写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

現在、先日の箱根の家族旅行の記事を掲載しつつあります。やはり家族で阿蘇山に行ったことがあるので、箱根も火山なので、阿蘇の記事も再掲載いたします。
阿蘇に来たならは、やっぱり中岳の噴火口には行きたいです。そこで、泊まった内牧温泉からまっすぐに火口を目指しました。上の写真の噴煙が上がっているのが中岳の火口です。

中岳の噴火口は下のようなような立ち入り制限の基準が設けてあります。実はこの日は微妙だったのです。阿蘇バノラマラインを通って阿蘇山公園道路の入口の料金所(阿蘇山西)で、今は登ることが出来るぎりぎり数値なので、長く火口近くにいないように言われました。団体の観光客の中の喘息(ぜんそく)の人はロープウェイ降り場に待機させられていました。この日のガス濃度が2~5ppmの範囲で5ppm未満だけれども5ppmに近かったのでしょう。料金所の人には火口が見れて幸運だとも言われました。


これが阿蘇公園道路です。左上の山の部分が噴火口のある部分です。歩いている人も沢山見かけました。料金所のあった阿蘇山西からはロープウェーでも登れます。


これが噴火口です。


別の角度から見た噴火口です。


中岳には六つの火口があります。今、噴煙を上げているのが第1火口です。


これが第1火口です。この写真を撮っている位置からは、かなり火山ガスの硫黄のにおいがしていました。緑の水が沢山たまっています。


第1火口を拡大いたしました。ネットから火口のことを調べてみました。
枠の中がネットで記載されていた内容です。
阿蘇山の火口は新旧、大小取り混ぜてはっきりした数が分からないほど沢山あります。現在、未だに活動を続けているのは中岳の火口だけです。

火口の直径は約600m、深さ約130m程あり、吹き上がる溶岩の温度は1000度~1200度に達します。静穏時には雨水がたまり50~80℃のお湯となります。

火口の池は青緑色ですがこれは周りの岩石から溶かされた鉄と銅の色(鉄→緑、銅→青)によるものです。


実際に、見ている雰囲気を味わってもらうために撮った動画を掲載いたします。短い動画なので是非ともプレーボタン( )をクリックしてみてください。


第2、3火口あたりです。ただし火口の形はわかりませんでした。


ここは第4、5火口あたりだと思います。自然のすごさが伝わってきました。


第6火口あたりです。


沢山の観光客の人が来られていました。80%くらいが海外の人でした。


第1火口の写真を皆さん撮られていました。


山上身代不動です。


第1火口の近くには避難シェルターが並んでいました。この景観からも噴火口に来ているのだとの実感が伝わってきました。


高校の修学旅行で来たときもシェルターの印象が残っています。


ここからは火口からの周りの景色を紹介いたします。これが、先ほど紹介したロープウェーです。クリックすると広い範囲を表示させます。


鳥帽子岳(1337m)の方向の景色です。丸い建物があるところがロープウェーの乗口です。鳥帽子岳の左の奥にあるのは御竈門山(1153m)です。


こちらは杵島岳(1321m 左)と往生岳(1238m 右)です。当然ですが阿蘇連邦の山はすべて火山活動で出来た火山です。杵島岳は比較的新しい火山で、杵島岳の周辺では7つの火口を見ることが出来るそうです。


今も噴煙を上げている中岳の火口あたりの衛星写真です。変色している部分が雨水が溜まった火口です。静穏時の写真のようで噴煙は写っていません。
阿蘇山は30万年以上前に現在の外輪山などを形成している火山群の活動があったそうです。そして約30万年前から9万年前までに大規模な噴火が4回あり、地下から大量の火砕流や火山灰を放出したため、巨大な窪地(カルデラ)が形成されたそうです。その中でも4回目の噴火が最も大きく、火砕流は九州中央部を覆い一部は海を越え山口県にまで達し、火山灰は北海道に至る日本全土の他朝鮮半島でも確認されています。高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳は4回目の巨大カルデラ噴火後に活動した火山で、根子岳は4回目の巨大カルデラ噴火よりも古いと推定されています。
現在では阿蘇山の噴火に限っては予測が容易になり観光客の立ち入り禁止や避難誘導が行なわれていますが、以前には突然の噴火で死者も出たそうです。教訓として紹介します。
 1958年06月24日 22時15分 死者12人      
 1979年09月06日 13時06分 死者3人・負傷者11人
 2015年09月14日  9時43分 死者0人・負傷者0人

高校の修学旅行で阿蘇山に行きました。矢印が私です。


2015年9月14日に大規模な噴火がありました。幸いにも死者・負傷者はありませんでした。ネットに掲載された記事を紹介します。噴火の歴史→ポチッ
<阿蘇山噴火>60キロ先で降灰 けが人なし

毎日新聞 9月15日(火)0時25分配信

14日午前9時43分ごろ、熊本県の阿蘇山で噴火が発生した。噴火したのは阿蘇山・中岳第1火口で、噴煙は2000メートルまで達した。これを受け、気象庁は阿蘇山の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制)へ引き上げた。噴火警戒レベルの導入後、阿蘇山で「3」に引き上げられるのは初めて。県によると、人的被害は確認されていない。

気象庁は噴石が火口から2キロの範囲に飛散する可能性があるとして、警戒レベルを引き上げた。噴火直前に火山性地震の増加や、顕著な地殻変動などの前兆現象は観測されなかった。噴石の飛散と、約60キロ離れた福岡県筑後市など広い範囲での降灰が確認された。火砕流が発生した可能性もあり、今後詳しく調べる。

警戒レベル引き上げを受け、地元自治体などで作る阿蘇火山防災会議協議会は、中岳第1火口周辺の入山規制を半径1キロから2キロに拡大した。また、中岳に通じる主要3ルートについて、いったんは火口から約3.5~4.7キロの地点で通行止めを実施。その後、2ルートは通行止めを火口から約2.5キロの地点に緩和した。観光地の「草千里ケ浜」までは通行できる。住宅があるのは火口から最短で約5キロ。

気象庁によると、中岳第1火口は、火山活動が高まると火口湖「湯だまり」の温度が上昇して干上がり、火口底が露出した後に噴火を繰り返し、沈静化する活動サイクルが見られる。今回の活動では、昨年7月以降、湯だまりが消失し、同8月に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた。

同11月に小規模なマグマ噴火が起き、今年6月以降は火山活動が鈍化していた一方、今月も小規模噴火を繰り返していた。小泉岳司・火山対策官は「今回の噴火は活動サイクル終盤のものとみられ、今後は活動が徐々に収束する可能性が高い」と説明した。

阿蘇山では、中岳第1火口の西約3キロにある「草千里」の地下4~12キロ程度にマグマだまりがあるとされる。気象庁が地下のマグマ供給量を試算した結果、今回より大きな噴火の発生は考えにくいという。ただし、同程度の噴火が起きて火口から2キロの範囲で火砕流や噴石の飛散が起きる恐れはあり、注意を呼び掛けている。

阿蘇山では、1979年9月に観光客ら3人が噴石で死亡する噴火があった。噴石が火口から1キロの範囲で飛散する噴火は、90年4月の噴火以来。【久野華代、取違剛】

最終更新:9月15日(火)3時35分