九寨溝を代表する五花海の次は珍珠灘(ちんじゅたん)と呼ばれる場所でした。五花海を見た後なので景観的に見劣りすると思われがちですが、こちらの迫力はすばらしいものがあります。でもこの景観を写真で迫力を表現するのは難しい景観の場所でした。上の写真が珍珠灘の一部ですが写真では単に水が流れている景色のように見えてしまうのです。

これは五花海と珍珠灘の間の景観です。広い幅でゆっくりと流れています。


珍珠灘に徐々に近づいてきました。


珍珠灘は水に含まれる石灰分が析出することによって形成された数百m幅の傾斜を水が流れ落ちていくところなのです。スキー場で幅の広い急斜面のゲレンデ全体に水が流れているさまを上から見ていることを想像してもらうと少しは迫力がわかってもらえるかもしれません。


珍珠灘を横切るように数百mの遊歩道が設けられています。その遊歩道から水が流れ落ちていくさまを見ることができるのです。その遊歩道の幅に驚かされてしまうはずです。この遊歩道が続いていることを想像してもらうと珍珠灘の景観を感じてもらえるかもしれません。


右の遠くの方に遊歩道が確認できると思います。本当に幅が広かったです。


皆さん、遊歩道に座って景観を楽しんでおられました。


下の方まで見えるところもありました。私はテレビでは九寨溝は見ていないのですが、テレビ局の人は、この構図の場所は見逃さないと思うので放送された中に、この部分は出ていたと想像しています。


常識的には一部だけが削られてそこだけかの勢いが増すはずなのに滑らかな斜面で広い幅に均一に流れ落ちていくのは驚異の現象です。幅の広い急斜面を流れる水が、真珠に似ていることからその名が付いたといいます。


水に含まれる石灰分が飽和状態なのがこのような景観を作り出したのだと思います。


動画を紹介いたします。


横から珍珠灘を見た景観です。


最後は幅310mの珍珠灘瀑布となって流れ落ちていきます。