写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

ヴェルサイユ宮殿の数ある部屋の中で最も中心的で、最も有名な部屋が「鏡の間」だと思います。そのことがヴェルサイユ宮殿の中の「鏡の間」の場所にも表れています。広大な庭園が正面に見える建物の中心位置にあるのです。その部屋は長さ73m、幅10m、高さ12.5mと「鏡の間」と言うよりは、もう一つの呼名である「鏡の回廊」と言った方がイメージに合う部屋です。日本では「鏡の間」が多く使われていますがフランス語のGalerie des Glacesから「鏡の回廊」と呼ぶべきと思われるのでこの後では「鏡の回廊」といたします。
  ヴェルサイユ宮殿 Château de Versailles 本館
  鏡の回廊  Galerie des Glaces
  戦闘の回廊 Galerie des Batailles

国王の寝室の位置からも「鏡の回廊」が最も重要な部屋であることが判ってもらえると思います。
 ⑧ 戦争の間  Salon de la Guerre
 ⑨ 平和の間  Salon de la Paix
 ⑩ 国王の寝室 Chambre du Roi
 ⑪ 王妃の寝室 Chambre de la Reine


上の配置図の⑧の戦争の間から見た「鏡の回廊」です。この入口のを入ると「鏡の回廊」です。


窓からの景色を見れば鏡の回廊が中心的な部屋であることが判ってもらえると思います。


庭園の景色を拡大いたしました。


宮殿前の広場から「鏡の回廊」のある建物を撮りました。2階以上の部分の中央73mが鏡の間です。左端の3つの窓の部分が「戦争の間」で、右端の3つの窓の部分が「平和の間」です。


建物の中央の部分を拡大いたしました。左端の開いている窓から、2、3枚上の庭園の写真を撮りました。


こちらが「戦争の間」から入って最初に目にする「鏡の回廊」です。17世紀には大回廊と呼ばれ、宮廷人や外部からの訪問者といった人々の通路、待ち合わせと出会いの場所として利用されていたそうです。右側に大きな窓があり、左側の壁は「鏡の回廊」の由来となった沢山の鏡が張られていました。


丸天井を飾る天井画に沢山の豪華なシャンデリア印象的でした。外交使節接見で君主の威光を示すため使われたり、王族の結婚式や、舞踏会や遊戯など娯楽の場として使われたそうです。


入口の方に振り返った景観です。


沢山の鏡が窓のように配置されていました。17のアーケードには合計357枚の鏡が飾られているそうです。その大きさや数から、フランスの新しいガラス工場が、当時最高級の贅沢品であった鏡の専売元としての地位をヴェネツィアから奪い取るほどの力を持っていたことをしめしているそうです。


丸天井にはル・ブランの作品が30点も飾られてルイ14世が戴冠以来18年の間に成し遂げた偉業を示しているそうです。


大きな窓の飾りも、丸天井下の梁の飾りもすばらしかったです。


その梁の部分の飾りを紹介します。


天井画の一部も紹介します。こちらの絵にはLE ROY GOV VERNE PAR LVI MÊME 1661と書かれていました。


そのLE ROY GOV VERNE PAR LVI MÊME. 1661.と書かれている部分を拡大いたしました。


こちらの絵にはL'ORDRE BETABLI DANS LES FINANCES. 1662.と書かれていました。


こちらの石像も印象的でした。


「平和の間」方向からの写真も紹介します。


回廊の壁側には沢山の装飾品が置かれていました。


シャンデリアは天井から吊り下げられているだけでなく、金色の像が支える形で沢山のシャンデリアが床に置かれていました。


シャンデリアを支えている金色の像を拡大いたしました。是非ともクリックして見てください。


天井からのシャンデリアと床からのシャンデリアに照らされる夜の景色を見た見たいものです。


あらためて天井画とシャンデリアの豪華さに圧倒されました。


「戦争の間」から入ってきて「鏡の回廊」の一番奥の写真です。なんと「平和の間」への入口が閉鎖されていて入れませんでした。おそらく「平和の間」の修理のための工事が行われているのだと感じました。そのために行き止まりとなっていることから人も少なく静かな空間となっていました。右の写真はネットから転用させてもらった「平和の間」と「鏡の回廊」の間の通路を「平和の間」側から撮ったもので、この通路が閉鎖されていたのです。


遠くから見てもヴェルサイユ宮殿は大きかったです。その中央の大部分を占めていたのが「鏡の回廊」でした。