カザフスタンのアスタナに到着した初日(11月29日)の記事で紹介した斬新な建物は名前をハーン・シャティールあるいはカーン・シャティール(Хан-Шатыр/Хан-шатёр)と言うショッピングモール(ショッピングセンター)でした。
右の写真は帰国の前日の夜にライトアップされたものを車の中から撮ったものです。
帰国の日に地元に住んでいる人に案内してもらえたので、その全貌を紹介いたします。地元の人はハン・シャと呼ばれていました。カーン・シャティールのカーン(ハーン)は王でシャティールはテントの意味なのでカーン・シャティールは「王のテント」を示しているとのことでした。案内してくれた人はハン・シャと発音されていました。
ジンキス・カーンもチンギス・ハンと呼ぶように日本人がいろんな呼び方をしているのだと思います。ロシア語が堪能な方がハン・シャと呼んでおられてので、この呼び方が地元の呼び方に一番近いのかもしれません。

下の写真が案内してもらった時に撮った写真です。あいにくの小雪模様の天気だったので初日の冒頭の写真のような青空ではありませんでした。このカーン・シャティールは2010年7月5日にオープンした世界最大のテントだそうです。正確に言えば世界最大の張力構造建築物とされています。


こちらがカーン・シャティールの入口です。大きな入口に見えますが、今は寒い時期なのでドアは一枚だけが開閉可能な状態だったので出入りには少し待たされました。


中には沢山の有名なブランドのお店が入っていました。


中央は大きな空間になっており大きなクリスマスツリーが立てられていました。この空間の中に、実は娯楽用の乗り物が2つあります。気が付いてもらえるでしょうか。一つがクリスマスツリーの少し奥側の垂直の柱です。名前は分かりませんが座ってハイスピードで昇り降りする遊園地でよく見かける乗り物です。


もう一つがモノレールのような乗り物です。お店部分より少し上に波打ったレールがあるのが分かると思います。このレールを乗り物が走るそうでスリルがあると案内していただいた人が話してくれました。この写真は上の写真の反対側から撮りました。


中央には高さ150メートル、重量2000トンの三脚支柱が立っていました。屋根は3層構造の透明なプラスチックで、それをスチールケーブルで出来た巨大なネットで支えているそうです。完成までに3年半を要したそうです。こんなショッピングモールは、おそらく世界にここだけでしょうね。


エスカレーター降りた地下(実際には土台部分なので地上だと思います。)は食品を中心にした生活のためのスーパーとなっていました。こちらの広さも半端ではなかったです。こちらでお土産の買い物をすることにしました。買ったお土産は後日紹介いたします。


惣菜売り場です。沢山の人が一箇所に集まっていました。


人が集まって買っていたのはパンでした。なぜ集まっていたのかまでは分かりませんが美味しいのには間違いなさそうです。


活きた魚はチョウザメでした。こちらの人はよくチョウザメを食べるそうです。


こちらは野菜と果物の売り場です。


肉売り場も、かなりのスペースが使われていました。牛の足一本の大きさの肉も売られていました。


チーズ売り場も充実していました。


ビールはビンです。値段は60円程度でした。1円=2テンゲ程度です。


清算カウンターです。こちらで清算しました。地元の通貨テンゲは持っていなかったのでカードが使えて助かりました。写真の左下をみてください。カザフスタンでもレッドブル(Red Bull)が売られていました。成分表などはロシア語とカザフスタン語でした。


構造図がネットにあったので拝借いたしました。