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熊本の叔父さんから大きな不知火(でこぽん)が届きました。 [話題]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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2021年3月31日に熊本の叔父さんからデコポンが届きました。ただし、名前は不知火(しらぬい)と書かれていました。調べてみると不知火は品種名で、デコポンは品種名ではなく商品登録されたブランド名でした。デコポンの名前が使えるのは日本園芸農業協同組合連合会(日園連)傘下の農業団体を通じて出荷される不知火とその近縁種のみかんだそうです。今回の不知火(しらぬい/しらぬひ)には「味咲の不知火」と書かれていて熊本市の金峰山麓の中腹で作られ鶴屋が取り扱ったものでした。ということで以降は不知火と書かせていただきます。

箱を開けてみると見たこともないと言えるほどの大きな不知火が12個も入っていました。熊本の叔父さんは家内の母方の叔父で、叔父さんから見れは家内は姪っ子になります。熊本地震で震度7を2度経験したことで有名になった益城町に住んでいてお米や果物など沢山のものを送ってくれているのです。
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一番大きなものをすぐに食べてみることにいたしました。分類を紹介します。不知火の呼び方がシナヌイとシラヌヒがあるのは不知火が長崎県の育成試験場から移り育った町の熊本県宇土郡不知火町の町名の不知火町の呼名が'しらぬひまち'だからのようです。Wikipediaではシナヌヒと書かれていますが、一般的にはシラヌイと呼ぶ方が多いような気がします。この写真をクリックすると特別に大きく拡大するように設定いたしました。右の写真は味咲の不知火のホームページから転用させていただきました。
クリックすると拡大  界 植物界    Plantae
  門 被子植物門  Magnoliophyta
  綱 双子葉植物綱 Magnoliopsida
 亜綱 バラ亜綱   Rosidae
  目 ムクロジ目  Sapindales
  科 ミカン科   Rutaceae
 亜科 ミカン亜科  Aurantioideae
  属 ミカン属   Citrus
 品種 不知火(シナヌイ/シラヌヒ)
 学名 (Citrus unshiu × Citrus sinensis) × Citrus reticulata
 英名 Siranuhi 
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大きさを知ってもらいたくてボールペンを手前に置いてみました。手前のものは大きく写るので見た目よりは不知火が大きいのです。
上で紹介の学名の(Citrus unshiu × Citrus sinensis) × Citrus reticulata は下記の交配関係を表しています。
 温州みかん Citrus unshiu
 オレンジ  Citrus sinensis
 清見    Citrus unshiu × Citrus sinensis
 ポンカン  Citrus reticulata
 不知火   (Citrus unshiu × Citrus sinensis) × Citrus reticulata
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外の形と実の形が判るように縦に割ってみました。本来は一人半分でも十分な大きさですが、家内は1週間ほど誕生日会や着物の着付けのために関西の家内の実家に帰っているので、私一人で1個いただきました。
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この写真からもジューシーさが分かってもらえるでしょうか。
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さっそく食べました。不知火は袋の皮が薄いことから袋ごと食べるミカンです。不知火は1972年に長崎県南島原市にある農研機構(旧農林水産省果樹試験場)で、清見(清見タンゴール)と中野3号(ポンカン)を交配して誕生したそうです。その後、熊本県宇土郡不知火町に渡り品種名を不知火として栽培の取り組みが始まり、徐々に周辺地域でも栽培がはじまり、さらに全国に広またそうです。日本だけでなく米国のカリフォルニア(名:Sumo Mandarin)や韓国の済州島(名:ハルラボン)でも栽培されるようになったそうです。
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翌日の2021年4月1日の朝に2番目の大きさの不知火の重さを計ってみました。驚いたことに476gもありました。もしかしたら前日に食べた一番大きな実は500ℊ越えていたかもしれません。
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2日目もまるまる1個食べてみることにいたしました。デコポンの名前が使えるのは不知火とその近縁種のみかんと上で書かせていただきましたが、Wikipediaに書かれていたデコポンを名乗れる品種名は次の通りです。
 不知火     1972年に作りだされたが品種登録されず
 肥の豊     2003年03月に品種登録 不知火とマーコットの交配
 佐賀果試34号  2003年11月に品種登録 不知火と紅甘夏の交配
 大将季     2006年08月に品種登録 不知火の枝変わり
 安芸の輝き   2009年03月に品種登録 不知火の珠心胚育種法
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美味しさを感じてもらいたくて断面を撮りました。
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箱の中に入っていた'味咲の不知火'の説明書です。クリックすると文字が読める大きさに拡大いたします。阪急のサイトでも同じ生産者の不知火(しらぬい)を扱っていました。→ポチッ
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不知火の移り育った不知火町の場所と今回の不知火が栽培されている金峰山の位置を紹介します。不知火町の2つのマーク( )の右側が旧・熊本県宇土郡不知火町の町役場の場所(旧:熊本県宇土郡不知火町大字高良2273-1/現:熊本県宇城市不知火町高良2273-1)です。
 農研機構 不知火の生まれた場所 不知火町 不知火の育った場所 
 金峰山 味咲の生産場所の一つ  味咲の会社の建物
 阿蘇山             雲仙岳
 益城町 熊本地震で震度7を2度経験した叔父さんの住んでいる町
 不知火の苗木が長崎(南島原町)から熊本(不知火町)に渡ったルート


クリックすると拡大不知火の物語が展開された地域は、学生時代のサイクリング部の春合宿で走った場所でもありました。赤色ライン(━━)が合宿で走ったコースです。青色ライン(━━)が往復で走ったルートです。ただし海の上はフェリーと橋とトンネルです。このころは不知火もデコポンも見かけることはありませんでした。


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