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雑木林の藤の花 つるの写真を追加しました。 [植物]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2019年5月6日掲載 タイトル:雑木林の藤の花
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ふじの花(藤の花)の季節になりました。毎年、藤の花(フジの花)の名所であるクリックするとネットの写真を表示栃木県足利市迫間町のあしかがフラワーパーク(右の写真)にある樹齢140年以上・日本最大面積の「迫間のフジ」を見に行きたいと思うのですが、未だに実現していません。今年も行けそうにないので雑木林に咲いている藤の花を撮りに行くことにしました。そこで令和元年の子供の日に当たる令和元年5月5日(2019年5月5日)の朝の6時50分に雑木林に行って撮ったのが上の写真の藤(ふじ)の花です。

最初に藤の花を見つけたのがこちらの場所です。今が一番見ごろだったようです。この雑木林には右の写真のキンラン(金襴)やギンラン(銀欄)の花がクリックすると拡大クリックすると拡大沢山咲いています。さらにイカリソウの花も見ることが出来ます。昔は別の雑木林でクマガイソウを見かけましたが、造成が進んで見なくなりました。
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上の写真の左側で藤の花が沢山咲いている部分を拡大いたしました。
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雑木林の周囲を歩くと、さらにの藤の花が咲いている場所が見つかりました。前が家庭菜園の畑になっていて日当たりが非常にいいところです。特に東南東方向が開けているので太陽の方向を考えて朝早くに撮りに来たわけです。この画面の中でも5ケ所に藤の花が咲いていました。
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上の全体の写真の最も右側の藤の花が咲いている部分をアップいたしました。藤のツルがここまで伸びているのです。
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右から2番目の場所もアップすると見事でした。藤(フジ)はマメ科フジ属のつる性落葉木本で、日本固有種です。海外のフジはフジ属に属する別の品種だそうです。フジには、つるの先端側から見てつるが右巻き(時計回り)と左巻きの二種類があるそうです。右巻きの藤の標準和名が「フジ」または「ノダフジ」で、左巻きの藤の標準和名か「ヤマフジ」または「ノフジ」だそうです。
クリックすると拡大  界 植物界      Plantae
    被子植物     Angiosperms
    真正双子葉類   Eudicots
    コア真正双子葉類 Core eudicots
    バラ類      Rosids
    真正バラ類   Eurosids
  目 マメ目      Fabales
  科 マメ科      Fabaceae
 亜科 マメ亜科     Faboideae
  連 フジ連      Millettieae
  属 フジ属      Wisteria
  種 フジ(藤)    Wisteria Floribunda
 和名 藤 フジ ノダフジ ヤマフジ ノフジ
 英名          Japanese Wisteria
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フジの花が咲いていた雑木林を航空写真で紹介します。新興住宅地の中に残っている雑木林なのです。将来は住宅地になってしまうのかもしれません。上3枚の写真は、この航空写真の右側から雑木林の方向に向かって撮った写真です。


もう少し近づきました。これが自然の中の藤の花です。
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藤の花だけに覆いつくされている藤棚の美しさはありませんが、自然の中で沢山の花が咲いている姿はきれいであり、見事でした。
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藤の花は沢山の花が房状に咲きますが一番上から下の先端に向かって順番に咲いて行くようです。まだ先端部分の花は開いていませんが、上の方はまだしおれた花がない今の時期が最もきれいなのかもしれません。
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いくつもの房が縦に連なって長い房のようになっている部分もありました。
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その中間部分を拡大いたしました。
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更に拡大して見ました。
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光がよくあたっている部分を拡大いたしました。
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花の房が横に並んでいる部分もありました。それが、2段、3段となっている姿は圧巻でした。
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上の写真の上段部分です。写真を撮った朝の6時50分にこだわったのは、太陽の日の当たる角度でした。
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これは2段目です。見事なので冒頭の写真にも使わさせていただきました。
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高い部分を遠くから焦点距離400mmで撮りました。クリックすると1房を拡大します。三脚は持ってこなかったので手振れ防止機能だけが頼りでした。
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完全に開いた部分とこれから開いていく先端部分です。
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上の写真までは日が当たっている写真なので日陰にある花の写真も撮ってみました。日陰の部分の花も不思議な美しさがあります。
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咲き始める境界線の辺りを拡大いたしました。
クリックするとオリジナルサイズに拡大いたします。
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花を拡大いたしました。
こちらもクリックするとオリジナルサイズに拡大いたします。
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クリックが面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。
今回の写真は平成31年3月に修理したコンデジのG7Xと、EOS 5Dで2種類のズームレンズを使って撮りました。焦点距離が24~105mmのレンズと100~400mmのレンズです。
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2019年5月14日追記 タイトル:藤のツルの写真を追加しました。
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雑木林の中のフジのツル(蔓)がどのようになっているのか気になって、雑木林の中に入ってみました。あちらこちらに太いツルが木に巻き付いていて迫力がありました。下から見ると左巻き(反時計回り)、つまり上から見る(先端から見る)と右巻き(時計回り)です。クリックすると拡大すでに書いているように。先端方向から見て右巻きのこの藤の和名は「フジ」または「ノダフジ」ということになります。すでに紹介の通り、日本にはフジ(ノダフジ 右巻き)とヤマフジ(ノフジ 左巻き)の2種類があります。

他のフジのツルの状態を紹介します。この雑木林にも、いろんなツル性の植物がありますが上の写真とこの4枚の写真は近くにフジの花や葉があったのでフジのツルであることは確認出来ました。上段の左の写真のフジのツルは木に巻き付いていますが、他の3枚の写真のフジのツルは木に巻き付いていません。ツルは単独では上に立ちあがっていけないので、3つのフジ共に巻き付いていた木が朽ち果ててしまったと思われます。これを見て古い藤なのだと感じました。藤の生命力の強さと、高い場所に沢山の花を咲かしていた理由が判りました。写真をクリックすると全長を大きく拡大いたします。木に巻き付いている左上の写真の藤も下の方は巻き付いていないことから、最初に巻き付いた木は、他の3枚のように朽ち果てたものと思われます。下段の右の写真は太いツル以外に細いツルが何本も見受けられ、太いツルに細いツルが巻き付いています。
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太いツルが巻き付いた太い木もありました。ツルが幹に食い込んでいます。つる性植物はフジだけではないので、この写真だけでは、つる性植物の名前は特定できません。上を向いてみても見ても葉の形は判りませんでした。クリックすると拡大とりあえずは上の方の写真を撮って家で確認してみることにいたしました。クリックすると裏側と上部の写真も同時に表示します。
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こちらはその写真から一番上の部分を切り出したものです。シルエットは藤の葉に似てはいますが、この辺りはニセアカシヤ(ハリエンジュ)の木も多いのです。ニセアカシヤの葉も、写真の葉のシルエットに似ていてニセアカシヤの可能性もあることから、太い幹に巻き付いている太いツルがフジであることは確定できませんでした。
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参考にフジの葉とニセアカシヤの葉の写真を掲載します。イメージですが葉のシルエットにはフジ(藤)の方が近いように感じます。両者ともに分類的にはマメ科マメ亜科までは同じで、クリックすると拡大右の写真のように花も似ています。ただしニセアカシヤはつる性植物ではありません。フジはフジ属でニセアカシヤ(ハリエンジュ/針槐)はハリエンジュ属です。ニセアカシアは北米原産で、日本には1873年に輸入され本物のアカシアが入ってくるまではアカシヤと呼ばれていたそうです。
        フジ             ニセアカシヤ
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雑木林の雰囲気を紹介します。
この写真の中にもつる性植物がいくつか写っています。
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雑木林の地面には藤の小さな木も沢山生えていました。細いつるを伸ばして、つかまるものを探しているようでした。小さな苗がある場所の共通しているのは、木漏れ日があたっている場所でした。この写真でも、木漏れ日が当たっているのが分かっていただけると思います。
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予想した通りに雑木林の中にはキンラン(金蘭)の花も咲いていました。
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せっかくなので、この雑木林のニセアカシヤの写真を紹介します。ちなみに上でフジと比較のために掲載したニセアカシアの写真も含めて全て2019年5月15日に撮った雑木林のニセアカシヤです。
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花を大きく撮った写真も紹介します。すでにしおれ始めた花も多く見受けられるので、花の時期はフジと類似しています。その中でもきれいに咲いている花を撮りました。ニセアカシヤの分類も紹介します。葉や花が似ているはずで、ニセアカシヤはフジとはマメ亜科まで同じです。フジはフジ属でニセアカシヤはハリエンジュ属です。
   界 植物界      Plantae
     被子植物     angiosperms
     真正双子葉類   eudicots
     コア真正双子葉類 core eudicots
     バラ類      rosids
     マメ類      fabids
   目 マメ目      Fabales
   科 マメ科      Fabaceae
  亜科 マメ亜科     Faboideae
   属 ハリエンジュ属  Robinia
   種 ハリエンジュ   Robinia pseudoacacia
 一般名 ニセアカシア
  英名          Locust tree
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