黄金岬からの景色 [積丹 余市 ニセコ]
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
積丹で泊まった宿の部屋から積丹半島の三大岬の一つである黄金岬を間近で見ることが出来ました。上の写真で緑の矢印(↓)のところが黄金岬の展望台です。積丹半島の三大岬は次の3つの岬です。一般的に積丹三大岬と言われています。
上の写真をクリックすると露出の違う3枚の拡大写真を右のように1秒・1秒・2秒で表示します。
K 黄金岬(オウゴン岬)
P 積丹岬(シャコタン岬)
T 神威岬(カムイ岬)
積丹半島には沢山の岬があります。Google地図に名前が書かれているだけで下記の28の岬があります。その中で神威岬と積丹岬は規模の大きな岬ですが、黄金岬は28の岬の中でも小規模な岬なのです。それにも関わらずに三大岬と言われているのは、黄金岬から見える景色に由来しているのではないかと感じました。28の岬の名前は余市郡余市町から左廻りの順(A~Z~b)に岩内郡共和町までを記載しました。をクリックすると周辺の岬も表示します。
A.モイレ岬 B.シリバ岬 C.オトドマリ岬 D.鳥帽子岬 E.ワッカケ岬
F.滝ノ潤ノ岬 G.蛸穴ノ岬 H.チャラツナイ岬 I.丸山岬 J.厚苫岬
K.黄金岬 L.ビヤノ岬 (無名の岬) (無名の岬) M.マッカ岬 N.ピリカ岬
O.出岬 P.積丹岬 Q.ルシ岬 R.武威岬 S.ワリシリ岬 T.神威岬
U.沼前岬 V.ジュウボウ岬 W.川白岬 X.ノーラン岬 Y.マッカ岬
Z.キナウシ岬 a.竜神岬 b.兜岬
黄金岬は小さな岬にも関わらず積丹三大岬と言われている理由は、この景色ではないかと思いました。早朝でまだ太陽の光が当たっておらず解像度は低いのですが見事な景色でした。4つの岬が連なっています。一番手前の岬がビヤノ岬で一番遠くの岬がマッカ岬です。その間の岬の名前はGoogle地図にはなく現時点では不明ですが2つともに大きな岬です。とりあえずは「無名の岬」といたしましたが名前を御存じの方がおられたら教えてほしいです。
通常クリックすると2倍(面積で4倍)に拡大しますが、本写真はクリックすると4倍(面積で16倍)に大きく拡大します。
上の写真はクリックすると特別に大きく拡大いたしますがクリックの面倒な方のために4つの岬の範囲の拡大写真を掲載いたしました。ビヤノ岬とマッカ岬はアイヌ語です。マッカの意味は「ルートがある」と言う記述がネットでありました。ビヤノのビヤがpi-yaの転訛したものとすればpi-ya-notは 岩と岸の岬と解釈できそうだとの記述もありました。アイヌ語の話者数は1996年の調査で僅か15人でした。2007年の調査ではさらに少なくなり10人とのことです。だんだん調べるの難しくなってきそうです。
黄金岬から4つの岬を直線で結んでみました。上の写真の見えている角度と一致していると確認出来ました。距離の数値は黄金岬から直線距離です。拡大した航空写真によってこの場所には、黄金岬から見えていた岬以外にも沢山の岬があることが分かりました。ただしラインより内側の岬は近い側の岬に隠れて見えないのです。余談ですがマッカ岬は北海道で3つ見つけました。一部を見た範囲なので最低3つと言うことになります。→積丹1 積丹2 増毛町
K 黄金岬 0.00km
L ビヤノ岬 1.05km
・ 不明 3.41km
・ 不明 5.80km
M マッカ岬 8.60km
少し広い範囲の写真にすると左下にゴメ島が入ってきます。この構図の写真も絵になります。本写真もクリックすると4倍(面積で16倍)に大きく拡大します。
さらにカメラを引くと右に宝島が入ってきます。本写真はクリックすると横長画面で特別に大きく拡大します。
それでは宿から黄金岬展望台に行くまでを紹介したいと思います。
黄金岬は航空写真のように美国港と茶津港を隔てる形で突き出していました。黄金岬への入口は少なくとも3つありました。泊まった宿の近くに入口3( )がありましたが、気が付かずに入口1( )から登りました。遊歩道の総延長は約770mです。
黄金岬の標高は52.9m(四等三角点)です。
黄金岬まで 千春の碑まで 入口エリア
黄金岬入口1 415m 200m 美国港
黄金岬入口2 560m 345m 美国バス停
黄金岬入口3 435m 220m 茶津港
黄金岬展望台 標高は52.9m
松山千春ロマンの碑
泊まった宿 汐さいの宿・海浜館
━━ 黄金岬遊歩道
━━ 茶津トンネル 105m
━━ 水中展望船の航路
これが我々が泊まった宿の前の展望台登り口(入口3)です。ここから登れば一番近かったのですが、戻ってくるまで気が付きませんでした。
ここから遊歩道が始まります。
実際に登ったのは美国港の近くにある登り口(入口1)でした。そのために茶津トンネル(105m)を歩いて美国港側に行きました。このトンネルは行き止まりなっている米津地区だけのためのトンネルのため車は滅多に通らないことから安心して歩けました。トンネルの中にケーブルが通っています。茶津地区に必要な電線や電話線もトンネルの中を通している珍しいトンネルです。
美国港側の登り口(入口1)です。トンネル横の、この階段を登ります。
朝起きてから17.3km離れたお店で一日限定15食の朝獲り赤ばふんうに丼を食べるまでを紹介します。日にちは2017年7月22日でした。
暗い早朝の撮影になったことが理解してもらえると思います。
4時00分 起床
4時02分 部屋の窓から海の景色を撮影
4時48分 黄金岬を散策
極秘 順番待ちの紙に記帳しに宿を出発
極秘 うに丼のお店「みさき」に到着
極秘 宿に戻る
極秘 宿で朝食を食べる
8時00分 4人全員で宿を出発
8時20分 うに丼のお店「みさき」に到着
9時19分 赤ばふんうに丼を食べる
展望台までの距離は0.4kmと書かれていますが他の標識などとの整合性から、ここから展望台までの距離は415mと推測いたしました。その推測の助けになったのが松山千春ロマンの碑までの距離の標識です。
入口2からの遊歩道の合流地点近くまで階段が続きました。
バス停からの入口2との合流点の標識です。230mが入口2までの距離です。つまり入口2から展望台まで560m(=230m+330m)になります。
合流地点からは緩やかな登りになりました。
茶津港の入口3からの道との合流地点に近いあたりに建てられていた案内板です。入口300mと書かれているのは入口2までの距離で、いろんな標識から逆算すると入口3までは175mと思われます。この案内板でも入口2から展望台までは560m(=300m+260m)になります。
次に「松山千春ロマンの碑」がありました。松山千春が、28歳で亡くなった北辰一刀流の曽祖父(そうそふ)つまり、 ひいおじいさんに捧げた詩です。碑の説明として「この碑は、かつて鰊の千石場所として繁栄した美国と、そこに漂泊し、漁場の抗争の渦中に、若くして壮然に散って逝った剣客(曽祖父、故砂山重太郎)の限りない情熱とロマンを詩った松山千春氏の詩を刻み建立したものである。」と書かれていました。右の写真は史実などの説明書きの部分です。クリックすると読むことが出来ると思います。ロマンの碑の詩文は次のとおりです。
故 砂山重太郎殿
空を求め 海を求め
美国の里に眠りつく
愛を忘れるな 夢を忘れるな
松山千春 作
展望台の方向の道です。ここまでは木に覆われていて遠くの景色はほとんど見ることが出来ませんでしたが、ところどころに隙間がありました。
歩きながら見えたビヤノ岬です。
反対側には美国港側の町を見ることが出来ました。
さらに進むと美国港が見えてきました。
展望台が見えてきました。
黄金岬の表示板もありました。
さっそく展望台の上に登りました。
最初に目に入ってきたのが上で紹介したこの景色でした。
中央の無名の2つの岬の部分を拡大すると無名の岬は2つではなく3つのようです。朝早くて暗かったので解像度が低いのが残念です。写真では明るく写っていますが実際にはかなり暗らかったのです。晴れた昼間であれば、積丹ブルーの海とともに鮮明な連なった岬が見えたと思います。
左端に泊まった宿「海浜館」が写った写真です。
展望台が建っている黄金岬の地面の上から撮った写真です。周囲の木に邪魔されて視野が狭くなってしまうことが分かってもらえると思います。
実は上の写真も周囲をトリミングしたものです。オリジナルはこのような写真でした。高い展望台があるおかげで広い視野の写真や下で掲載しているような動画を撮ることが出来ました。
本動画を見ていただくと、より雰囲気が分かってもらえると思います。是非ともプレーボタン( ► )をクリックして動画を見てほしいです。本動画は撮った2つの動画を編集いたしました。オリジナルはこちらです。→ 動画1 動画2
動画の最初に写っていたのが、こちらの宝島です。本写真をクリックすると特別に大きく拡大するように設定いたしました。クリックしてもらうとウミネコやカモメが岩山に沢山とまっているのが分かってもらえると思います。本写真もクリックすると4倍(面積で16倍)に大きく拡大します。
実はその岩山は本写真のように宝島とは離れているのです。本写真は展望台の脇に立てられていた宝島の説明板の写真です。ここに書かれていた内容を転記する形で紹介します。右の写真をクリックすると説明文が読めると思います。
開運の島:宝島(たからじま)
積丹ブルーの海に浮かぶ宝島は、上空からモルトハート形に見えます。かつてニシンの大群が押し寄せたことからその名が付いたとされています。黄金岬からこの型の宝島を眺めながら手を合わせて、恋愛成就・良縁・開運を願ってみてはいかがでしょうか。鳥がとまっている岩山を拡大いたしました。
さらに岩山の上部を拡大いたしました。
積丹の岬群と宝島とゴメ島(意味:カモメ島)です。
ゴメ島を中心にした写真も紹介します。
そのゴメ島を拡大いたしました。このゴメ島の近くにも、わざわざ観光船(水中展望船)がやってくる有名な岩礁のようです。
2017-08-10 21:27
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コメント(14)
これもまた素敵な北海道の海沿いの景色ですね^^
切り立った岩に自然の強さを感じます。
「黄金」と言う名がまたいい!
by Rinko (2017-08-09 08:06)
Rinkoさん おはようございます。
切り立った断崖の海岸に岬が連なった景観はすばらしかったです。このように見える場所は少ないと思います。だからこそ積丹三大岬に選ばれたのではないでしょうか。
by SORI (2017-08-09 08:15)
岬を眺める景色大好きです。
余市には2年弱しか住んでなかったのですが
多感な時期だったので思い出深いです^^
by リュカ (2017-08-09 10:32)
リュカさん おはようございます。
ここの景色はすばらしかったです。朝早くて暗かったので積丹ブルーは見れませんでしたが明るくなって島武意海岸で積丹ブルーを見ることが出来ました。
余市に住んでおられたのでニッカの蒸留所にもよく行かれてたのですね。思い出深いことでしょう。
by SORI (2017-08-09 11:18)
面白い形の島ですね。色んな島あって楽しいですね。
by みぃにゃん (2017-08-09 12:21)
SORIさんの積丹の旅を拝見していたらとても懐かしくなり アルバムを開きました
楽しかった思い出が蘇りました(^-^)
by チャー (2017-08-09 13:19)
みぃにゃんさん こんばんは
宝島は玄武岩で出来ていて、拡大写真をじっくり見ると、玄武洞のように六角形の柱状節になっている部分も一部に見受けられます。
by SORI (2017-08-09 18:50)
チャーさん こんばんは
懐かしく思ってもらえてうれしいです。記事を掲載した甲斐がありました。
by SORI (2017-08-09 18:52)
お早うございます、諏訪大社(下社秋宮)に
コメントを有難うございました。
下社秋宮では、ひときわ大きい狛犬が、
目立つていました。
黄金岬展望台から景色が良いですね、
ますます、積丹・余市に行って見たくなりました(^_-)
by tarou (2017-08-10 08:36)
tarouさん こんにちは
積丹と余市は初めて行きましたが、景色のすばらしさと、食に堪能いたしました。
by SORI (2017-08-10 12:10)
松山千春さんの詩に感動しました。
by リス太郎 (2017-08-10 12:27)
リス太郎さん こんにちは
詩を、ひいお爺さんにささげるところが松山千春さんらしい気がします。北海道出身と実感いたしました。
by SORI (2017-08-10 18:19)
素晴らしい景色ですね。
ハートの島、いいですね。
by リンさん (2017-08-10 20:27)
リンさんさん おはようございます。
この景色を見ていると、積丹にまた行きたくなりました。
by SORI (2017-08-11 04:22)