2013年3月からの24回の墓参りで新岩国駅を利用していましたが、新幹線の新岩国駅は陸の孤島のような駅で、JR在来線の駅にはバスやタクシーで行くしかないと思っていました。そんな中で2019年9月の墓参りの時に今回紹介する錦川清流線(にしきがわせいりゅうせん)や清流新岩国駅があることを知りました。いつも新岩国からお墓まで車を出していた叔父さん(母の弟)が2019年9月末で運転免許書を返納するので、岩国駅の近くに住んでいる叔父さんに「新岩国まで来てもらえる方法はあるのですか?」と聞いて清流新岩国駅のことを知ったのです。2021年1月に掲載した記事「岩徳線の動画 その2 錦川清流線との合流」て紹介したように新岩国駅から330mの距離のところに錦川清流線の清流新岩国駅があって連絡通路で結ばれていたのです。その時に次の墓参り(2021年3月)の時に、まだ乗ったことのない錦川清流線に乗る計画をして、今回実行いたしました。今までに錦川清流線の存在を記載したのは下記の2つの記事です。
2020年12月墓参り 岩徳線の動画 その2 錦川清流線との合流
2020年09月墓参り 岩徳線に乘りました。
新幹線の新岩国駅と錦川清流線の清流新岩国駅の位置関係をGoogleマップの航空写真にプロットいたしました。
赤色ライン(━━) 連絡通路 330m(新幹線・新岩国駅~清流新岩国駅)
青色ライン(━━) 錦川清流線 32.7km(川西駅~錦町駅)
ルート検索で効率的なルートを調べた結果、墓参りで利用する岩徳線(13本/12本)も錦川清流線(10本/10本)も列車本数が少ないことから墓参りの後では効率が悪くなります。そこで墓参りの前に錦川清流線に乗ることにいたしました。下記は新大阪からお墓がある周防久保までのルート・スケジュールです。仮に新大阪を始発(6:00発)に新幹線に乗ったとしても岩徳線の川西駅では11時31分発の列車にしか乗れないために錦川清流線に乗って上流まで行くことにいたしました。終点の錦町まで行った場合は錦町を散策できる時間は17分しかないので途中の根笠駅で下りることにいたしました。それならば根笠駅周辺を48分間ほど散策できるのです。周防久保からの帰りは徳山経由で実家の宝塚まで戻りました。
広島駅の目の前にある広島球場です。広島駅で「ひかり591号」に乗り換えました。
こちらが乗り換えた「ひかり591号」の車内です。
新幹線の新岩国駅です。清流新岩国駅まで歩く時間を差し引いても22分あるので、新岩国の売店でお土産(もみじ饅頭)を買いました。乗車券は船橋駅(千葉)から新岩国駅(山口)で購入して新大阪駅は途中下車で降りいたので、実家の逆瀬川から新大阪駅まではIC乗車券で乘りました。
写真の連絡通路を歩きました。清流新岩国駅まで200mの位置です。強い風が吹いていなければ雨の日でも傘なしで歩けそうでした。ただし、清流新岩国駅の手前10m程度だけは雨に濡れそうでした。
清流新岩国駅にあった連絡通路の説明板です。
あと50mの位置です。線路の奥に見えているのは岩国市立御庄小学校です。御庄は「みしょう」と読みます。以前の記事で錦川の支流の御庄川を記載した時に読み方を知りました。
線路下をくぐるトンネルが見えてきました。駅はかなり高い盛り土の上にありました。
トンネルの真中に清流新岩国駅に上がる階段がありました。もちろんエスカレーターやエレベーターはありません。
写真の左側に地上から上がってくる階段があります。
新幹線からの通路通路の最後から撮りはじめた動画で清流新岩国駅を紹介します。線路下のトンネルや階段も出てきます。
ホームに上がりました。ホームは結構長かったです。今は1両または2両で走っていますが昔は長い列車が走っていたのだと思います。
今は短い列車で階段を上がったところに停まるので、この場所には停止しません。昔はこの屋根の下のベンチに座って列車を待っていたのだと思います。
さらに錦町駅側の方にホームを進みました。Wikipediaに書かれていた清流新岩国駅の歴史を紹介します。新幹線の新岩国駅の隣接駅にも関わらず
1960年11月01日 国鉄・岩日線(川西~河山)が開業
1960年11月01日 国鉄・岩日線の御庄(みしょう)駅として開業
1963年10月01日 国鉄・岩日線(河山~錦町)が延伸開業
1975年03月10日 山陽新幹線が開通 新岩国駅の隣接駅となる。
1987年04月01日 国鉄分割民営化によりJR西日本が承継
1987年07月25日 錦川鉄道に移管 錦川清流線の御庄駅となる。
2013年03月16日 清流新岩国駅に改称
ホームの最も錦町駅側から階段側(川西駅側/岩国駅側)を撮りました。高架は新幹線です。右の建物が岩国市立御庄小学校です。
Googleマップにストリートビュー(SV)が登録されていたので紹介します。
趣きのある木製の駅名標がありました。
新しいタイプの駅名標も設置されていました。今回乗った清流新岩国駅から根笠駅の間の駅にも全て木製と新しいタイプの駅名標が設置されていました。ただし観光用の「みはらし駅」には木製の駅名標はありませんでした。
木製の駅名標に取り付けられていた運賃表を拡大いたしました。清流新岩国から根笠までの運賃が620円になるところを緑の枠で囲みました。
記事の最初の頃に掲載した新幹線乗換案内は、この写真のように設置されていました。背景は新岩国駅です。
ホームには建物はありませんでしたがコンテナ緩急車の車掌室部分を改造した待合室がありました。上り側(川西側)から撮った写真と下り側(錦町側)から撮った写真の2枚を交互に表示しています。
待合室の内部です。上で紹介したpotaro67さんのSVの中にも待合室内が出てきました。→ポチッ
列車の来る方向です。高架は新幹線です。
清流新岩国駅の発車発車時刻表を紹介します。列車本数は少ないので、この時刻表に合わせた新幹線を利用すれば効率的だと思います。
ワンマンバスと全く同じ方式です。後のドアから乘って整理券を取り、降りる時は運転席側のドアに設置してある運賃箱に整理券と料金を入れて降ります。
これが後ろ側のドアに設置されている整理券の発券機です。この時は2両編成でしたが、後ろの車両のドアは開閉しないので、乗り降りは全て1両目の車両のドアから行います。発券機の横のステンレス製の箱の中には消毒用のアルコールが入っています。
整理券発券機の部分を拡大いたしました。錦川清流線を運営しているのは錦川鉄道株式会社で、JR西日本から岩日線が移管(1987年7月25日)された同じ年の1987年4月1日に設立されました。
主な出資者は岩国市(45.8%)、山口県 16.7%、広成建設(7.5%)、山口銀行(5.0%)、中国電力(5.0%)です。本業の鉄道事業では開業から一度も営業黒字を計上していないそうですが、地元住民の鉄道への高い思いに加えて、鉄道運行業務以外での収入が占める割合が高いことから、存廃問題とは無縁だそうです。
車内の風景を紹介します。
先頭部分は写真を撮れるスペースが設けられていました。岩徳線にはなかったった配慮です。ここから進行方向の写真や動画を撮ることが出来ました。
両替機付き運賃箱を紹介します。この運賃箱に乘るときに取った整理券と運賃を入れます。
その写真撮影スペースから撮った清流新岩国駅の出発してすぐの写真です。
やはり撮影スペースから撮った動画です。清流新岩国駅を出発して最初のトンネルを通過して少し先まで撮った動画です。
錦川清流線全線のルートを紹介します。青色ライン(━━)が乘ったところです。新幹線の新岩国駅の最寄駅である清流新岩国駅から下り方面に乘り、根笠駅で降りて周辺を散策した後48分後に来た登り方面の列車に乗って川口駅まで行きました。
青色ライン(━━) 23.5km 錦川清流線(川西駅~根笠駅) 乗車区間
紫色ライン(━━) 9.2km 錦川清流線(根笠駅~錦町駅) 未乗車区間
臙脂色ライン(━━) 6.1km とことこトレイン(錦町駅~雙津峡温泉駅)
墓参りの後は徳山経由で帰りました。乗車券は事前に岩徳線の川西駅から徳山経由の船橋(千葉)まで購入しています。周防久保駅と新大阪駅で途中下車しました。乗車券を事前に通し買った場合は下車するごとに別々に買った場合に比べて7300円(=3300円+4000円)も得することになります。ただし、私の場合は新大阪~大阪を4回乗るので、通しで乗車券を買った場合は640円(=160円×4)は余分に払うことになるので実際に徳をするのは6660円となります。
往路 3300円=15510円-12210円
12210円(船橋→新岩国)
15510円=9130円(船橋→新大阪)+6380円(新大阪→新岩国)
復路 4000円=17200円-13200円
13200円(川西→徳山→船橋)
17200円=590円(川西→周防久保)+7480円(周防久保→徳山→新大阪)
+9130円(新大阪→船橋)