今年の雛祭りには久々の「はま吸い」が付きました。 [雛祭り]
雛祭りと言えば散らし寿司なので近くのスーパーに散らし寿司用の材料を2020年3月3日買いに行きました。大抵の材料は家にそろっているので刺身と、寿司の上に飾る海老と椎茸用の干しシイタケ(どんこ)だけのよていでした。すると地元千葉県産の大きなハマグリが売られていたのです。ひな祭りと言えば「散らし寿司」と「はま吸い(はまぐりの潮汁/ハマグリの吸い物)」ですが、いつもハマグリの価格を見て断念していたなの何年も食べていませんでした。大きなハマグリだったので思い切って「はま吸い」を作ってもらうことにしました。その代り刺身はやめました。「はま吸い」用に三つ葉も買いました。
薄い出汁でハマグリを入れて中火で温めて殻が3枚ともに開いた瞬間です。
そのハマグリを拡大いたしました。この写真は特別に大きく寛大するように設定したので是非とも写真をクリックしてみてください。
クリックが面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。
ハマグリの分類を紹介します。ただしハマグリ(Meretrix lusoria)の本来の分布域は日本本土の東北地方以南と朝鮮半島の一部の淡水の影響のある内湾の砂泥底に生息していましたが、生息地の浅海域が破壊されて絶滅危惧II類(VU)となってしまいました。ハマグリの名で流通しているのはハマグリ(M. lusoria)とチョウセンハマグリ(M. lamarckii)とシナハマグリ(M. petechialis)の3種です。チョウセンハマグリとハマグリは古来から日本に生息していますが、シナハマグリは移入されて繁殖はしていますが日本在来種ではありません。チョウセンハマグリ(朝鮮蛤)は韓国が原産地というのではなく茨城県からフィリピンに広く生息している日本の在来種です。右下の写真で3種類のハマグリを順番に表示しています。
界 動物界 Animalia
門 軟体動物門 Mollusca
綱 二枚貝綱 Bivalvia
亜綱 異歯亜綱 Heterodonta
科 マルスダレガイ科 Veneridae
亜科 ハマグリ亜科 Meretricinae
属 ハマグリ属 Meretrix
種 ハマグリ Meretrix lusoria
こちらが完成した散らし寿司とハマ吸いと菜の花のおひたしです。冒頭の説明に入れていませんでしたが、菜の花も雛祭りらしいので、スーパーで買いました。散らし寿司飾ってもいいなと思いましたが、三つ葉は2束セットでものすごい量だったのでおつ篠飾りは三つ葉に任せて菜の花はお浸しにしたようです。三つ葉は、この後、4回の食事に出てきたほどの量があったのです。
こちらが今年の散らし寿司です。やはり雛祭りぽくなります。
お寿司を拡大いたしました。
こちらが菜の花のおひたしです。すこし苦みがあるのがいいですね。
そして、こちらがこの日のメインデッシュのハマグリのお吸い物つまり「はま吸い物」です。身が大きくて分厚くて食べごたえがありました。ハマグリのダシもしっかりと汁に出ていました。一番大きなハマグリを選んでよかったと思った瞬間でした。朝一に買いに行ったのも良かったみたいです。
三つ葉でハマグリの身が見えないので、持ち上げで撮りました。ほんと肉厚でした。さすが千葉県産でした。九十九里浜産とまでは書かれていませんでしたが、千葉県産ハマグリと言えば九十九里浜です。
やっぱり熱燗が飲みたくなります。元々はビール派なので、毎回違う日本酒を買っていましたが、剣菱を一度買ってからは味が気に入って熱燗をする時期は剣菱を続けて買っています。ということで、この日も剣菱でした。
食事の後は桜餅にいたしました。
雛祭りバージョンのキャラメルコーンもいただきました。