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オキザリス・ナマクアナ(Oxalis namaquana) カタバミ属 [植物]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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上の黄色い花は、昨年の10月ごろに頂いた小さな株が大きくなって株数が増えたものです。花数は少ないけれども昨年も可憐な黄色い花を咲かせた後に株分けをして植え替えたのが上の植木鉢です。ところがその後しばらく経ってから刈れてしまっていたのですが、今年(2019年)の10月になって芽がでてきて11月に入って沢山の花を咲かせし始めたのです。黄色い花も可憐ですが、気になっているのが細い松葉のような6本の葉です。

可憐な花を咲かす6枚の葉を持つこの植物の名前が気になってネットで検索もしたのですが見つかりませんでした。検索ワードとしては「黄色い花」「6枚の葉」「冬咲き」「秋咲き」などを組み合わせて画像検索をしたのですが、黄色い花の細い6本の葉を持つ植物の画像は出てきませんでした。
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私が「なかなか花の名前が見つからない」と家内に話したところ、家内は画像検索ではなく、通常のウェブで「冬咲きの花」で検索して1つ1つ確認していき、オキザリスという名前にたどり着いたのです。検索で探すのは自信があったのですが、家内に先を越されてしまいました。オキザリスの検索ワードを追加してさらに探してみた結果、この花がオキザリス・ナマクアナ(Oxalis namaquana)であることが分かったのです。
ずばりの名前が出てきたサイトはこちらです。→ポチッ
オキザリス(Oxalis)は単体の種ではなく沢山の種が含まれるカタバミ属を表していたのです。カタバミ属の中の種としてのカタバミは雑草のように至る所に生えています。クローバーのような三つ葉で小さな黄色の花を咲かせます。そのカタバミと同じ種類(属)だったのです。右の写真の上が今回のオキザリス・ナマクアナで、真中が今回の種に見た目が近いシボレカタバミで、下が雑草あつかいされているカタバミです。
  界 植物界         Plantae
クリックすると拡大    被子植物        Angiosperms
    真正双子葉類      Eudicots
    コア真正双子葉類    Core eudicots
    バラ類         rosids
クリックすると拡大    真正バラ類 I       eurosids I
  目 カタバミ目       Oxalidales
  科 カタバミ科       Oxalidaceae
  属 カタバミ属       Oxalis
クリックすると拡大  種 オキザリス・ナマクアナ Oxalis namaquana
 別名 ナマクエンシス     Oxalis namaquensis
 近種 シボリカタバミ     Oxalis versicolor
 近種 カタバミ        Oxalis corniculata
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葉が主役の気に入っている写真です。
花はは上から見ると真黄色ですが、裏から見ると赤い縞模様がありました。この特徴と花の形がシボレカタバミ(オキザリス・バーシカラー)と似ていました。家内が候補としてリストアップした名前を記録しておきます。オキザリス・ペンタフィラ(Oxalis pentaphylla)の中には今回に似た六つ葉や五つ葉のタイプもあるようです。Oxalis pentaphyllaはOxalis polyphyllaの変種のようです。 Oxalis pentaphyllaにはゴヨウカタバミという和名があります。右の連続写真は世界(英文サイト)の珍しいオキザリスの写真です。
クリックすると拡大 オキザリス・ボーウィ       紫
 スプリング・チャーム オキザリス
 オキザリス・バーシカラー
 パルム オキザリス
 オキザリス・ロバータ       黄
 桃の輝き
 オキザリス・トリアングラリス   紫
 オキサリス・アーティキュラータ  うす紫
 オキザリス・ペンタフィラ     桃 葉は松葉状
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これが気に入った六つ葉です。オキザリスは三つ葉が多いけれども四つ葉もあり、五つ葉や六つ葉もあると書かれていました。
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オキザリスは種類が多く、大きく二つに分けて夏に休眠する種類と冬に休眠する種類があるそうです。今回のオキザリス・ナマクアナは夏に休眠するタイプだったので。諦めて捨ててしまわなくてよかったと思いました。
植え替えは基本的には休眠期に行なうのが良いと書かれていました。夏に休眠する種類は秋に芽を出して秋から春にかけて花を咲かせるタイプと秋だけ花を咲かせるタイプと、春に芽を出して春に花を咲かせるタイプがあるそうです。昨年のことははっきり横覚えていないのですが調べた範囲では花期は10月~12月のようです。
 原産地 :南アフリカ北ケープ地方のナマクアランド
 植付適期:7月~9月
 花期  :10月~12月
 休眠期 :5月~7月
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この花には夜にしぼむ特徴がありました。この写真は19時51分にフラッシュを使って撮った写真です。しぼんでも同じ花が翌日には開きます。
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花を咲く時間を調べてみることにいたしました。
この日は日出は6時05分でした。この写真は7時19分に撮ったので日出時刻から1時間14分後ですが夜の上の写真とほとんど変わりません。ちなみにこの彦朝から夜まで快晴でした。水平線近くの建物のために日は直接当たっていませんが周辺は明るくなっていました。この後は約30分間隔で写真を撮りました。7時48分の時は日は当たっていましたが、花が開く様子はありませんでした。
 日出:06時05分   正午:11時22分   日没:16時40分
 昼:10時間35分   夜:13時間25分
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9時01分の写真ですが花の開き具合は変化がありません。日出から2時間56分が経ち、太陽の日が直接当たって1時間13分以上経っても花が開かないことが分かりました。
9時頃には出かける予定でしたが出発を延期して観察を続けました。
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花が開き始めたのを確認出来たのは9時33分の写真でした。日出から3時間28分後でした。完全に開く時間が知りたくて出発をさらに延ばしました。
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こちらの写真は9時42分です。9分間でかなり開きました。日出から3時間37分です。
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花の拡大写真です。
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時刻は9時53分です。日出から3時間48分になります。9時42分よりは少しだけ開きました。
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時刻は9時58分です。日出から3時間53分になります。手前の2つの花を見てもらうと上の写真よりも開いていることが分かってもらえると思います。
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クリックすると拡大角度を変えて太陽に向かって撮りました。
使っている培養土には右の写真のサボテン・多肉植物用の土を使っています。昨年植えた時には植物の性質は判らなかったので、一番安全な水はけのよい土にしたわけです。根づいてくれて株も増えてしっかりと花が咲いてくれたので正解だったようです。
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開いた花を拡大いたしました。冒頭の写真と比べるともう少し開くと思われますが観察は終了して出かけることにいたしました。見ていた感じですが10時30分(日出から4時間25分後)までには完全に開いたと思います。逆光で撮ると花の裏の赤い模様が表からも確認出来ました。
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用事を済ませて戻ってきて撮った写真です。時刻は11時54分(日出から5時間49分後)で、花は完全に開いていました。
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用事というのはオキザリスを買いに行くことだったのです。名前を調べていて買いたくなったのです。同じオキザリスはなかったのでお店にあった3種類のオキザリスを買ってきました。
買いに行ったお店は京成バラ園でした。前日に、家に比較的近い園芸店(J.H.)に買いに行ったのですが売られていなかったので、すこし足を延ばしたのです。
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今回購入したオキザリスの名札を紹介します。花の名前のオキザリスはカタバミ属の総称なので種の名前ではありません。右端だけは「桃の輝き」という固有名詞が書かれていました.。あとはバーシカラーとイエローと色だけが書かれた居ました。園芸種は交配が行われるために自然の中の種を充てるのは難しいのかもしれません。ただし、バーシカラーのオキザリスに関しては、シボリカタバミ(Oxalis versicolor)と思われることからオキザリス・バーシカラー(Oxalis versicolor)が種名であり学名でした。英語名としてキャンディケインソレル( Candy Cane Sorrel)の名前がありました。クリックすると裏面の説明の拡大版を別画面で表示します。管理ポイントとしては3種共に「日当たりがよく、水はけの良い場所で育てる」ようにと書かれています。
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家内がサボテンが欲しいというので5種類のサボテンを買いました。左側の4つは京成バラ園で買い、一番右側は家の近くの野菜の直売店で買いました。前々日に野菜の直売店に野菜を買いに行った時に一番右のサボテンを見て買いたくなったのです。実際に買ったのは京成バラ園からの帰り道でした。サボテンの名前は左から雪晃(400円)、黄金司(300円)、美青丸(300円)、ブカレンシス(400円)、バニーカクタス(550円)で、価格は税込みです。
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クリックすると拡大植え替えたオキザリスとサボテンです。
左端のサボテンの雪晃は2020年1月19日に、右の写真のように赤い花を咲かせました。→ポチッ
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買ってきて植え替えた3種のオキザリスは、オキザリス・ナマクアナの後ろに並べました。
左端と真中は松葉のような細い葉ですが六つ葉ではなく三つ葉でした。右端はクローバーのような三つ葉です。カタバミの大型版という感じです。
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4つのオキザリスの葉を紹介します。今回購入したオキザリス(カタバミ属)は細葉や丸葉の違いがありますが、いずれも三つ葉であることが分かりました。オキザリス・ナマクアナの葉は単なる六葉というだけでなく細くて整った形をしていて特徴的な葉であることが印象付けられました。
   今回購入の「桃の輝き」      今回購入の「バーシカラー」
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   今回購入の「イエロー」       オキザリス・ナマクアナ
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こちらが「桃の輝き」です。
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バーシカラーと書かれていたオキザリスは葉の形は違いますが、オキザリス・ナマクアナと非常に似たいるので3枚の写真で紹介します。
  属 カタバミ属       Oxalis
  種 シボリカタバミ     Oxalis versicolor
 英名 Oxalis versicolor / Candy Cane Sorrel
    オキザリス・バーシカラー/キャンディケインソレル
シボリカタバミ(Oxalis versicolor)と思われることからオキザリス・バーシカラー(Oxalis versicolor)が種名であり学名でした。英語名としてキャンディケインソレル( Candy Cane Sorrel)の名前がありました。
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花の裏の模様が特徴的です。
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花の表と裏が両方写った写真です。
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こちらがオキザリス・ナマクアナです。花が上のオキザリス・バーシカラーと似ているのでここで掲載しました。
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別の角度からの写真も紹介します。
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花が開いていく時間を上で紹介したので、花が閉じる時間を紹介します。同じ日の夕方に観察いたしました。この日の日の入りは16時40分に対して、この写真は15時15分(日没1時間25分前)です。まだ花は全開状態でした。
 日出:06時05分   正午:11時22分   日没:16時40分
 昼:10時間35分   夜:13時間25分
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上の写真の44分後の15時59分(日没41分前)です。すでに花が少し閉じ初めていました。太陽の光があたっていても弱くなると花が閉じるようです。葉が黄色く見えているのは太陽の光が横からさしていることから反射して金色に見えているのです。
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閉じつつある花を拡大いたしました。
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写真の時刻は16時37分なので日没3分前の写真です。ほぼ閉じた状態になっていました。
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上で紹介した写真ですが、19時51分にフラッシュを使って撮った写真です。日没後3時間11分の写真になります。完全に花が閉じた状態です。
カタバミ属(Oxalis)は沢山の種類があり、知られているだけで850種ほどあるそうですが、Wikipediaのカタバミ属(Oxalis)の中に書かれている和名のある18種(下記)の中にはOxalis namaquanaは入っていませんでした。
 コミヤマカタバミ  Oxalis acetosella
 イモカタバミ    Oxalis articulata あるいは Oxalis rubra
 ハギカタバミ    Oxalis bahiensis
 ハナカタバミ    Oxalis bowieana
 ベニカタバミ    Oxalis brasiliensis
 カタバミ      Oxalis corniculata
 ムラサキカタバミ  Oxalis debilis subsp. corymbosa
 オッタチカタバミ  Oxalis dillenii あるいは Oxalis stricta
 アマミカタバミ   Oxalis exilis あるいは Oxalis amamiana
 ミヤマカタバミ   Oxalis griffithii
 キダチハナカタバミ Oxalis hirta
 オオヤマカタバミ  Oxalis obtriangulata
 ゴヨウカタバミ   Oxalis pentaphylla
 オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
 フヨウカタバミ   Oxalis purpurea
 エゾタチカタバミ  Oxalis stricta あるいは Oxalis fontana
 モンカタバミ    Oxalis tetraphylla
 シボリカタバミ   Oxalis versicolor
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2020年2月22日のオキザリス・ナマクアナです。2019年11月末に花は終わりました。寒さで葉の色は赤くなっていますが、新しい葉が沢山出てきて株の勢いは増しています。今は夜から朝にかけて寒くなるので、他のオキザリスと同じように日が当たらなくなると家の中に入れて、朝は太陽の日が当たるようになると外に出しています。他のオキザリスは今でも花をつけています。
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追伸
2019年11月14日から11月22日まで関西に行きます。その間は皆様の所に訪問出来ないことをお許しください。
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