2012年1月31日掲載 
タイトル:我が家にも小辻を飾りました。下高野の辻切り

2012年1月29日に八千代市下高野地区の伝統的な風習である辻切りに参加してきました。その時のことはすでに前記事の「下高野の辻切り行事に参加させていただきました。」で紹介いたしました。その時に教えてもらいながら作った家庭用の藁の蛇である小辻をさっそく家に取り付けました。

小さくても集落の結界に取り付ける大辻と作り方は同じです。
先ずは頭である両あごを作ります。


2つ合わせると立派な蛇の頭になりました。
こちらの方は、なんとか一人で作ることが出来ました。


小辻と言えども胴と尻尾は一人では無理なので二人で作りました。右が私です。
すでに大辻を作るときに紹介した通り、ねじった藁束をよっていきます。ねじる方向とがっちりとよるのがコツのようです。


小辻が完成しました。家庭用の小辻の頭は藁2本で作ります。私は2本のものと5本のものと2体を作りました。持ち帰ったのは、この写真の頭は藁5本で作った小辻です。家庭用としては大型なので中辻と言ったらいいかもしれません。ただし中辻の呼び方はありません。
この後に飛び出ている藁を切って2枚板で滑らかにします。
上の顎だけのものが藁2本で作ったものです。2つを合わせた蛇の頭の写真は5本で作ったものでした。


貰ってきたお札とヒイラギと杉の枝を刺したものを家の入口に取り付けました。


お札を紹介いたします。これそのものは大辻に取り付けたものです。塞神(さいのかみ;境の神)の文字に「八衢比古神(やちまたひこのかみ)・八衢比女神(やちまたひめのかみ)・久那戸神(くなどのかみ)」の三柱の神様が読み取ってもらえると思います。


大辻は6体作るのですが、手違いで頭を7つ作ってしまいました。その頭と藁をもらってきて家で辻切りを作ってみましたが、残念ながら皆さんが作られるような出来栄えには、ほど遠いレベルでした。でもせっかく作ったので家に生えているヒイラギと近くの雑木林の杉の枝を刺して、もらってきたお札を刺して、なんとか辻切りが完成しました。これを作ってみて大辻作りの難しさを痛感させられました。


私の近所では辻切りのことを知っている人は少ないと思うので写真付の説明を貼っておきました。
集落の大辻で守れなかった疫病や悪霊を各家庭で防ぐのが小辻だそうです。


一年間でどのように変わっていくのか定期的に写真を追加していきたいと思います。基本は毎月の最終日曜日のつもりです。
   2012年01月29日               2012年02月18日 雪が降りました。


   2012年04月01日               2012年04月28日


   2012年06月10日               2012年07月01日


   2012年08月19日               2012年09月09日


   2012年11月04日               2013年01月12日



2013年1月12日追伸 タイトル:一年間お疲れ様でした。下高野の辻切り

昨年の1月29日に八千代市下高野地区の伝統的な行事である辻切りに参加させてもらってもうすぐ1年になります。その時に、手伝ってもらいながら作った家用の小辻を玄関脇に飾り、その小辻も一年になりました。上の写真は今日の小辻です。唐辛子の真赤な色は抜けて藁も一年の歳月を感じさせてくれます。一年間、お疲れ様でした。
残念ながら今年は1月24日から27日まで上海に行くことから伝統行事には参加できません。そこで、この小辻は青菅の「どんどれえ」で正月飾りと一緒に燃やしてもらおうと思っています。