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上高野の梵天飾り(ぼんでんかざり) [風習・歴史]



先週の日曜日(2012年7月22日)は千葉県八千代市の下高野地区の梵天飾りの行事に参加させてもらいました。これは出羽三山参りを行った方が集い、記念碑が建てられている梵天塚(ボンデン塚)の前にボンデン飾りを行う行事でした。同じ八千代市の隣の地区である上高野でも同じようなボンデン飾りが行われていると聞き今朝(2012年7月29日)に自転車で上高野地区の梵天塚に来てみました。

こちらの地区ではクリックすると拡大年に一度2月に行われているようで色紙の色は少し褪せてきており藁もずれてはいましたが昔からの風習を感じさせてくれるものでした。この行事を先週は奥州講と説明しましたが、三山溝や天道念仏とも言われているそうです。驚いたことに上高野のボンデン飾りは俵に色紙の付いた太い竹串を突き刺した形式で右の下高野のボンデン飾りとは違うものでした。ただしタコ糸を巻きつけるところは似ていました。


クリックすると記事を表示右の下高野の梵天飾りでは1本が白であと5本が5色+白色を使った同じものでしたが、上高野ではそれぞれの飾りが別の色でした。6ケ月経って色あせているのでわかりにくかったけれども、確認出来たのは赤色と緑色と黄色と青色と白色でした。紫色の飾りは確認できませんでしたが、青色の梵天飾りには紫の色紙が使われていました。6本の内、真中の2本は白に見えました。白が2本なのが紫が色あせたものかはわからないために来年の2月に確認してみたいと思っています。


ボンデン飾りの配置を図式化しました。色あせて判らないので2ケースを掲載いたしました。紫が入っている場合と入っていない場合です。現時点では色合いから見て、白が2本の左側の方が可能性が高いと思っています。もし左側が正解とするとチベットの旗の色と一致することになります。


こちらが緑の梵天飾りです。


上高野の梵天塚には計13基の三山碑(奥州参り記念碑)があります。その中には寛政九年(1788年)十月と慶應四年(1868年)二月と天保十年(1840年)十一月の江戸時代のものが3基あり、この写真の右側がものが寛政九年で、ここで一番古いものです。左側が慶應四年のものです。


同じ場所に庚申塔もありました。


そして辻切りの藁の大蛇が飾られている場所でもありました。写真の左端に金網にくくりつけられた藁の蛇が確認出来るとおもいますが、これは2012年1月28日に取り付けられたものです。また来年1月に新しいものに代えられます。


Aのマークのところが上高野の梵天塚の場所です。