最近は見かけなくなった二十世紀梨を見付けたので、さっそく買ってみました。最近は幸水や豊水が圧倒的に多かったけれども子供のころは二十世紀がほとんどで、時期が変わると長十郎でした。
子供のころは広島や関西に住んでいたので地域の差や流通の差もあるのかもしれません。
調べてみると、二十世紀の生産量は13%を占めており3位であることから関東だからお目にかかることが少ないのだと思います。

久しぶりに食べて、みずみずしかったです。二十世紀梨と言えば鳥取をイメージします。二十世紀梨は青梨系の代表品種で、一般的には唯一の青梨だそうです。1888年に千葉県大橋村(現在の松戸市)で、当時13歳の松戸覚之助が、親類宅のゴミ捨て場に生えていたものを発見したそうです。松戸は「新太白」と名付けましたが、1898年に渡瀬寅次郎によって、来たる新世紀(20世紀)における代表的品種になるであろうとの観測と願望を込めて新たに二十世紀と命名されたそうです。


幸水および豊水にも二十世紀のDNAがはいっています。
全国の和梨の収穫量です。  出典:農林水産省統計情報(2006年)
合計幸水豊水二十世紀新高
全国合計290,900 t98,300 t87,300 t39,000 t32,300 t
千葉県34,900 t14,500 t12,300 t217 t6,000 t
茨城県29,200 t12,600 t12,600 t15 t3,000 t
鳥取県23,400 t778 t1,480 t18,400 t360 t
福島県22,300 t9,000 t8,390 t2,620 t1,220 t
長野県19,400 t5,410 t4,500 t4,970 t201 t
栃木県19,200 t7,270 t8,710 t2 t1,380 t
新潟県15,500 t3,370 t2,480 t2,290 t3,130 t
埼玉県11,900 t6,600 t3,620 t2 t1,180 t
熊本県11,200 t2,600 t3,380 t227 t3,840 t
福岡県10,300 t4,970 t3,570 t303 t818 t