写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

いつもの5人メンバーが2017年の年末に門前仲町のお店に集まりました。そこで出されたのが上の写真の毛蟹でした。出された瞬間にみんなが声を上げるほどの大きさでした。美食家が多いメーバーですが、5人ともに初めて見るほどの大きさでした。写真では大きさが分かりにくいのですが、甲羅と脚の太さはタラバガニ並みだったのです。
下に進む前に上の写真をクリックしてみてください。
この毛カニはお店の大将の隠し玉で、最後に出してくるまで秘密にされていました。今回の料理は出てきた順番に紹介いたしますので、この超超特大を遥かに超える巨大毛蟹は最後に紹介したいと思います。

地下鉄の門前仲町駅を上がると深川不動堂の参道の目の前でした。成田山と書かれているのは深川不動堂が成田山・東京別院だからです。参道と反対方向に歩いて行くと今回のお店「古都」があります。


18時の集合でしたが少し早かったので一番に席に座りました。


2名になったところで枝豆も置かれていたことだし、ビールを飲みながら待たせていただくことにいたしました。ところがビールに口をつけたとたんに残りのメンバーもそろいました。みなさんも早く来られるのであれば、待ってからビールを注文すればよかったと反省いたしました。


そろったところでビールなどで乾杯です。


前菜は竹の子でした。料理の食材は全て大将が築地に行って調達してくることから、掘りたての竹の子だと思います。年末の竹の子とは贅沢でした。


セットされている内容から見て最初はテッサ(フグの刺身)であることは想像できました。


どーんとテッサが出てきました。今回のテッサに使われたフグの数は聞き忘れましたが、量的に同じだった1年前は2匹が使われていました。


テッサを拡大いたしました。食べごたえを大切にするために、あえて厚めに切っているそうです。


テッサが出てくるとヒレ酒(ふぐ酒)が飲みたくなります。5人全員がヒレ酒を頼みました。


プロの人のヒレ酒の火のつけ方です。是非ともプレーボタン( )をクリックしてみてください。我々の会話の声を消すために音楽を入れさせてもらっています。耳障りの場合はミュートしてください。動画は繰り返すように設定しています。


使われたマッチです。


これがヒレ酒です。フグのヒレが沢山入っているのが分かってもらえると思います。家庭でヒレ酒を飲むときのためにサイトを探してみました。→ポチッ


注ぎ酒(2杯目)のためにヒレを酒から出します。長く入っていると味が出すぎてしまい2杯目の味が薄くなってしまうのです。ひれ酒の色をみてほしいです。ヒレの旨味成分が十分に酒に出ていることが分かっていただけると思います。


ふぐヒレが4枚も入っていました。ちょっと贅沢なヒレ酒ですが2杯飲めることを考えるとお得なのかもしれません。


テッサの薬味は各自の前に並べられていました。真ん中が、もみじおろしで、両側がネギ(アサツキ)で細かい方はつけタレに入れて長い方はテッサを巻いて食べます。


これがアサツキに巻いたテッサです。


フグの皮も出されました。これも美味しかったです。ヒレ酒がすすみました。


注ぎ酒(2杯目)も5人まとめて飲みました。


これが2杯目のヒレ酒です。十分美味しかったです。これなら3杯目も行けそうですが、味は十分にでるけれども、少し味が変わってくるので2杯目までにした方がよいとのことでした。ただし、私にはそこまで味の違いは分からないとでしよう。


ふぐの皮のゼリー固め(ふぐの皮の煮こごり)も出されました。


上の写真はクリックすると拡大しますが、クリックの面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。


恒例の自慢の肉が出てきました。


石垣牛だそうです。


これが石垣牛です。


ニンニクだたっぷりと乗っていました。贅沢の極みかもしれません。


ほんと柔らかかったです。


お店の名前が古都なので焼酎も古都を頼みました。この時点では、まだ毛蟹のことは一言も触れていませんでした。実は料理はお任せなのです。


ついに、超超特大毛蟹を遥かに超える巨大毛蟹が出されました。こちらのお店ではいつもお任せですが、毛蟹は初めてだったので予想もしていませんでした。それだけにみんな驚かされました。お皿も巨大なので写真では大きさは実感できないと思います。この写真をクリックすると特別に大きく拡大するように設定いたしました。こちらが冒頭の写真です。


別の角度から撮った写真も掲載いたします。毛蟹の分類を紹介します。
タラバガニやハナサキガニはヤドカリ( 異尾下目 / ヤドカリ下目 )の仲間ですが、毛蟹は、れっきとした蟹( 短尾下目 / カニ下目 )です。
 界  動物界       Animalia
 門  節足動物門     Arthropoda
 亜門 甲殻亜門      Crustacea
 綱  軟甲綱       Malacostraca
 亜綱 真軟甲亜綱     Eumalacostraca
 上目 ホンエビ上目    Eucarida
 目  十脚目(エビ目)  Decapoda
 亜目 抱卵亜目(エビ亜目)Pleocyemata
 下目 短尾下目(カニ下目)Brachyura
 上科 イチョウガニ上科  Cancroidea
 科  クリガニ科     Atelecyclidae
 属  ケガニ属      Erimacrus
 種  ケガニ       Erimacrus i isenbeckii
 学名 Erimacrus isenbeckii (Brandt, 1848)
 英名 Horsehair crab または Horse crab
 群  イチョウガニ群   Cancridea


大きさを分かってもらいたくてマッチ箱を横に置いて撮りました。右上のレモンのところです。それでも写真からは大きさの実感は伝わりにくいようです。今になって写真を見て、テーブル全体を撮ればよかったと反省しております。


ブランドタグが皿の上に置かれていました。タグには雄武/北海道産/オホーツク海の文字が書かれていました。雄武は「おうむ」と読み、北海道の地名であることから、北海道の雄武町産の毛蟹であることも分かりました。もちろん大将がこの日に築地で見つけてきたそうです。雄武町産は冷凍ものが出回っていますが、もちろん生(未冷凍)です。このタグの写真は2枚上の写真から切り取って回転させるなどして加工したものです。


雄武町(おうむちょう)の場所をGoogle地図で紹介します。雄武町は北海道紋別郡にあります。
 所在   北海道紋別郡(ほっかいどう もんべつぐん)
 面積   636.86k㎡
 人口   4,581人
 人口密度 7.19人/k㎡  (参考:千葉県 1212.93人/k㎡)
 雄武漁港 https://goo.gl/maps/dgRMLDhK6M62
      https://goo.gl/maps/9S8rV5AUMsH2


タラバガニ並みの太さの脚を紹介します。もちろんタラバガニのように脚は長くはありませんが、太さはすごかったです。


毛蟹の身の独特の美味しさが伝わるでしようか。私は毛蟹の身の味が最も美味しいと思っているのですが、ボリューム感は他のカニに劣っていましたが、今回は味もボリユーム感も最高でした。毛ガニの身には、旨味成分のグリシン、アルギニン、タウリン、プロリン、アラニンの遊離アミノ酸が非常に多い一方、その他のアミノ酸が少ないという極端な片寄りがある上に、アデニール酸の含有量もカニ類中では最高で、これらがケガニ特有の味を持つ決め手となっているそうです。


脚の付け根の身をほぐしました。これも美味しいです。
毛ガニの資源保護を調べてみると私が思っていたよりも進んでいました。メス蟹の漁獲は禁止されています。オス蟹でも甲長80mm未満と脱皮したばかりの甲羅の柔らかい(軟甲ガニ)も漁獲は禁止です。さらに積極的な資源増加のために、抱卵しているメス蟹を捕獲して孵出した幼生を稚ガニまで育成し放流しているそうです。


〆を除いてお任せ料理は終わりでしたが、会話が弾んだので大将と相談してカラスミを追加いたしました。大将が持っている皿の上に乗っているのが最上級のカラスミです。アルコールがふりかけられたカラスミに目の前で火がつけられました。


これが最上級のカラスミです。テーブルにおいても、まだ火がついていました。


手のひらと比べるとカラスミの大きさが分かってもらえると思います。


漬物も追加で頼みました。この時点で3時間15分経過していましたが、まだまだ飲みながらの話が続きました。


〆は稲庭うどんでした。全員分を一つの大皿で出されるのです。沢山食べたい人もいれば、締めの炭水化物を控えたい人もいるのでいい方法だと思いました。


拡大すると食感が伝わると思います。


このタレが絶品でした。私は締めは控える方なのですが、食べ始めたら止まりませんでした。


見事に完食でした。みんな沢山食べました。


お店を紹介いたします。下のGoogle地図の中央少し下の の場所です。今までに古都はよく利用させてもらいました。その中の一部ですが3回ほど記事にいたしました。今回が4回目の掲載となりました。着色文字をクリックすると過去記事を表示します。
 店名 古都
 住所 東京都江東区富岡1丁目1-9
 電話 03-3643-7938
 最寄 門前仲町(100m)
 記事 1回目 2回目 3回目 今回(4回目)