後ろが1番線なのです。上の写真は3番線から1番線に停まっているのは北総線経由の羽田行アクセス特急・京成3050形3051編成です。
私は3番線で電光掲示板に表示されている京成本線の上野行き快速特急を待っているところなのです。
上のまでの料金と時間を比較してみます。
 料金 空港第2ビル、成田空港→京成上野
  アクセス線 1200円     =1200円 アクセス特急
        1200円+1200円=2400円 スカイライナー(有料特急)
  京成本線  1000円     =1000円 快速特急 特急 普通 など
        1000円+ 400円=1400円 モーニングライナー(有料特急)
 時間 空港第2ビル→京成上野  成田空港からは+3分
  アクセス線  59分 アクセス特急
         41分 スカイライナー(有料特急)
  京成本線   74分 快速特急
         70分 モーニングライナー(有料特急)

ここまでの説明であれば特に問題はないと思われるのですが、私が乗る京成本線の快速特急が来て驚きました。それが下記の写真です。写真に写っているホームの柵が1番線と3番線を仕切っているのですが、後ろの2両が1番線側に出っ張ってしまっているのです。ご想像の通り3番線は6両編成分の長さしかないために、2両が1番線に出っ張るのです。ここでアクセス線への人がこの電車に乗ってしまうと大変なことになってしまいます。そのために駅員と車掌の人が目を光らせているのです。


電車に乗ってからすいている後ろの車両に移動して社内から写真を撮りました。
アクセス線が出来たころに海外から夜行便で帰ってきたとき始発駅の成田空港駅で京成本線の電車に乗って寝てしまって気がついたら次の空港第2ビル駅についていました。外を見るとアクセス線なので、乗り間違えたと思い急いでホームに降りてしまったことがありました。幸いにも電車の出発前に事情が呑み込めたために飛び乗っることが出来たことがありました。初めて利用する人が多い駅なので戸惑うことの無いようにすることが大切なことを感じてしまいました。


そうなると気になるのが東京方面から来た電車から降りる2番線と4番線です。いつも京成本線の電車の一番前に乗ってきますが、電車が2番線のホームに出っ張ることはありませんでした。
実は右の図のように2番線+4番線のホームが1番線+3番線のホームより長いのです。したがって京成本線である4番線は正規の長さがあるために8両編成の電車でも問題なく泊まれるのです。
これは空港の地下に駅があるために、拡張工事範囲が限られたことによって発生した事象と想像しています。
京成成田駅への京成本線は駅を出た後に急に左側に曲がっているのも関係しているのだと思います。
初めて成田空港を利用した時は新幹線計画があったことから京成は空港内に乗り入れておらず、京成の成田空港駅(現在の東成田駅)からバスで空港に行きました。その後、新幹線計画はなくなりJRと京成が成田空港に乗り入れたのです。私が初めて海外に出たのが今から24年前の1988年でした。
その歴史を簡単にまとめてみました。
 1978年05月20日 成田空港開港
 1978年05月21日 成田空港駅開業(今の東成田駅)
 1991年03月19日 空港に京成線が乗入れ  新しい成田空港駅開業
 1992年12月03日 空港第2ビル駅開業 単線 1面1線ホーム
 2009年11月14日 1面2線ホームに改修
 2010年07月17日 アクセス線開業 現方式となる。