前記事で家内が帰省中の「一人のごはん その1」を紹介しましたが一人ごはんの代表格は、やっぱりカレーではないでしょうか。これは家内が国産和牛のすね肉で作り置きしてくれていたカレーです。

そして、熊本の叔父さんから送ってもらった30kgの新米もカレーにあっていました。熊本県上益城郡益城町の「ましきの米(益城の米)」です。阿蘇の伏流水が作った美味しいお米だそうです。


もう一つこだわりの逸品が皿の中にあります。
それは冒頭の写真の皿の右上のものです。拡大いたしました。


皿の上に乗っていたのは、こちらの酒悦の福神漬けです。酒悦は今から337年前の1675年(延宝3年)に創業した江戸の老舗の漬物屋さんです。当時のお店の名前は山田屋でした。
福神漬けは、その山田屋の15代店主である野田清右衛門が明治初頭に開発したもので7種類の野菜を使った漬物であり弁才天(弁財天)の近くのお店であったことから「福神漬」と命名されたそうです。弁才天は七福神の紅一点の神様でが七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多いそうです。まさに元祖中の元祖のお店なのです。その上野近くの本店で家内が買ってきてくれていました。


原料は大根、なす、なたまめ(鉈豆)、蓮根、かぶ、しその実、うりと7種類の野菜が使われていました。今でも七福神の七にこだわっていることが判りました。福神漬けの名前が広がる事を願った野田清右衛門は商標登録をしなかったそうです。


こちらが袋から出した特選福神漬けです。確かにいろんなものが入っていました。カレーライスに添えられるもっとも定番の漬物ですが、これは大正時代に日本郵船の欧州航路客船で、一等船客にカレーライスを供する際に添えられたのが最初で、それが日本中に広まったとされています。福神漬が一時期赤くなったのは、このときにチャツネに倣ったという説があります。今は無着色が好まれることから、元の茶色の福神漬けが主流になってきました。