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世界遺産 レッド・フォート ( Red Fort / Lal Qila ) [インド]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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インドの首都デリーには1993年に登録されたフマユ-ン廟とクトゥブ・ミナールの2つの世界遺産にがありましたが2007年に赤い城の建造物群が世界遺産が登録されて、デリーの世界遺産は3ケ所になりました。それが今回紹介するレッド・フォートです。フマユ-ン廟クトゥブ・ミナールはすでに紹介させてもらっております。
世界遺産としての正式の登録名は"レッド・フォートの建造物群(The Red Fort Complex)"です。大きな城壁に囲われた中にいろんな建築物があります。しかし、なんといっても入口の城壁そのものが、すばらしい景観を見せてくれます。
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 現地語 ラール・キラー(Lal Qila)
 日本語 デリー城 赤い城の建造物群

門の部分を拡大いたしました。
インド全体では32個の世界遺産がありますがレッド・フォートは27番目の登録の世界遺産です。
昔はラリー・キラーで検索すると沢山でてきましたが今はレストラン名前がほとんどとなりました。これは世界遺産になる前はラリー・キラーとの呼び名が多かったのではないかと想像しています。
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ネットで調べても詳しく判りませんが調べた範囲で解説させてもらうとレッド・フォートは17世紀前半、ムガール帝国(1526~1858年)のシャージャハーン皇帝(在位1628~1658年)によって建設されましたそうです。そしてムガール帝国の都をアーグラからデリーに遷都し、このデリー城(ラールキラー)を建設したそうです。つまりムガール帝国の第5代皇帝から第17代皇帝までが住んだことになります。第3代皇帝~第5代皇帝までは、すでに紹介したアーグラ城塞に住んでいました。
レッド・フォートは長く壮観な姿を見せていましたが、19世紀半ばに反乱軍と英国軍の攻撃を受け、華麗な宮殿のほとんどが破壊されたそうです。総延長約2kmの赤砂岩の城壁に囲まれた内部には、高さ33mで八角形の門塔、一般謁見の間、貴賓謁見の間、真珠のモスクなどが残っており権勢を振るったムガール帝国の面影を今に残していました。写真は入口となっているラホール門です。
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城壁の外側は堀になっています。日本の世界史教科書ではデリー城と書かれているそうです。
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近くで見ると堅固な城塞であったことが伝わってきます。
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門の部分は芸術的でもあります。
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城の入口の最も有名な門の上の飾りの部分です。
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その有名な飾りの下の門を正面から撮りました。門の奥はアーケードのようになっていました。巨大さが判ります。
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そのアーケードの通路には沢山のお土産屋さんがありました。
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アーケードを過ぎると赤砂岩の門が目の前に現れます。写真はアーケードとは反対側から撮ったものです。名前はチャッタ・チョウクで内部は軍事博物館になっていました。
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その門の奥にインドの観光客の人が記念撮影する建物がありました。上の門の写真はその建物の方から撮ったものです。ここは一般謁見の間で名前はディワン・イ・アームです。
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その記念撮影の建物の奥に大理石の建物群がありました。これは貴賓謁見室ディワニ・カースです。
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さっそく貴賓謁見室ディワニ・カースにきてみました。大理石は宝石が埋め込まれて装飾されていました。
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その装飾された柱を拡大しました。宝石を大理石に埋め込んでいるのが判ってもらえると思います。
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見事な大理石の細工物もありました。これは是非ともクリックしてみてください。
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城の中にはイギリス風の建物群もありました。沢山の建物がありました。これらはインド人の独自の力によって建てられたことが意義があるように説明されていました。
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一般の観光客の人はあまり行かない裏側の道路からの景色です。
大理石の建物が沢山並んでいました。真中の建物は「真珠のモスク」と呼ばれる美しい白大理石造りのモティ・マスジット(Moti Masjid) 右側が、先ほど説明した貴賓謁見室ディワニ・カースだと思います。
このあたりは地盤沈下が激しくて数mに達します。
入口が地面に埋もれているのが判ると思います。
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この城の中は世界遺産登録前には軍関係の施設であったことから、他の観光地と違い警備が厳重でした。
すごく警備の人のターバンが雰囲気があったので下のように写真を撮らせてもらいました。さらに右の写真のように横に並んだ写真も撮らせてもらいました。真中が私です。
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これがレッド・フォートの航空写真です。Google航空写真でレッド・フォートの広さを測ってみると南北が1160mで、東西が570mでした。

上の航空写真と比べて見てください。Wikipediaから転用させてもらった1857年以前の城塞の中の配置図です。つまり反乱軍と英国軍の攻撃を受け前のレッド・フォートです。
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2015年時点のインドの世界遺産を紹介します。タイトルが着色のものは私が訪問した7ケ所の世界遺産です。タイトルまたは写真をクリックすると、その記事を表示します。
クリックすると拡大文化遺産
  1983年 アジャンター石窟群               
  1983年 エローラ石窟群                 
  1983年 アーグラ城塞                   
  1983年 タージ・マハル                  
クリックすると拡大  1984年 コナーラクのスーリヤ寺院
  1984年 マハーバリプラムの建造物群         
  1986年 ゴアの教会群と修道院群            
  1986年 カジュラーホーの建造物群           
  1986年 ハンピの建造物群                
クリックすると拡大  1986年 ファテープル・シークリー            
  1987年 パッタダカルの建造物群            
  1987年 エレファンタ石窟群                
  1987年 大チョーラ朝寺院群               
  1989年 サーンチーの仏教建造物群          
クリックすると拡大  1993年 デリーのフマーユーン廟            
  1993年 デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群 
  1999年 インドの山岳鉄道群               
  2002年 ブッダガヤの大菩提寺              
  2003年 ビンベットカの岩陰遺跡群            
クリックすると拡大  2004年 チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅  
  2004年 チャンパネール=パーヴァガドゥ遺跡公園  
  2007年 赤い城の建造物群 レッド・フォート      
  2010年 ジャイプルのジャンタル・マンタル        
  2013年 ラージャスターン州の6つの丘陵城砦群
クリックすると拡大  2014年 グジャラート州パタンのラーニキ・ヴァヴ
自然遺産
  1985年 カジランガ(カージランガー)国立公園    
  1985年 マナス(マーナス)野生生物保護区      
  1985年 ケオラデオ(ケーオラーデーオ)国立公園  
クリックすると拡大  1987年 スンダルバンス国立公園            
  1988年 ナンダ・デヴィ(ナンダー・デーヴィー)    
  2012年 西ガーツ山脈
  2014年 大ヒマラヤ国立公園

クリックすると拡大クリックすると拡大デリーの3つの世界遺産の場所を紹介します。
  レッド・フォート Red Fort
  フマーユーン廟 Humayun's Tomb
クリックすると拡大  クトゥブ・ミナール Qutab Minar
地図上のアイコンマイナスを何度もクリックすると訪問した他の世界遺産の場所もわかると思います。

より大きな地図でデリーの世界遺産を表示

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コメント 26

さうざんバー

インドに、そんなタクサン世界遺産があるなんて、知りませんでした(@@;)キレイですね~(^^)vイスラム世界の芸術に近いですね(^^)
大理石に宝石!盗られないか心配です(^^;)ゞ
by さうざんバー (2012-10-18 09:24) 

rabbit

インドは世界遺産も多く、魅力がありますね・・・一度は訪れたいと思っています。
by rabbit (2012-10-18 10:46) 

momiji

世界遺産が多いですね、さすが歴史と宗教の交差点です。
by momiji (2012-10-18 14:34) 

SORI

さうざんバーさん こんばんは
29の内7つの世界遺産を見ることが出来ました。大理石に宝石を埋め込むのはインド独特ですね。私もお皿を買って帰りました。すごい時間をかけて作るそうです。
by SORI (2012-10-18 18:51) 

SORI

rabbitさん こんばんは
昔は、衛生や食事の問題でインドは敬遠していましたが、最近は美味しいレストランも増えて行きやすくなりました。
by SORI (2012-10-18 18:53) 

SORI

momijiさん こんばんは
確かに世界遺産が多い国です。石で出来た建造物が多いのですが、すごい建築物ばかりでした。
by SORI (2012-10-18 18:56) 

koume

素晴らしい建築ですね。
色んな所へ行かれてて、羨ましいです!
by koume (2012-10-18 22:46) 

まほ

さすが世界遺産、レッド・フォートすごい建造物ですね。
他のも、クリックして拝見して来ました♪
どれも素晴らしいですが、
エレファンタ石窟群と、クトゥブ・ミナールに圧倒されました。
インド、すごいです!
by まほ (2012-10-19 02:00) 

SORI

koumeさん おはようございます。
いつのまにか、インドでも7つの世界遺産を見ることが出来ました。
世界遺産以外でも素晴らしいところが沢山あるのにも驚かされました。
by SORI (2012-10-19 06:20) 

SORI

まほさん おはようございます。
他の世界遺産も見ていただけてうれしいです。リンクした甲斐がありました。ありがとうございます。
壁は長すぎて全体の写った写真を紹介出来ないのが残念ですがすごい迫力がありました。かなり遠くから撮っても冒頭の写真の範囲しか撮れませんでした。
by SORI (2012-10-19 06:25) 

PATA

さすがに歴史の古い国ですね。
また世界遺産に色々行かれているところが凄いです。
by PATA (2012-10-19 11:34) 

SORI

PATAさん こんにちは
幸いにもデリーとムンバイの近くに世界遺産があったおかげで7つも行くことが出来ました。インド自体には今までに13回行きました。初めて行ったのが20年前の1992年7月16日でした。
by SORI (2012-10-19 12:34) 

youzi

インドの建物の形は本当にきれいな形をしていますね。
曲線がとてもきれいだと思います。
と言いながら、実はターバンの中の頭がとても
気になっています。
以前、シンガポールの空港でやっていてテレビで
頭の中がどうなっているか知ったのですが、
この人たちも、同じように髪の毛を長く伸ばしているのだろうか。
by youzi (2012-10-20 21:03) 

SORI

youziさん おはようございます。
髪の毛を切らないのがシーク教徒なので長い髪だと思います。ターバンを巻くのはインドでは少数派のシーク教徒なのです。
by SORI (2012-10-21 07:00) 

Rinko

大理石の中に宝石が埋め込まれて装飾されているなんて!
すごく贅沢な作りですね~!
インドの世界遺産になっている建物は本当にゴージャス☆
by Rinko (2015-07-02 07:34) 

SORI

Rinkoさん おはようございます。
大理石だけでもきれいですが、装飾が施された大理石は格別です。豪華な建物がインドには多いです。
by SORI (2015-07-02 08:34) 

あとりえSAKANA

どの風景も懐かしくインド旅行を
思い出させてくれます☆
また行きたくなってきました。

by あとりえSAKANA (2015-07-02 10:12) 

kazu-kun2626

おはようございます
32の世界遺産があるんですか
広大な国土とインド文明のなせる業
ですかね~
by kazu-kun2626 (2015-07-02 10:18) 

SORI

あとりえSAKANAさん おはようございます。
インド旅行を思い出していただき、うれしいです。私も行ったことのないところばかりなので、また行きたくなりました。
by SORI (2015-07-02 10:54) 

SORI

kazu-kun2626さん おはようございます。
クリックすると拡大する写真を増やしました。見事な細工に驚かされました。世界遺産は7つしか行っていないのでまだ、25つも行っていない世界遺産が残っています。
by SORI (2015-07-02 10:59) 

きんれん花

沢山の世界遺産があるのですね
インドには一度も行ったことがありません
素晴らしい建造物 人間の力の凄さを感じます
by きんれん花 (2015-07-02 14:53) 

SORI

きんれん花さん こんにちは
インドの世界遺産はスケールの大きいものが多いです。でも大きいだけではなく、繊細なところもあります。変動の歴史がある国でもあります。
by SORI (2015-07-02 15:17) 

ちゅんちゅんちゅん

こんにちは!
門の巨大さに驚きました☆
宝石も細工も見事ですね
インドは行ってみたいのですが
ハードルが高そうです・・・
by ちゅんちゅんちゅん (2015-07-02 17:43) 

SORI

ちゅんちゅんちゅんさん こんにちは
さすが、ムガール帝国の皇帝の居城です。巨大さの上に華麗さも備わっている城塞です。ここはデリーなのでインドの中でも行きやすいところです。
by SORI (2015-07-02 18:06) 

はらぼー

ターバン姿の写真がとてもいい感じですね。
by はらぼー (2015-07-03 08:39) 

SORI

はらぼーさん こんにちは
ターバンを巻いている人はインドの中では2%程度のシーク教徒の人たちで、人数的には少数派ですが、社会的に活躍している人が多いことか、目立つ存在でもあります。
by SORI (2015-07-03 17:21) 

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