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すでに紹介した焼き物の里である兵庫県篠山市今田町の立杭地区と川を挟んだ山の裾野に陶芸美術館があります。室町時代から大正時代に兵庫県内で作られた焼き物の美術館で正式名は兵庫陶芸美術館です。本記事ではその兵庫陶芸美術館を紹介いたします。JR相野駅を9時35分発(始発)に乗ったバスはこの兵庫陶芸美術館行きで、ここに着きました。
兵庫陶芸美術館が建てられた立杭の焼き物は平安時代からの歴史があり、丹波立杭焼、あるいは丹波焼、あるいは立杭焼ともいわれて、瀬戸、常滑、信楽、備前、越前と共に六古窯の一つに数えられています。山のふもとの斜面に建つ白い建物が兵庫陶芸美術館です。

こちらはすでに紹介した記事「丹波立杭焼の里」の中で掲載した兵庫陶芸美術館の写真です。川の名前は四斗谷川(しとだにがわ)で、陶芸の里らしく壺が飾られた橋の名前は「ほとけ橋」です。


登り坂の入口に作られた兵庫陶芸美術館の看板です。
英語の名称はThe Museum of Ceramie Art, Hyogoです。


看板を過ぎで坂を登っていくと陶芸美術館が見えてきます。


エレベーターで上がった後、この渡廊下で美術館に向かいます。


ガラス張りの渡廊下からは立杭の集落が見えました。私が乗ってきたバスも右端に少し写っています。


正面が美術館の入口です。ここには9時50分に着きました。Openの10時まで周りを散策させてもらいました。小さな陶器のランタンが沢山並べられていました。日が暮れるときれいな景色が見れるのだと思います。


美術館の入口から上の写真を撮った場所の方向の写真です。沢山の石が景色を作っていました。


石だと思ったのは陶器でした。


割れ目を作っていないと陶器とはわからない色合いと地肌でした。これらは杉浦康益さんの一つの作品で作品名は「丹波逍遥・語り合う沈黙2005」です。


こちらが入館券です。この時の観覧料は本来は600円でしたがJAFの会員カードを持っていたことから団体と同じ500円になりました。
名前 兵庫陶芸美術館

    The Museum of Ceramie Art, Hyogo

住所 兵庫県篠山市今田町上立杭4

電話 079-597-3961

営業 11月~3月 10:00~18:00

    4月~10月 10:00~19:00

    特別イベント 10:00~21:00

休館 月曜日 12月31日~1月1日

料金 展覧会ごとに異なるそうです。

    ネットで割引券入手可

HP  http://www.mcart.jp/ 

開館 2005年10月1日

所蔵 1700点

     この時に展示されていたのは152点でした。

構成 展示室5室(1階:2室、2階に2室、地下:1室)

展示 丹波焼(丹波) 出石焼(豊岡) 八鹿焼(養父) 三田焼(三田) 王地山焼(篠山)

    東山焼(姫路) 珉平焼(淡路) 赤穂焼(赤穂) 明石焼(明石) 舞子焼(神戸)

    明浦山焼(明石) 鷺脚焼(姫路) 盈進舎(出石) 永世舎(姫路) 淡陶舎など  

美術館では新収蔵品展「美の再発見 兵庫のやきもの」が行われていました。会期は2013年12月7日~2014年2月16日でした。
美術館内は写真撮影禁止なので、展示室の雰囲気を感じてもらうためにネットから下記の写真を転用させていただきました。展示は部屋ごとに4章に分かれて132点が展示されていました。
 2F 第1章 丹波                   1 ~ 42 室町前期~江戸後期
 2F 第2章 出石と八鹿              43 ~ 65 江戸~明治~大正
 B1 第3章 三田・王地山そして東山・赤穂  66 ~ 94 江戸~明治~大正
 1F 第4章 明石・珉平そして清風与平     95 ~132 江戸~明治~大正



これらの写真はパンフレットとHPから転用させていただいた陶器7点です。
 左側の写真が室町時代後期の丹波焼の壺です。
 右側の写真が江戸時代後期の三田焼の青磁牡丹文角皿です。


 左側の写真が明治時代の出石焼の白磁梅樹文龍耳花瓶です。
 中央の写真が江戸時代後期の王地山焼の赤絵金彩唐人物図花瓶です。
 右がの写真が江戸時代後期の東山焼の染付騎馬人物鹿図耳付花瓶です。


 左側の写真が江戸時代後期の明石焼の色絵亀甲文手桶形水指です。
 右側の写真が明治~大正時代の淡陶社の色絵花鳥図鉢です。


同じ館内の1F(一階)で、田島悦子展も行なわれていました。ガラスと黄色の陶器を組み合わせた作品でした。14点が展示されていました。こちらは2013年9月21日~2014年2月19日までの開催でした。併設して江戸時代前期の丹波焼の壺も6点展示されていました。作品は「灰釉山椒壺」が3点、「灰釉六角朝倉山椒壺」が1点、「灰釉六角面取山椒壺」が2点でした。


陶芸美術館に隣接して「立杭陶の郷」があり、こちらには沢山の観光バスが停まっていました。この中には立杭の窯元が54軒集まった窯元横丁があり、じっくりと見て作品を買うことが出来ます。ただし私は知らなかったのでこちらには来ませんでした。


こちらがホームページから転用させていただいた窯元横丁の写真です。


今回は知らないでいかなかったのですが、紹介する値打ちがありそうなのでホームページから転用させてもらった窯元横丁の地図を掲載します。この地図からも雰囲気が判ってもらえると思います。私が今回買った吟兵ヱ窯や以前に壺を買った丹京窯もあります。前記事で紹介した窯元は、すべてそろっています。

赤色マークが陶芸美術館で、黄色のマークが窯元横丁などがある「立杭陶の郷」です。左側の緑色マーク(窯元案内板)や空色マーク(登り窯)がある集落が、沢山の窯元がある立杭地区です。窯元を訪ね歩くのも懐かしくて楽しかったです。

より大きな地図で 立杭集落 を表示
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