布引の滝に引き続き箕面の滝に来たことをすでに紹介いたしました。滝の景観もすばらしいけれども箕面で一番すばらしいと感じるのは「もみじ」です。箕面に来た最大の目的は、そのモミジの紅葉を見ることでした。一番いい時期に行けたようなので沢山の写真を撮ったので一部を紹介いたします。どの紅葉がお好みでしょうか。
紹介している写真はすべてクリックすると拡大するように設定しているので、是非とも拡大写真を見てください。

この写真の中の紅葉している木のほとんどが「もみじ」です。これだけの「もみじ」が多いところは少ないかもしれません。箕面の紅葉の特徴を一言でいえば、自然のままに山全体に「もみじ」が生えていることです。その「もみじ」の割合も非常に多く、巨木のもみじが沢山あることにも驚かされます。12月1日の箕面山の景色でした。


その「もみじの森」の中で自然の景観を楽しむのです。紅葉のモミジのトンネルの間から向かいの尾根の紅葉を楽しむのもすばらしいです。


向かいの尾根の紅葉と手前の紅葉が一体のような光景です。


冒頭の写真で感じておられるかもしれませんが自然のままの「もみじ」のため、お寺などに植えられている形が整った「もみじ」ではありませんが見た人は圧倒される色彩に驚かされます。


モミジの木は大きいため紅葉を近くで見ることは出来ませんが、精一杯拡大してみました。写真を撮っている人はカメラを真上に向けていることが多いのも箕面の特徴です。
非常に広い範囲が撮れる超広角レンズがあると天空いっぱいに広がった紅葉の写真が撮れると思います。残念ながらそのようなカメラは持っていませんが、このときは欲しくなりました。


本当にいい時期に来たと思います。この写真も下で紹介している地図の中の赤枠のあたりで撮ったものです。


もみじの木は長い年月の間に、見上げるほどの高さになってます。


横から撮っても写真に入りきらない高さです。このあたりは「一目千本(ひとめせんぼん)」と呼ばれています。確かにすごい数の「もみじ」でした。


この写真は上の写真の右上隅の部分を5倍ズームで撮ったものです。上の写真を、よく見るとわかると思います。
紅葉の中の木漏れ日(こもれび)もきれいです。幹についた胞子植物の「まめづた」が光っているのが印象的でした。クリックすると「まめづた」がよくわかってもらえると思います。まさにステンドグラスを思わせる世界でした。


このようなシダ植物が幹に着生している姿を見ると、モミジの木の古さが伝わってきます。上の写真は精一杯のズームで撮ったものですが、さらに「まめづた」部分を拡大してみました。マメヅタ(豆蔦)は、丸い葉のシダ植物門ウラボシ科に属する、樹木や岩に茎をはわせる着生植物です。葉は栄養葉と胞子葉の二型があります。栄養葉は着生生活に適応して水分を多く蓄えており、肉厚で丸くグリーンピースの豆を半分に切ったのを蔓に並べたような姿です。
 門 : シダ植物門 Pteridophyta
 綱 : シダ綱    Pteridopsida
 目 : ウラボシ目 Polypodiales
 科 : ウラボシ科 Polypodiaceae
 属 : マメヅタ属 Lemmaphyllum
 名 : マメヅタ   Lemmaphyllum microphyllum Presl


紅葉の中でも特に赤い色のモミジを撮ってみました。


同じ赤でも微妙に色合いが違います。


黄色と赤のコラボレーションもすばらしいです。


私が散策した範囲においては箕面滝の上を走っている道路(府道・豊中亀岡線)沿いにある大日駐車場に登っていくあたり(地図の中の赤枠の部分)が、最もきれいな紅葉を見せてくれました。ここまでの写真もすべて、その赤枠の一目千本(ひとめせんぼん)と呼ばれているあたりで撮ったものです。
箕面駅から滝道(2.8km)を歩いて箕面滝まで来た方は、もう200mほど足を伸ばすと今回紹介の写真の紅葉を見ることが出来ます。つまり滝で引き返してしまうと、上で紹介のスケールの大きな紅葉を見ることが出来ないのです。


黄色が主体の紅葉のもみじもありました。 滝道あたりの景色でした。


これは地獄谷方向の「もみじ」です。ここも沢山のもみじに覆われていました。


箕面滝に行くには2.8kmの散策路(滝道)を歩くことになりますが、長い距離を歩けない人のために写真の無料の大日駐車場があります。沢山の車が順番待ちで係員の人に一時間持ちと言われて諦める人もおられました。右の写真は順番待ちの列の中間あたりで、下の写真は列の先頭部分で駐車場の入口です。
駐車場からは3人くらいの補助があれば車椅子でも、紹介の紅葉の森までなら行けると思います。滝までは大変なのでお薦めしませんが、休み休みならばなんとか車椅子を運べると思います。このときも車椅子を一台とベビーカーを数台見かけました。