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中国・寧夏回族自治区の銀川から中衛に向かう高速道路で、車を運ぶキャリアカーの写真を撮りました。ガソリンスタンドでガソリンを入れるために乗っていたタクシーが停止しているときに撮ったものです。上段の車が2列並んでいるのが判ってもらえると思います。最近は、このタイプの長~い2列積載のキャリアカーをよく見かけるようになったので写真を撮る機会を狙っていたのです。

右の写真が我々が乗っていた天然ガスでもガソリンでも走れるタクシーです。下の写真はガソリンを入れ終わって同じ車に追いついて追い抜く時に撮ったものです。後ろからの写真なので2列であることがはっきりと判ると思います。2階に乗っている車は小さい車ではないです。仮に乗せている車の車幅が1.8mで隙間が0.5mとすると少なくとも全体の車幅は4.1mになります。日本は制限外積載許可なしで走れるのは2.5mなので4.1mは、かなりの車幅です。もちろん日本にも3.2m幅のトレーラーはありますが、制限外積載許可を毎回事前に取る必要があるのです。


追い抜いているときに撮ったものです。この車は迫力がありましたが、何か違和感を感じませんか。


実はタイヤの一つがバーストしたまま走っていたのです。停まっているのではなく走っている写真です。タイヤが二重に付いているので後輪だけで12個のタイヤが付いているので1個くらいバーストしても気がつかないのかもしれません。今回のようにバースト(パンク)したまま走っているのは初めて見ました。ここでも珍しいケースに遭遇したわけです。


車全体の写真が撮れなかったのでネットから写真を拝借いたしました。上の写真のキャリアカーはこれと同じタイプです。すごく長いことが判ってもらえると思います。だから全体を撮ることが出来なかったのです。運転席から後輪までの距離があるので、確かにタイヤが1個くらいバーストしてもわからない気がします。20台(14+6台)の車が乗っているので1台1.4トンだと積載重量だけで28トンになります。


今回の高速道路の重量制限は55トンでした。この標識はよく見かけました。1軸あたりでは14トンの制限もありました。キャリアカーの後輪は3軸なので14トン×3=42トンとなります。つまり3軸が合理的なのかもしれません。日本の一般的道路の制限では車軸あたり10トンで、隣接する車軸の合計荷重は20トンなので中国の重量制限値は大きいと言えます。日本では一般的に3軸を見かけないのも、3軸にすると20トンを超えてしまうためなのでしょうね。


2014年8月28日に寧夏回族自治区の首都の銀川河東空港から同じ寧夏回族自治区の町である中衛市のホテルまでタクシーを使って赤色ラインを走っている時に今回の写真を撮りました。
右の写真が、その高速道路の写真です。

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