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すでに前々記事から紹介しているように家内が2泊3日の鹿児島旅行に行っていました。お土産としてさつま揚げなどを買ってきましたが、さらに報告するお土産があります。それが窯元まで行って買ってきた焼酎グラスです。実は私は家では焼酎を飲んだことがないのです。もっぱらビールで、最近は日本酒を少し飲む程度です。鹿児島と言えば芋焼酎と言われるくらいで、窯元にも焼酎グラスが沢山置かれていたのだと思います。家内は焼酎グラスと知ったうえで湯のみとして使うつもりで上の写真の焼酎グラスを買ってきました。確かに買いたくなる気持ちがわかるほど素敵な焼酎グラスでした。大きさは次の通りです。容量は水を入れて測ってみました。
 寸法:径84mm×高さ99mm 
 容量:230ml(実用) 300ml(すりきり)

内側に、お湯割りを作るための目安の線が入っているのも洒落ています。言われなければただの模様ですが、これが焼酎グラスの証拠です。


家では焼酎は飲んだことがないけれども知り合いと外で飲むときは焼酎のボトルをキープして飲むことが多いので、沢山は飲みませんが時々、飲んだ経験があります。その時、お湯割りを作る場合にお湯を先に入れるか後から入れるかいつも悩みます。どちらが正解というわけではなく自由に飲むのが正解なのですが、お湯を先に入れる方が正統派のようです。ネットで書かれていた内容を枠内に転記いたしました。
お湯を先に入れる理由

酒器にお湯を入れることで、お湯の温度が下がり、熱すぎないお湯割りができる。ポットからジャーッと注ぐと、あっつあつのお湯割りになってしまう。お湯割りは熱過ぎないほうが断然おいしい。アルコール分が揮発しにくく優しくまろやかな飲み口になる。

お湯と焼酎の温度差で、自然に対流がよくなる(混ざりやすくなる)。

焼酎が先の場合

焼酎に直接熱いお湯があたるので、アルコール分が揮発し、刺激の強い、辛口(ドライ)な口あたりになる。

焼酎を最初に注ぐので、量をコントロールしやすいといういい面もある。
お湯割りを作るときに先に焼酎を先に入れて後からお湯を入れるのが正統とする内容も枠内に転記いたします。ただし焼酎は蒸留酒のため「高性能なフィルターで発酵を止めている」との下りは焼酎には当てはまらないのかもしれません。理屈は別にして、飲み比べてみればいいのだと思います。
焼酎を先に入れる理由

今のお酒の殆どは加熱殺菌をしてません、高性能なフィルターで濾す作業により発酵を止めています。 酒に限らず食品を加熱すると一部の成分が破壊されたりすることにより栄養及び風味が落ちます。お湯を先に入れてその後焼酎だと最初に入れた焼酎の温度が上がりすぎて一部の一部の成分が破壊されたりすることにより栄養及び風味が落ちます。したがって酒を先に入れてかき回しながらお湯を入れることにより徐々に温度を上げていきます。
 
まずお酒を入れる・・・重要なのは温度が拡散されるようにかき回しながらお湯を入れる ことが重要と成ります。

もう一つ買ってきたのが、こちらの高台の器です。窯元があった指宿(いぶすき)は温泉で有名な観光地です。その指宿温泉は砂風呂で有名な摺ヶ浜温泉や、弥次ヶ湯温泉や、二月田温泉などの温泉群の総称です。温泉だけでなく、このような陶器の窯元が沢山、あり観光の一つにもなっているようです。


大きさを分かってもらうために焼酎グラスと並べてみました。
これらを買ったところは、鹿児島の指宿(いぶすき)で有名な指宿長太郎焼の窯元です。指宿市には今回の長太郎焼をはじめとして吟松窯 、玉利窯、秋月窯、仁楓陶苑、窯元輝宝堂、八彩窯、もんぜん窯など市の観光サイトに載っているだけで8つの窯元があるように、陶芸の町でもあるのです。家内が泊まったホテル吟松にはいくつかの窯元の作品が展示されていて、長太郎焼の作品が気に入ってこちらの窯元に買いに行ったそうです。


おまけでもらったお皿です。泊まっていたホテル吟松からすぐに窯元に来ると陶主の奥さんに対応していいただいたそうです。その奥さんにこのお皿をいただきました。


下の写真は長太郎焼の由来が書かれた説明です。クリックすると読める大きさに拡大いたします。長太郎焼の起源は、島津家の御庭焼の絵師であった有山長太郎が明治31年に鹿児島市に開窯したことが始まりでした。そのさくひんが画聖の黒田清輝に認められたことにより大正9年に長太郎焼と命名されました。昭和27年に二代目の有山長太郎によって指宿市に築窯されて現在に続いています。現在は三代目の有山長太郎の三男である有山禮石さんが陶主をされています。陶主の長男さん、次男さんも作家として活躍されています。陶主と長男さんはそれぞれNHKの番組にそれぞれ出演されていました。NHKの番組名は、陶主が「夢の壺」で、長男は「器夢工房」です。それでは窯元を紹介します。
 名前 指宿長太郎焼窯元( )
 住所 鹿児島県指宿市東方7834番地
 電話 0993-22-3927
 陶主 有山禮石 1949年生まれ
 長男 有山勝英 1975年生まれ
 次男 有山史治 1980年生まれ


また指宿長太郎焼窯元の陶主である有山禮石さんのお兄さんにあたる有山長佑さん(1935年生まれ 長男)が、鹿児島市で四代目として長太郎焼本窯を続けておられるそうです。その有山長佑さんの息子さんの有山明宏さんが陶主をされているのが清泉寺長太郎焼窯元のようです。衛星写真で場所を紹介します。
 指宿長太郎焼窯元    鹿児島空港   泊まったホテル
 長太郎焼本窯(鹿児島市) 清泉寺長太郎焼窯元(鹿児島市)
 仙巌園(島津家の別邸跡と、桜島を借景とした日本庭園)


Google地図のストリートビューで指宿長太郎焼窯元の外観を紹介いたします。画面を廻すと周辺の雰囲気が分かると思います。
薩摩焼で有名な黒千代香(くろじょか)は初代の有山長太郎が考案して名付けられたものだそうです。
黒千代香は焼酎を温めて飲むための銚子のような酒器です。黒千代香の右の写真はネットから転用させていただきました。