写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2021年11月24日に千葉県佐倉市にある川村記念美術館に行ってきました。午前中は家内が弓道に行っていたこともあり昼から家を出発したので美術館に着いたのは12時50分頃でした。現在は新型コロナのためにオンラインでのチケットの事前購入での予約制なのですが予約は空きあることと美術館に併設されたレストランのベルヴェデーレでランチを食べてから美術館に入ることから、入場時間の予約は受け付けて行うことにしていました。

上で書いているように美術館に着くまではランチを食べてから美術館に入るつもりでしたが、やはり絵画などを見た後にレストランでゆっくりした方がいいという結論になり、美術鑑賞をした後にランチにすることにいたしました。そのため14時20分からの遅いランチとなりました。おかげで写真の最高の場所でランチを食べることが出来ました。昨年来た時は新型コロナのためにお客さんは少なかったのですが、この日はほとんどの席は埋まっていましたが、最初に座ったお客さんが帰り始めたるタイミングだったようです。後ろの席も寸前まで座られていました。
美術館や展示作品などの紹介は記事の最後に掲載したいと思います。


窓からは紅葉がした景色や噴水のあるきれいな池が見えます。こちらの写真はレストランに入る前に撮った写真です。木の下にガチョウがいることがわかってもらえますか。木の下の部分を下の写真から切り取ったのが右の写真です。下の写真をクリックすると特別に大きく(面積で16倍に)拡大するように設定いたしました。


今回はレストランの外観の写真は撮っていなかったので過去に撮った写真を4秒間隔のスライドショーにしてみました。室内や窓からの景色もスライドショーの最後に入れています。


空色の部分がレストラン(ベルヴェデーレ)やギフトショップが入った建物です。オレンジ色ラインは前回(2020年10月)に自然園を散策したルートです。レストランでは、今回(2021年11月)も前回(2020年10月)とほぼ同じ場所に座りました。航空写真内のマイナス(-)のアイコンを3回クリックすると美術館との位置関係が判ると思います。


ランチメニューにはランチコース(3400円)と6種類のカジュアルコース(1700円~3100円)があります。我々はカジュアルコースを選びました。カジュアルコースは下で紹介の「パスタ料理 又 は肉魚料理」の前に「前菜盛り合わせ」が付いていて、料理の後に「お飲み物」が付いてコースになっています。「お飲み物」はコーヒーと紅茶とピーチティーの中から選択します。アイスも選択できます。
私はパスタ「アサリとアンティチョークのトマトソース」を頼み、家内はパスタ「桜エビとルッコラのペペロンチーノ」を選択しました。コース以外にアラカルトメニューの中から「今日のカルパッチョ」を二人で1皿とポタージュスープをそれぞれ頼みました。カルパッチョとスープはコース料理の前菜とパスタの間に出してもらうことにしました。前日までに予約すれば平日限定ですが、5000円のシェフのおまかせコースもあります。


こちらが前菜です。一品一品説明してもらいました。いずれも美味しかったです。一緒に出てきたパンに乗せるとまた違った味わいになりました。棒状のものも美味しくいただきました。


こちらが出されてきたパンです。形がミニ食パンのようで斬新でした。自家製パンだそうです。


次にアラカルトで頼んだカルパッチョが出てきました。皿の上に降りかかっているの柑橘類の皮をおろしたものだと思います。レモンの皮だと感じましたが、別の柑橘類かもしれません。


今日の魚のカルパッチョを拡大いたしました。魚は薄く大きく切ったタイでした。かかっているソースがすばらしかったです。これはなかなか出せない味でした。頼んで大正解でした。


小皿に取り分けたカルパッチョです。


アラカルトで注文した今日のスープも美味しかったです。スープの名前は「ジャガイモとトリュフのポタージュ」でした。


こちらが私が食べた「アサリとアンティチョークのトマトソース」です。茹で加減は絶妙で美味しいパスタに仕上がっていました。
アンティチョークの料理を知ったのはイタリアに行った時でした。右の写真の「アンティチュークと牛肉のカルパッチョ」をミラノのレストラン「Ristorante Da Ilia」で食べたのを思い出しました。この時は旬の時で新鮮なアンティチョークをふんだんに使っていました。


アンティチョークは沢山入っていましたが盛り付けた状態では見えているところは限られていました。アンティチョークが写った部分の拡大写真をし紹介します。アーティチョークは食用アザミの若いつぼみです。和名はチョウセンアザミ(朝鮮薊)で、地中海沿岸原産だそうです。右下の写真はネットから拝借しました。
 門  : 被子植物門     Magnoliophyta
 綱  : 双子葉植物綱    Magnoliopsida
 目  : キク目       Asterales
 科  : キク科       Asteraceae
 亜科 : アザミ亜科     Cynareae
 連  : アザミ連      Carduoideae
 属  : チョウセンアザミ属 Cynara
 種  : チョウセンアザミ  C. scolymus


こちらが「桜エビとルッコラのペペロンチーノ」です。


こちらも拡大写真を紹介します。桜エビがふんだんに使われていて美味しそうでした。


最後に紅茶を飲んで自然園の方に出かけました。紅茶が出るとデザートを食べたくなりますが、自然園のテラスで食べるためにデザートを持ってきていたのです。


テラスに設置してある自動販売機でコーヒーを飲みながらデザートを食べました。テラスを出たところで閉園の放送が流れました。


最後になりましたが、ランチの前に入った美術館を紹介します。写真は撮れないのでホームページなどのネット画像で紹介したいと思います。
先ずは美術館の建物を航空写真で紹介します。薄紫色( )のエリアが我々が拝観できる部屋で、緑色( )のエリアがそれらをつなぐ連絡通路及びエリアです。


美術館は1階建て建物と2階建の建物で構成されています。本図は1階の我々が入れるエリアの配置図です。下の配置図は、美術館の入口にあった案内図を撮った写真から切り取りました。右の写真のレンブラントの絵画は102にあります。
 101 印象派とエコール・ド・パリ
 102 レンブラント 広つば帽を被った男
 103 抽象美術の誕生と展開
 110 日本の1970年代-コレクションから
 104 ダダとシュルレアリスムから
 105 ジョゼフ・コーネルの七つの箱
 106 マーク・ロスコの7枚のシーグラム壁画


ここからは北側の建物の2階の部屋の作品を紹介したいと思います。こちらが2階の展示室の配置図です。ロスコ・ルームの前の階段を上ると200のトゥオンブリー・ルームの入口の前に出ました。101~200の部屋の展示作品と屋外作品に関しては前回訪問(2020年10月)の記事を参照願います。→ポチッ
 200 トゥオンブリー・ルーム
 201 抽象表現主義からミニマリズムへ
 202 企画展など
 203 企画展など


サイ・トゥオンブリーの作品の部屋(200 トゥオンブリー・ルーム)の次の大きな部屋の201です。川村記念美術館には何度も来ているのですが、初めて見る作品が床に並べられていました。以前はフランク・ステラの部屋と呼べるほど大きなステラの作品が並んでいたのにこの変貌に驚かされました。ステラの作品は1作品だけ見かけました。


こちらが2020年10月に来た時の201の部屋です。8つのフランク・ステラの作品をはじめに、ジャクソン・ポロック、モーリス・ルイス、中西 夏之(2)、ジョゼフ・アルバース(2)、ブリジット・ライリー、オノサト・トシノブ、アド・ラインハートなどの沢山の作品が並べられていました。
左端の大きな作品はフランク・ステラのヒラクラ III(1968年)です。その右側に写っている作品も全てステラの作品です。美術館の入口近くに置かれていたモニュメントもフランク・ステラの作品です。つまり川村美術館はステラ作品の宝庫なのです。


実は201でも企画展の作品が並べられていたのです。今までの企画展は202と203で行われていましたが、広い床を使う作品だったので201も使われたのだと思いました。今回の企画展は「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術」でした。


こちらが今回の企画展への出品作品リストの1ページ目です。赤枠が201に展示されていた作品です。作品リストは8ぺージもあり146作品の名前が書かれていました。下の作品リストをクリックすると文字が読める大きさに拡大いたします。18名の作家が計146の作品を出品していました。ユニークナ作品ばかりで印象に残ったのは小さな写真で紹介しているオープンリール式のテープレコーダーを使ったブルース・ナウマンの「コンラート・フィッシャーのための音に関する6つの問題(Six Sound Problems for Konrad Fischer)」でした。着色された名前をクリックすると作品を表示します。
 カール・アンドレ        Carl Andre
 ダン・フレイヴィン       Dan Flavin
 ソル・ルウィット        Sol LeWitt
 ベルント&ヒラ・ベッヒャー   Bernd and Hilla Becher
 ハンネ・ダルボーフェン     Hanne Darboven
 河原温             On Kawara
 ロバート・ライマン       Robert Ryman
 ゲルハルト・リヒター      Gerhard Richter
 ブリンキー・パレルモ      Blinky Palermo
 ダニエル・ビュレン       Daniel Buren
 リチャード・アートシュワーガー Richard Artschwager
 マルセル・ブロータース     Marcel Broodthaers
 ローター・バウムガルテン    Lothar Baumgarten
 リチャード・ロング       Richard Long
 スタンリー・ブラウン      Stanlry Brouwn
 ヤン・ディベッツ        Jan Dibbets
 ブルース・ナウマン       Bruce Nauman
 ギルバート&ジョージ      Gilbert & George


あらためて201の部屋の3つ作品を紹介します。左端の証明のような蛍光灯で作られた作品がダン・フレイヴィン(Dan Flavin)の「無題(タトリンのためのモニュメント)」(9番 1967-70年)で、床に置かれた木で作られた白い作品がソル・ルウィット(Sol LeWitt)の「ストラクチュー(正方形として1,2,3,4,5)」(17番 1978-80年)で、288個の鉛のブロックで作られている作品がカール・アンドレ(Carl Andre)の「雪と結晶/鉛、身体、悲観、歌」(8番 1996年)です。
鉛のブロックが右の写真のように四角くかたまっているところに12列X12列=144個ほど集まっていて、散らばっている鉛のブロックも144個で計288個で作品が構成されています。鉛の比重は11.36g/㎤なので10cm角のブロックは11.36kg/個であることから作品の総重量は3.272トン(3272kg)にもなります。鉛の素材費だけでも100万円近くになります。3作品の製作年の前に書いている9番 17番 8番の数字は出品作品リストに書かれている作品番号です。


上の写真では9番と17番の作品は小さくしか写っていないのでネットから単独の写真を転用させていただきました。
 左 ダン・フレイヴィン 無題(タトリンのためのモニュメント)
 右 ソル・ルウィット  ストラクチュー(正方形として1,2,3,4,5)


美術館のホームページに掲載されていた作品の内から3作品を紹介します。
こちらはギルバート&ジョージ(Gilbert & George)の「アーチの下で(ボックス)」です。119番 1969年
ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ


こちらはロバート・ライマン(Robert Ryman)の「ブルー・ライン・ドローイング #2(#69.224)」です。48番 1969年
ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ


こちらはブルース・ナウマン(Bruce Nauman)の「コンラート・フィッシャーのための音に関する6つの問題 (# Z 94)」です。117番 1968年
ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ


広域地図で場所を紹介します。緑のマークが川村記念美術館/ベルヴェーレの場所です。
    美術館         レストラン
 名称 DIC川村記念美術館   ベルヴェデーレ
 住所 千葉県佐倉市坂戸631  同左
 時間 10:30~16:00     10:30~16:00
 電話 050-5541-8600    043-498-0848