2023年の元旦の夕食は日本海の蟹 [新年]
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
元々、関西に勤めていた長男夫婦は2014年3月に北海道に転勤になってからは、2016年の正月から正月元旦の夕食用に北海道から蟹を送ってくれるのが恒例となりました。
右の写真は2020年のタラバ蟹です。
最初は私の家にみんなが集まる時だけでしたが、宝塚の実家にみんなが集まる時は実家におくってもらいもらいました。ところが2022年3月の転勤で長男家族が北海道から兵庫県の日本海に近い場所に引っ越したので、今度は日本海の蟹を送ってくれるようになったのです。着色文字をクリックすると記事を表示します。ただし2022年は、まだ記事を掲載していなかったので写真のみです。
2016年 自宅 元旦 6人 タラバ蟹 2肩 + 大型毛蟹 1匹
2017年 自宅 元旦 6人 タラバ蟹 3肩
2018年 自宅 5日 7人 タラバ蟹 3肩 実家 元旦 5人 ひれステーキ
2019年 実家 元旦 9人 12月31日に配達が間合わないことが判明して断念
2020年 実家 元旦 9人 タラバ蟹 4肩
2021年 実家 元旦 2人 新型コロナで中止
2022年 実家 元旦 8人 タラバ蟹 2肩 +ズワイ蟹3杯分(3匹分)の爪と脚
2023年 実家 元旦 10人 ベニズワイ蟹 4杯(4匹) +セコガニ2杯(2匹)
2024年 実家 元旦 7人 ベニズワイ蟹 4杯(4匹)
住んでいるところから2022年12月29日に蟹のお店に行って送ってくれたのが、下の写真の発砲スチロールのケースでした。
買ったお店は下記のお店でした。12月29日に電話があって生の蟹がいいかボイルした蟹がいいのか聞かれたのでボイルされた蟹を希望しました。
店名 宿院商店
住所 兵庫県養父市上野168番地57
電話 079-664-1484
HP http://www.syukuin.co.jp/
中に大きな蟹が4杯と小さな蟹が2杯入っていました。
大きな蟹がこちらです。蟹をそのまま載せる大きな皿がないので蓋の上に乗せました。蟹の種類はベニズワイガニです。捕れた場所から香住ガニと呼ばれています。学名にジャポニカス( japonicus)がと日本の名前がついています。ズワイガニ属にはベニズワイガニ(ジャポニカス/)以外にズワイガニ(オピリオ/opilio)やオオズワイガニ(バルダイ/bairdi)などがいます。去年までの恒例のタラバ蟹と共通なのは亜目の抱卵亜目(エビ亜目)まで、下目ではベニズワイ蟹は短尾下目(カニ下目)で、タラバ蟹は異尾下目(ヤドカリ下目)です。近畿では紅ズワイガニは香住港でのみ水揚げがあるそうです。
界 動物界 Animalia
門 節足動物門 Arthropoda
亜門 甲殻亜門 Crustacea
綱 軟甲綱 Malacostraca
亜綱 真軟甲亜綱 Eumalacostraca
目 十脚目(エビ目) Decapoda
亜目 抱卵亜目(エビ亜目) Pleocyemata
下目 短尾下目(カニ下目) Brachyura
科 ケセンガニ科 Oregoniidae
属 ズワイガニ属 Chionoecetes
種 ベニズワイガニ Chionoecetes japonicus Rathbun
漢字 紅頭矮蟹
英名 Red snow crab Red tanner crab
ベニズワイガニ(Chionoecetes japonicus Rathbun/香住ガニなど)とズワイガニ(Chionoecetes opilio/松葉ガニなど)を比較した説明書が入っていました。沢山食べることを優先して香住ガニにしたそうです。ベニズワイガニは日本の近海に住んでいながら、500m~2500mに住んでいることから日本では知られていなくて1906年にアメリカの海洋調査船アルバトロス号が日本海佐渡沖水深960mで採集した1匹の個体により、アメリカの甲殻類を専門する動物学者のメアリー・ジェーン・ラスバン(Mary Jane Rathbun)が1932年に論文に記載したことで知られることとなったそうです。
こちらが2杯入っていたセコガニ(Chionoecetes opilio)です。セコガニはズワイガニのメスで内子と外子が楽しめる蟹だそうです。ベニズワイガニのメスは資源保護の目的により、最初から水揚げされていないそうです。
今まで我が家の全員が実家に集まった場合は9人でしたが、娘が結婚して10人になって初めて10人全員が実家に集まりました。母の誕生日に集まる計画はありましたが新型コロナのために実現しませんでした。初めて全員が集まりました。恒例の蟹の夕食の記念写真が右です。下の写真は記念写真から食卓の部分を切り取ったものです。したがってクリックして拡大すると多少画質が劣ります。写真の左下端の蒲鉾に注目してください。
その上の写真の左下端の蒲鉾がこちらです。娘夫婦がお土産として持ってきてくれた鈴廣の超特選蒲鉾 古今 鹿の子です。鈴廣(すずひろ)は小田原にある慶応元年(1865年)の創業のかまぼこ屋です。慶応元年に四代目村田屋権右衛門が漁業の副業として小田原で蒲鉾製造を始めました。初代村田屋権右衛門が小田原で網元として魚商を営んだのが天明年間(1780年頃)です。明治20年(1887年)に屋号を鈴廣に改めたのが鈴廣の呼名の始まりのようです。
少し上の角度から撮った食卓です。手前の円形の刺身は、12月31日の夕食のために1.5kgのフグを2匹を裁いてもらった中のテッサ1皿を娘夫婦のために残しておいたのです。娘夫婦は元旦からの合流だったのです。
真上に近い角度からの写真も紹介します。
写真用に裁かないでおいていた蟹の脚をばらしました。
蟹の甲羅の大きさがよくわかっていただけると思います。
セコガニの内子の写真です。外子もついていて両方を味わうことが出来ました。外子の写真を撮り忘れたのは残念です。
長男家族が来るまで来る時に兵庫県の但馬にある元禄15年創業の蔵元によって、いろいろ試飲して選んだお酒「純米吟醸雄町」を樽口から直接入れてもらう槽口直詰の冷酒を持ってきてくれました。下の写真のように簡単なラベルを張り付けてくれるのです。他は何も貼られていません。このお酒がちょっと不思議な味わいの美味しいので、話が盛り上がりました。お酒の名前の雄町は使われているお米の名前で、その米の雄町は1859年(安政6年)に備前国上道郡高島村字雄町(現:岡山市中区雄町)の農家が発見した酒造好適米だそうです。
蔵元 田治米合名会社
住所 兵庫県朝来市山東町矢名瀬町545
電話 079-676-2033
お米 兵庫県和田山産 雄町100%
食事の後は私が学生時代から実家に置いてあった父の未開封のJPS(John Player Special)のスコッチウイスキーを開けて飲みました。右端に写っているのは同じく数十年前のブランデー(コニャック)です。ボトルの写真で画像検索してみると同じウイスキーの瓶が見つかりました。→ポチ1 ボチ2 ボチ3
実家には右の写真のような1970年代のウイスキーやブランデーが沢山ありましたが、姉の旦那はお酒を飲まないことから大半はもらって帰りました。姉はお菓子に使うためにブランデーを1本持ち帰っただけでした。今回の右のウイスキーとブランデーとジンは少し前に床下収納庫から新たに見つけたものです。
蟹を購入した宿院商店のストリートビューを紹介します。兵庫県の県道271号線沿いにあります。
実家の最寄駅の阪急今頭線の逆瀬川駅から宿院商店までのルート図(Ⓐ→Ⓑ)を紹介します。Ⓐ→Ⓑの距離は106km(1時間36分)です。
電車時行く場合はこちらです。→ポチッ
自転車だと6時間55分で徒歩だと21時間です。