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月身宝殿 九華山 [九華山]

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九華山と言われる場所を訪れました。九華山は中国仏教の四大聖地のひとつと言われて中国では有名な場所です。
中国仏教の四大聖地とは
  浙江省の「普陀山  291m」(観音菩薩)
  四川省の「峨眉山 3099m」(普賢菩薩)
  山西省の「五台山 3058m」(文殊菩薩)
  安徽省の「九華山 1342m」(地蔵菩薩)
                            です。
信仰深い人を中心に沢山の人が訪れていますが日本の人は年間千人くらいと旅行社の人が言われていました。それもお坊さんとその檀家の人たちが圧倒的に多いと言われていました。まだ日本では一般の観光の場所としては黄山宏村などとは違い知られていないと思います。それだけに信仰の文化が感じられる場所です。

今回は6ケ所のお寺を訪れました。写真はその中の一つのお寺です。断崖絶壁に建てられたお寺も多くありますが、ここは比較的、なだらかところに立てられています。名前は「肉身宝殿」ですがお寺の人は「肉」の字を嫌って肉を意味する「月」を使用して「月身宝殿」と表現されていました。金(喬覚)地蔵の即身仏を供養していると書かれていました。
上の写真をクリックして拡大するとわかると思いますが2人が歩いている階段の両側の手摺に南京錠が沢山ぶら下がっているのが判ると思います。これは黄山で見た南京錠と同じ意味で皆が、つけたのだと思います。

お寺自体が立ち上るお線香の煙で霞んでいます。訪れる人が絶えませんでした。下で書いている通り、宿坊としての設備も整っており沢山の宿泊設備もありました。
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この写真の場所では線香を持って沢山の人たちがお祈りをしていて沢山の人たちがあふれますが少なくなるのを待って撮りました。一人線香を持ってお祈りしている人がいます。
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このお寺は比較的低い場所にあり知らないと通り過ぎてしまう場所にありました。
九華山には98のお寺があるとガイドさんに説明されました。有名なお寺で代表的ななのが化城寺、月身宝殿、百歳宮、祇園寺、上禅堂、閔園、天台寺、甘露寺です。その中でもこのお寺はもっとも裕福との説明でした。お寺には三ツ星の宿坊があります。ここでは男性と女性は夫婦であっても別れて宿泊するそうです。完全に分離されているそうです。
お寺の前ではお坊さんがおられます。


こんな建物がお寺の前の広場の両側に建っています。


このお寺を訪れた最大の目的は下の写真の方に会うことでした。
このお寺の住持(住職)で九華山仏教會の副會長の聖富住持に会うことでした。百歳宮の釋慧慶住持の次に偉い方だと聞きました。
中国の偉い人もこの人に会うために、このお寺を訪れるそうで訪れた著名な方の写真が沢山飾ってありました。後ろの写真は第5代国家主席の江沢民前主席と聖富住持です。


この方と丸いテーブルを囲んで30分くらいお茶を飲みながらお話を伺いました。
そして住持殿から最後に写真の記念品をもらいました。さらにあつかましく記念撮影を、お願いしたら快くお受けいただけました。

断崖のお寺 古拝経台 [九華山]

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九華山では最初に百歳宮を紹介しましが九華山のもう一つの魅力はこの写真のような断崖絶壁の場所に建っているお寺があることです。我々が泊まった仏教都市である九華街から山一つ離れた場所ですが、ここも含めてこのあたり一帯を九華山と呼びます。
ここからさらに300m登ると最高峰の十王峰(1342m)です。この景観には本当に驚かされてしまいます。

上の写真はロープウェイ降り場あたりから撮ったものです。こちらはお寺に近づいて撮りました。
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ここにはロープウェイで気楽に登れます。


ロープウェイから見た古拝経台です。断崖に作られているのがよくわかります。
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岩に張り付くようなお寺は迫力があります。
この写真もロープウェイから撮ったものです。


こんな場所なので籠屋さんも控えています。


九華山は地蔵菩薩の霊場で、この奥にお地蔵さんが祭られていました。小さな部屋でした。


こちらが、上の写真の小さな入口の中です。右側は日本のお地蔵さんと同じスタイルです。天井の卍模様が雰囲気を盛り上げています。九華山は中国四大仏教聖地で地蔵菩薩の聖地でもあります。


お寺の正面です。


ここから上のお寺を見上げたところです。上に見えるのが天台正頂(天台寺)です。ここから八百数十段あるそうです。


正面の山の向こう側が我々の宿泊した場所で沢山の宿坊があったところです。霞んでいますが左側の遠くに九華街が見えます。そして正面の山の上にもお寺が見えます。ここにも登りました。そこがすでに紹介した百歳宮です。

                           
ロープウェイ乗り場あたりは昔は尼さんばかりの場所だったそうです。昔は男のお坊さんと尼さんは完全に分かれていたそうです。男のお坊さんはわれわれが宿泊していた上の写真の山の裏側です。日本で言えば高野山と女人高野でしょうか。高野山は九華山と同じように仏教都市ですが、女人高野は室生寺や金剛寺や慈尊院などのお寺のことで、仏教都市ではないため、日本では同じような場所はないような気がします。共同生活(修道生活)をおくるキリスト教の修道院が都市ではないけれども、すこし少し近いと言えるかもしれません。


クリックすると拡大航空写真でも紹介いたします。赤色ラインがロープウェイです。緑色マークが今回紹介した断崖のお寺の古拝経台です。空色マークが九華山の最高峰(1342m)の十王峰です。右の写真はネットから拝借した最高峰の十王峰です。表示が航空写真ではなく地図の場合は地図内の 写真のアイコンをクリックしてください。


もう少し広範囲の航空写真です。右下の方が今回紹介のロープウェイや古拝経台で、左上が九華山の仏教都市の辺りです。青色ラインは泊まったホテルの東崖賓館(臙脂色マーク)からロープウェイ乗場まで往復した車のルートです。途中に次に紹介予定の月身宝殿があります。薄い橙色ラインは地図で表示させた時の同じ車の移動ルートなのです。中国でのGoogleの航空写真と地図は、困ったことにずれているのです。

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昼食も精進料理じゃなかった!! [九華山]


前日の夕食は精進料理でなかったので、この日の昼食は精進料理の計画でした。が結局は精進料理も入っている普通の料理になってしまいました。もちろん精進料理だとお酒もありません。お酒を飲むと言うことで完璧な精進料理は断念したみたいです。旅行社のガイドさんに真相を聞き忘れました。
上の写真は最初のスープです。この後の料理は全て大皿から自分で取りました。仏教の聖地の九華山でのことでした。

そのお酒と言うのは白酒(パイチュウ)です。名前は甘露ですが甘みはありません。食事の途中で空き箱を見るとすでに5本を飲み干していました。最後は何本飲んだのかは確認出来ていません。
地元の白酒(パイチュウ 蒸留酒)⇒

今回はいつもの中華料理を食べるときのような丸テーブルで自分の好きな料理を好きなだけ食べれました。椅子やテーブルはどこに行っても立派です。場所は前日と同じ東崖賓館(DONG YA HOTEL)のレストラン西餐庁でした。
日本の中華料理店ではこれほど立派なところは少ないですね。


今回もすべての料理を紹介します。
山菜を肉で巻いた料理です。


魚です。大体、魚料理がメインディッシュです。


小さな川海老です。小さいけれど剥いてあります。


スープが2品 奥側のスープが最初のスープだと思います。手前が塩漬けして発酵した魚と豆腐のスープです。


豆腐料理です。


黒っぽいのが岩耳です。岩耳は沢山食べました。


チンゲンサイと肉団子です。


骨付き牛肉です。


野菜炒めです。


このスープにも岩耳が入っています。


最後はきしめんのような麺で締め


クリックすると拡大最後に今回のガイトさんを紹介しておきます。ご苦労さまでした白酒(パイチュウ)まで付き合ってもらって!
自主的にガイドさんが全員一人一人と乾杯をして廻っていただきました。ガイドさんは仕事中はお酒は飲んではいけないことになっていますが残された案内場所は一ヶ所だけだったので特別に!
上司のガイドさん(旅行社の日本部の部長さん)も一緒だったので、すぐに部長さんのOKが出ました。と言うことで! 乾杯!!

東崖賓館 九華山 [九華山]

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九華山で宿泊した宿舎を紹介いたします。なんと仏教の聖地、九華山にも四つ星ホテルがあり、こちらに泊まりました。町の中を散策しましたが近代的と言えるホテルはここだけでした。ホテルの名前は東崖賓館です。
 名前 東崖賓館(东崖宾馆 DongYan Hotel)
 住所 安徽省池州市青阳县化城路8号
 電話 +86 566 283 1370 ( 0566-283-1370)
 開業 1982年 2004年改装
有名な聖地なので国のVIPの人が訪れていると思いますが、九華山に泊まる時は<唯一の近代的なホテルのため、この東崖賓館に泊まられたと思います。ネットで調べてもこのホテルのことはほとんど出てこなかったので紹介いたします。
見た目は中華風のホテルですが部屋の中は近代的でした。

こちらのホテルをすこし紹介いたします。おそらく、こちらのホテルで一番大きなスイートのリビングだと思います。
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ネットで調べると開業以来、やはり朱鎔基を始め中国の指導者及び著名人に利用されたとありました。こちらが寝室です。


大きな浴槽もかた片隅に、ぽつんとあるほどの大きな浴室でした。


航空写真で東崖賓館を紹介します。臙脂色マークが玄関のある本館です。東崖賓館は、いくつかの棟で成り立っていることが判ります。

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仏教の聖地の夕食は精進料理じゃなかった! でも岩茸料理は美味しかった。 [九華山]

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九華山は断崖絶壁にお寺があるような中国仏教の四大聖地の一つ ここはホテルといえどもお寺と宿坊が立ち並ぶ場所 当然、精進料理と思っていたら精進料理は中止して肉も魚もありの料理でした。
精進料理ではなかったけれども究極の山の幸の料理と呼べると思えたので紹介させていただきます。コース料理のように一人ひとりに料理が出されました。
調味料として酢と醤油以外に豆板醤系のものがいくつか置かれていますが特に付ける必要はなくそのまま食べれました。
飲み物はワインと白酒(パイチュウ)でした。白酒(パイチュウ)はアルコール濃度が濃いので最後に我慢できなくて私だけビールを頼んでしまいました。(笑)

これが今回のメニューです。上の写真の右端の「菜単」と書かれているのがこのメニューです。16品になります。出てきた順番とは違うようです。写真は出てきた順番に並べています。メニューと料理の写真で前菜とデザート以外に①~⑭]の番号をつけたのでなんとなく中国名がわかると思います。100%の自信がないので、間違いがあればご指摘願います。
   ⑤  ⑬  ⑭  ⑩  ⑧  ⑫  ⑨  ④  ⑪  ⑥  ⑦  ③  ②  ①

ここからは出てきた順番に料理を紹介します。
①先ずはスープから 具は豆腐と野菜です。日本の中華料理と雰囲気が違う中華料理を目でお楽しみください。


②中央は百合根とキノコで右のは蛙だと思います。たぶん!  この蛙は渓流に住んでいる石蛙と呼ばれるもので高級食材です。メニューには石鶏と書かれています。これは石蛙のことのようです。石鶏(石蛙)と石茸(岩茸)と石魚(小魚)が三石料理と言われています。今回は石茸料理もあり小魚ではないけれど石桂魚もあったことから三石料理が含まれていることになります。 
味付けはなかなかよかったです。


③金華ハムと干し竹の子 チンゲンサイも乗っています。


④竹の中に入っているのは栗と鹿肉です。栗が沢山入っていて山の料理料理だと実感させられました。


⑤揚げ物です。徹州満口香との料理名がつけられていました。


⑥包み物です。


⑦岩茸(石茸)と肉団子のスープ
岩茸は木耳(きくらげ)とは違い野生でしか取れないし断崖絶壁で採取するため貴重なものだそうです。 感触は木耳のような歯ごたえのあるものではなく厚めの海苔のようでした。一度は食べてみたいものだと思います。岩茸はこのあたりの名物で別の食事でも沢山食べることが出来ました。日本では岩茸と呼ばれており非常に貴重なものです。日本でも同じような食べ物「岩茸の"おやき"と"天ぷら"」が放送されていました。


⑧韓国のチヂミのような食べ物です。


⑨料理名は「清蒸石桂魚」 この魚は美味しかったです。メニューから判断して中国名は「石桂魚」かな? 日本名は判りません。身は「ころっと」とした感覚の身でした。川魚の王様といわれる有名な桂魚より細身で小さい魚でした。コロッとした身は桂魚に似ていますが、桂魚より、さらに臭みはなく、場所がら大きな川がないので清流の魚と思われます。一人前のお皿に丁度いい大きさでもありました。


⑩きのこのホイル蒸しです。いろんなキノコが入っていました。


⑪「腐れ豆腐」を揚げたものです。いつもは生なので熱を加えた料理ははじめてでした。お酒に合います。
当然ですが「腐れ豆腐」は発酵した豆腐で腐ったものではありません。(笑)


⑫鍋物もありました。料理を載せる目の前の銀の皿の上にドーンと置かれました。もちろん一人前です。


⑬キノコのスープです。⑫の鍋が目の前の皿の上に置かれていたのでキノコのスープは、その横に置かれました。


⑭野菜炒めです。この後は果物で終了でした。


このテーブルを見ると「ほんとうに仏教の聖地ですか?」と思ってしまう雰囲気なのです。


宿坊が沢山ある中でこのホテルだけが際立っていました。4星のホテルであることは確かでした。インターネットも出来ました。接続は無料です。
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中国の女性を勇気づけるお寺 通慧禅林 [九華山]

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九華山の通慧禅林の「如来」「阿弥陀仏」「薬師仏」です。(たぶん)
クリックすると拡大九華山の仏像はどこも、この写真のように3体で金色に輝いています。仏像自体は比較的新しいそうです。文化大革命で仏教が禁止されたために一旦は廃れたのだそうです。九華山は即身仏にこだわっています。
ここは中国で唯一の女性の即身仏があるお寺です。
金箔で飾られた仁義法師の即身仏がありました。女性は高僧でもない身分は普通の尼さんだったそうです。即身仏になったことで女性を勇気づけているお寺と説明されました。
お坊さんがなくなられると座禅を組んだ状態でカメの中に埋葬され3年後にカメを開けるそうです。
稀に即身仏になるそうです。と言っても九華山全体でも現存するのは4体だそうなので極々稀と言うことだと思います。

タグ:寺院 仏像

緑檀の数珠 [九華山]

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この緑檀の数珠は九華山の百歳宮の釋慧慶住持(住職)から直にもらったものです。
この住持は中国仏教の四大聖地の九華山で最も偉いお坊さんだそうです。記念に飾っておきます。緑檀なのに茶色だなと思っていましたが時間が経つにつれて緑色に変わってきました。 クリックすると拡大します。



タグ:九華山 神社

百歳宮 [九華山]

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ここも即身仏がある有名な百歳宮(百岁宫)というお寺です。写真は一般の人は入れない最も奥の小さな部屋です。
ここに九華山仏教會副會長の九華山で最も偉い言われるお坊さんの釋慧慶住持(釋慧慶・住職)に自らここを案内してもらいました。貴重な写真です。

百歳宮の入口です。ここは中国安徽省にある仏教の聖地・九華山(九华山)です。
 住所 安徽省池州市青阳县219省道
     219 Provincial Road, Qingyang, Chizhou, Anhuisheng


そして釋慧慶住持(釋慧慶・住職)のクリックすると訪問者の写真を表示話を伺ことが出来ました。会談した部屋の中にも有名人と住持の写真が飾られていました。
←左の写真をクリックすると飾られていた写真を表示します。面白いのはクリックして出てきた写真の一番左側の写真がテニスプレーヤーのアガシ選手です。この場所にアガシ選手が来ていることには驚ろかされました。紹介した緑檀の数珠は、このときにお土産としていただきました。
クリックすると訪問者の写真を表示

下の人が九華山でもっとも偉いと言われている釋慧慶住持(釋慧慶・住職)です。そして、手に持っている茶碗が、このお寺で最も貴重な宝物の一つだそうです。
御利益クリックすると拡大があると言うことで、冒頭の写真の一般の人は入れない最も奥の小さな部屋で、特別に触らせていただきました。(左の写真)
長年、九華山でガイドをされていた人も、この部屋には入ったことがないため、すごく感激されていました。
日本人では初めてだろうと黄山の旅行社の日本部長に言われました。

釋慧慶住持から名刺をもらいました。二つ折りになっており裏側にはこのように肩書きが書かれていました。

百歳宮は山の上にあることから九華街からはケーブルカーで上りました。ケーブルカーは急斜面です。ピッツバーグのケーブルカーを思い出してしまいます。ケーブルカーは全長は452メートル、高さの差は223メートル、客38人+乗務員1人を載せることができて、運\行速度は5メートル/秒だそうです。


クリックすると拡大下の写真はケーブルカー(右)から九華街の駅を撮ったものです。見える街が九華街で沢山の人が住んでおられました。
百歳宮は創建当初は摘星庵と呼ばれ、祇園寺、東崖寺、甘露寺とともに四大叢林のひとつです。別名は万年禅寺ですが、言い伝えでは「大方広仏華厳経」81巻20年がかりで自らの血に金粉を混ぜて書き上げた明代の高層である無瑕が天啓3年(1623年)に110歳で円寂したことにちなんで「百歳宮」と称されるようになったそうです。無瑕の即身仏があることでも有名です。こちらの写真も九華山の代表的な雰囲気を感じさせてくれるのてクリックすると拡大するように設定いたしました。
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黄色のラインがケーブルカーです。ケーブルカーの右端の少し上にある緑色マークの建物群が百歳宮です。臙脂色のマークは宿泊した東崖賓館です。

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百歳宮からの景色です。九華街とは反対側の景色です。向こうの山は断崖のお寺の古拝経台があった山です。古拝経台も後日、紹介したいと思います。


若いお坊さんも沢山おられます。


九華山では緑色のマークの6ケ所の寺院を訪問いたしました。空色マークが九華山で最高峰の十王峰(1342m)です。黄色のラインがすでに紹介したケーブルカーで赤色のラインがロープウェイです。青色マークが前記事で紹介した赤十字病院(紅十字医院)です。
中国に関してGoogle地図は地図と航空写真で約500mのずれがあるのです。これはいまだに解消されていません。そのずれを表したのが黄色のピンと緑色ラインです。具体的に月身宝殿(肉見殿)の位置のずれを標示しているのです。黄色のピンが地図上の月身宝殿(肉見殿)の位置で緑色マークが航空写真での位置なのです。

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早朝の九華街の風景 [九華山]

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日本の高野山は仏教の聖地であり仏教都市でもあります。その高野山を前記事で紹介したので中国の仏教都市である九華山(きゅうかさん)を紹介いたします。九華山(九华山)は仏教の聖地として特別な場所なのです。沢山のお寺が集まった場所が九華街です。ここにはお坊さん以外にもお寺に関係ある人たちが沢山住んでいます。
これらの写真は朝の6時から7時の間に散歩をしながら撮ったものです。
大手の銀行が二軒あるのが判ります。メインストリートですね。昼間はにぎわっていると思います。お坊さんが立っているのが判りますか。

九華山は中国仏教の四大聖地のひとつと言われて中国では有名な場所です。ネットで調べてみると「文殊・普賢・地蔵・観音の四大菩薩がそれぞれ住むと信じられている。」とのことでした。
中国仏教の四大聖地とは
  浙江省の「普陀山  291m」(観音菩薩) 青色マーク
  四川省の「峨眉山 3099m」(普賢菩薩) 黄色マーク
  山西省の「五台山 3058m」(文殊菩薩) 緑色マーク
  安徽省の「九華山 1342m」(地蔵菩薩) 赤色マーク
                                   です。
確かに断崖のお寺 古拝経台(九華山)でも地蔵菩薩が祭られていました。参考に日本の仏教の聖地(仏教都市)である高野山に紫色マークを付けました。

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九華山には沢山の見どころがありますが実は一番気に入っているのが生活が感じられるこの九華街の雰囲気でした。2番目にこの記事を持ってきたのもそんな思いがあったからです。
一番九華街の雰囲気が感じられるのが街の中の道でした。その雰囲気を味わって頂くためにさらに道の写真を4枚掲載いたします。
日本で例える場所をあえて言えば雰囲気は違うけれど高野山のような気がします。しかし文化大革命は信仰心を破壊することで進められたことから、お坊さんさんたちも強制的に労働に就かされた上に、さらに古い貴重な文化財が沢山破壊されたために古い歴史のあるものが日本に比べて少ないとガイドさんは残念がっていました。特に仏像の被害は大きいく古い仏像は極端に少ない気がしました。

まだ静かな雰囲気ですが昼間は沢山の人が歩いていました。


朝が早いので人通りは少ないけれど、もう生活がはじまっていることが感じられます。山の上の塔もここの雰囲気にマッチしているような気がします。九華山紅十字医院の看板が目を引きます。赤十字病院のことを紅十字医院と書くことが判りました。


やはりまだ暗いです。荷物を運ぶ人が目立ってきました。


そこに生活している人たちだけでなく観光客の人も増えてきているような気がします。


白い色の建物の中に黄色い建物がところどころにありました。ここのお寺は有名なお寺以外はだいたい黄色の壁です。そしてお寺は宿坊もやっています。観光客の人がこれから出発するところです。閣提篭かな?


お寺が100軒くらいと説明されました。ここも黄色です。ここでは開封で報告したような赤い色は少ないです。こちらは長生庵と書かれていました。
昔は尼さんと男のお坊さんは別々だったそうです。尼さんのお寺があったのは断崖のお寺古拝経台があった山の麓あたりだったそうです。こんな歴史も高野山と女人高野に重なるものがあります。


水のある景色を角度を変えて2枚掲載します。


上から四枚目の写真はこの前の道路を撮ったものです。


遠くに大きなお寺が見えます。民家の雰囲気も独特です。


土産物屋さんの前にこれから山に登る人たちが集まっています。


朝早くから食堂が開いています。まだ6時半です。
蕎麦に似た麺のようですが器が立派です。おそらくどこかの旅館か宿坊からの注文ではないでしょうか。道端で食べる料理ではなさそうです。
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同じお店です。家族で食べに来ている雰囲気です。


線香屋さん兼お土産屋さんです。


坂の上にもあります。


旅館です。独特な雰囲気の場所でした。中庭を囲んだ形に並んでいます。


道沿いには小さな旅館が連なっています。カラオケなどの大型娯楽施設もありました。聖地といえども観光地だなて感じがしました。もしかしたらお坊さんもカラオケに行くのかな? まさか!


こちらが九華山の仏教都市です。町の中にも寺院がありますが町の東が(右側)の山の尾根の部分に点々と見えるのも寺院です。こちらにも登りましたので、後日に報告いたします。赤色マークは町の中の化城寺という大きな寺院です。黄色のラインは百歳宮へ登るケーブルカーです。ケーブルカーの終点の少し上の建物群が百歳宮です。

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九華街の中のりっぱなお寺 化城寺 [九華山]

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ここは中国の仏教都市である九華山です。日本で言えば高野山のようなところです。
朝早くに宿坊やお寺が沢山ある九華街と言われる場所を散歩していると、少し大きくて独特の雰囲気のあるお寺が池の前にありました。朝早いので門はまだ開いていませんでした。
門の両側には日本と同じように仁王さんが立っています。でも仁王さんの雰囲気は随分と違います。このお寺の名前は化城寺で九華山歴史博物館でもあることが後でガイドさんに案内されて判りました。やっぱり有名なお寺だったんだ! と納得でした。

ここも線香で煙っています。 化城寺の文字がありました。


菩薩さんの前にはお祈り用の台が並べられています。お葬式の時はみんなこの座布団のような台にひざまずくのですが日本と違いお経が4時間も行われるそうです。
丁度、別のお寺でお葬式の場面に出会えましたが、確かにみんな疲れ果ててこの台の上に座り込んでお経を聞いていました。全員が菩薩さん方を向くのではなく反対を向いて座られていました。入ってきた我々の方を向いているので驚いてガイドさんに理由を聞くと「ただ疲れているだけです。」との答えでした。確かに台の角度からして反対向きに座る方が楽ですね。


寺の門から池と広場を見たところです。池があるとやっぱり景色が映えます。山の上には塔があります。そんなに古くないそうです。中国では唐の時代には沢山あったそうですが、今は古い塔はほとんど残っていないそうで残念だとガイドさんは言われていました。
最近の塔はコンクリート製が多いいですね。この写真のものは銅製で立派なものだそうです。


お寺の前の池はきれいです。建物が水面写ってきれいですが水面をもっとよく見てください。金魚がやたらと沢山見えるのが判ってもらえると思います。これには理由があります。さらに次の写真を見てください。


お寺の前の池の前では亀や山椒魚や金魚を売っていいるのです。買って池に放してやることで功徳をしたことになるそうです。
池からすくってまた売っているんじないかなと思ってしまいましたが1年に一回掃除して池の魚や亀は揚子江に放すそうです。話からすると魚や亀のリサイクルはしていないようです。


このあたりの渓流にいる山椒魚だそうです。やはり日本と同様に貴重な生き物だと言われていました。

九華山の地図です。左下のほうが沢山の宿坊が集まった九華街です。中国の地図で略字が使われているため判りにくいですが緑色の文字で「九華(略字)街」と書かれているのが判りますか。化城寺や断崖のお寺古拝経台も右上に見つけられます。

航空写真で化城寺を見つけました。池の形が目印になりました。


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