江戸時代の佐倉は城下町ですでに紹介した通り、武家屋敷が沢山ある町でしたが今は少なくなってしましました。商人の家も沢山ありました。今は古い家が少なくなってしまいましたが、町の中を散策してみると昔の面影を残した家もいくつかありました。こちの屋敷の袖蔵は1884年(明治17年)に建てられた記録が残っており主屋も同時期ごろに建てられたと考えられています。建物は近代の佐倉における有力商家にふさわしく造形的に優れた建物であり、出桁造の主屋と並んで袖蔵が建つ当時の商家の構えが残されています。こちらは三宅家住宅で今も使われており、今回紹介の商家の写真の中で佐倉市の有形文化財に登録されている建物は2軒です。

佐倉市の登録有形文化財は6軒です。その中で町の中にあるのは先日のルパン三世展の記事の中で紹介した山口家と、今回の三谷家と近くにある石渡家の3軒です。残りの3軒は周辺地域にあります。私の住んでいる場所に近いところにも1軒あります。この航空写真の中の黄色の枠の部分が下の江戸時代の模式図の範囲です。 
 佐倉市の登録有形文化財 いずれも見学はできません。→佐倉市Web
  山口家住宅 新町   1896年 袖蔵及び店蔵 
  三谷家住宅 弥勒町  1884年 主屋・袖蔵・座敷屋
  石渡家住宅 弥勒町  1905年 主屋及び蔵
  藤嵜家住宅 大佐倉  江戸末  主屋・洋館・文庫蔵・味噌蔵・表門・米蔵・馬小屋
  蕨家住宅   先崎   江戸末  長屋門 
  齋藤家住宅 太田   大正末  主屋及び蔵


江戸時代の佐倉の城下町の模式図です。その時代は武士の住む町と商人に住む町に分けられていました。赤い部分が商人の家があったところで明治以降も商家が集まっていたと思われます。今回紹介する商家も図の左下の赤い部分あるいは、その左の先(東)の方で撮ったものです。


有形文化財に登録はされていませんが古い面影の商家と思われる家が沢山ありました。こちらも板と土壁で出来ているので、結構古いものだと思います。
佐倉市内の文化財の指定や登録の数は次の通りです。→市web
   国指定  3件 元藩主 堀田邸など
   県指定 18件 武家 河原家など
   市指定 66件 武家 但馬家など
   国登録  1件 県立佐倉高校 旧校舎
   市登録  6件 商家 三谷家など


上の2軒以外を紹介いたします。沢山の古い商家を同時に見てもらいたいので小さな写真で掲載いたしました。。観光化されていなくても、どの家も今でも大切に使われていました。2枚目の建物はルバン展が行われていた佐倉市立美術館のすくそばにありました。3枚目が佐倉市登録有形文化財の石渡家です。市Webでは住所が太田となっていますが弥勒町と思われます。市Webの齋藤家は先崎ではなく太田です。4枚目の薬屋さんは道路に面した面は改築が行われていますが大切に古い建物を使われていました。13枚目に佐倉市登録有形文化財の山口家を追加しました。
大きな写真を見たい方のために写真をYouTubeに登録いたしました。この写真群をクリックするとYouTubeが表示されます。下に記事内にも埋め込みました






上の商家の写真です。プレーボタンをクリックすると表示します。別画面で出したい場合は形式1あるいは形式2をクリックしてください。
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上で紹介していない商家以外の3つの佐倉市の登録有形文化財です。 いずれも江戸時代は農家地域の名主クラスの家だったようです。
 藤嵜家住宅/大佐倉      蕨家住宅/先崎        齋藤家住宅/太田