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2020年の元旦の夕食は恒例の蟹 [新年]

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前記事の御節(おせち)の記事で紹介の通り2020年元旦は家族9人が実家に集まりました。そして元旦の夕食には、恒例となった北海道から送ってもらった蟹を皆で食べました。クリックすると拡大右の写真が元旦の夕食で蟹を皆で食べているところです。この習慣は2016年の正月からはじまりました。きっかけは長男夫婦が2014年4月に関西から北海道に転勤になったことでした。長男夫婦が年末年始を千葉の私の自宅で過ごすにあたり出発前の年末ぎりぎりに蟹を送ってもらうことになったのです。北海道から我家まで来るだけでも交通費が大変なので、蟹代は我々が支払うという条件でした。これが決まったのは2015年の正月でした。2018年は元旦を過ごした宝塚の実家ではなく5日に千葉の自宅で食べることになったのは長男が正月も仕事で北海道を離れられなくて1月5日から休暇をとったからです。5月には神奈川県に住んでいる子供たちも集まってくれたので実家の母以外のみんなで蟹を食べることが出来ました。2019年は母も含めて全員で食べる予定でしたが北海道から関西までは、関東までよりもさらに1日余分に配達日数がかかることから12月31日に届けられないことがお店に行って注文しようとしたときに分かり断念したのでした。したがって母が今年(2020年)に初めて恒例の「蟹食べ祭り」に参加したことになります。蟹の身の味の美味しさとしては毛蟹が1番だと思っていますが、ボリーム感との兼ね合いで2回目以降は全てタラバガニ(鱈場蟹)になりました。着色文字をクリックすると記事を表示します。
 2016年 自宅 元旦 6人 タラバ蟹 2肩 + 大型毛蟹 1匹
 2017年 自宅 元旦 6人 タラバ蟹 3肩
 2018年 自宅 5日 7人 タラバ蟹 3肩  実家 元旦 5人 ひれステーキ
 2019年 実家 元旦 9人 12月31日に配達が間合わないことが判明して断念
 2020年 実家 元旦 9人 タラバ蟹 4肩
自宅:千葉県佐倉市  実家:兵庫県宝塚市

予定通りに2019年12月31日に蟹が届きました。下の細長い箱が蟹で、上の四角い箱が御節です。偶然にも取寄せた御節と同じ宅急便の車で届きました。タラバ蟹を買ったお店は、北海道旅行の記事の中で一度紹介したことのあるうおはんです。後で写真で紹介しますが巨大な蟹のため冷蔵庫に入らないために、一番涼しいと思われる場所に箱のまま置いて自然解凍いたしました。
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ただし、ボリュームがあるので翌日の朝でも保冷材も全て硬いままだったので箱から出して自然解凍いたしました。出したタイミングは絶妙でちょうどよかったです。遅くなっていたら大変でした。元旦の朝早くに確認したのは正解でした。大きさは実感してもらえないかもしれませんが、近くのスーパーでは見かけないほどの大きさのタラバ蟹でした。特に今回の蟹は大きかったように感じました。北海道でも、大きいのを選んでくれたのだと思います。
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この大きな蟹の足が乗せられる皿が無かったので、送られてきた発砲スチロールの箱の蓋の上に盛り付けました。2番目の孫(1歳児)は大きくなってからアレルギーがないことを確認してから食べさすことになるので、蟹を食べるのは8人です。4肩×4本で計16本のため1人当たり2本になります。本来ならば1人あたり1本でも十分な大きさでしたが、正月なので2本にしたわけです。
クリックすると拡大蟹の足は爪も含んで10本で半分の1肩は5本ではと思っておられる方もおられると思いますが、タラバ蟹は生物学上はカニではなくヤドカリのため足の数が1対(2本)少ないのです。右はWikipediaから転用させていただいた写真で上側がタラバガニ(脚:8本)で下側がズワイガニ(脚:10本)です。
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食卓にタラバ蟹を並べたところです。朝食で食べた4段重の御節は、3重に詰め替えて並べました。これでお正月の雰囲気も出してもらえました。実家の食卓は幸いにも横に延ばせるタイプなので、大人8名が食事が出来るのです。竹製のカニスプーンが沢山並んでいるのが分かっていただけると思います。帰省した時に母とは以前からよくかに道楽にお得なランチコースを食べに行っていたのですが、この日のことは予想していて、竹製の蟹スプーンをもらってきていたのです。金属製の蟹スプーでは足らないことは分かっていたのです。キッチン鋏は2本テーブルに置きました。
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こちらが冒頭の写真です。
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上の写真はクリックすると拡大しますが、クリック乃面倒な方のために拡大写真を掲載しました。こちらもクリックすると拡大します。
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やっぱり蟹は大人から子供まで大人気でした。
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私が最初に食べた脚です。コップや皿や端と比べると大きさが分かってもらえるでしょうか。
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クリックすると拡大殻から身を出しました。一番大きな長節の身の大きさが伝えられるでしょうか。お皿は結構大きいのです。市販の高知県馬路村のポン酢も用意しましたが、ほとんどの人が醤油に純米酢を入れたシンプルな味のタレにつけていただきました。私も蟹や松茸などの美味しい食材の時はシンプルな味の純米酢+醤油で食べています。
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蟹の脚の節の名称を紹介したいと思います。この図から一番沢山身が入っているぶぶんが長節と知りました。長節より胴側にも沢山の節があるからこそ滑らかに脚を動かすことが出来るようです。先端から、指節、前節、腕節、長節、座節、基節、底節の7節です。この次に食べるときは確認してみたいと思います。ちなみに節足動物の脚は5節~7節で出来ていて、その中で一番多い7節が蟹や海老などの甲殻類だそうです。面白いことに鋏角類(サソリなど)も7節ですが、呼び方は違います。他の5節や6節の類は鋏角類に近いです。つまり蟹や海老などの甲殻類だけが特別な呼び方でした。
 甲殻類 7節 指節、前節、腕節、長節、座節、基節、底節
 他の類 7節 跗節、蹠節、脛節、膝節、腿節、転節、基節
     6節 跗節、蹠節、脛節、前腿節  、転節、基節
     5節 跗節、蹠節、脛節      、転節、基節
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丁度、半分の8本が残っているところです。食べ終わった殻も手前に置かれていますが、まだ2本目には誰も手をつけていないようです。
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この日のアルコールはビールでした。用意したものだけでなくお土産に持ってきたくれた海外のビールも全て飲み干しました。海外のビールは6種類くらいあったと思います。
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クリックすると拡大1本残ると言うことは、量的には丁度良かったようです。この1本は翌日1月2日の夕食の時に右の写真のお肉のシャブシャブと一緒に頂きました。このお肉は12月30日に1時間並んで買った山垣畜産のお肉です。右の写真もクリックすると拡大いたします。
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日本で多く流通しているタラバ蟹のロシア産の漁場が知りたくて、ネットを参考にしてタラバ蟹の主な漁場のマップを作成してみました。流通しているタラバ蟹のほとんどは輸入物で、その中でもロシア産が大半をしてめています。輸入物であっても北海道はいいものが手に入るのは北海道が昔から蟹の本場であったことと漁場が近いためのように感じます。北半球の寒い地域のイメージがあるのでガラパゴス諸島、チリ、アルゼンチン付近に生息していることはあまり知られていないと思います。マップをクリックすると漁場をプロットしたGoogle地図を表示します。
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タラバ蟹の輸入量が気になったのでネットからグラフを転用させていただきました。輸入先はロシア、アメリカ、ノルウェーで、国内で水揚げされるタラバ蟹は貴重であることが分かりました。日本で水揚げされるのは北海道だけだそうです。ノルウェー産タラバ蟹は、ロシア西カムチャッカの蟹を1960年代に旧・ソビエト連邦の科学者がバレンツ海に放流し天敵がいないこともあり繁殖させることに成功し、1980年代後半からノルウェー沖でも生息が観察されるようになり、この個体群がロシア・ノルウェー両国で漁業資源として利用されようになった蟹だそうです。未知の場所への放流は生態系の破壊にもつながることから、現代では新しい地域への放流は難しいのだと思います。
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