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本葛入りそうめん と 本葛入りうどん 坂利製麺所 [話題]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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こちらが奈良県吉野郡東吉野村滝野で作られている本葛入りそうめんです。吉野と言えば葛(くず)ですが、その本葛が入った素麺なのです。雪の舞う頃にそうめん干しが始まることから「よしの雪の舞」と名付けられたそうです。

こちらが茹で上がった本葛入り素麺です。素麺の写真はよく撮っていますが、同じように撮っているのに不思議と暗く感じます。おそらく麺の透明感が違うために起こった現象ではないか感じています。すぐ後にも同じように普通の素麺を撮った時は明るく取れたからです。さらに本葛入りうどんを撮った時も画面が暗かったからです。もし機会があれば皆さんも撮ってみて比べてほしいです。
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その本葛入り素麺の麺を拡大しました。
混じり気のない葛粉100%のものを本葛(ほんくず)と呼びますが、クズ(葛)の根を掘り出す人の高齢化などで本葛は生産量が少なく高価になっているそうです。デンプン質が根に集まる冬にクズの根を掘り出して泥を落とした根を繊維状に粉砕し、真水で洗い、その絞り汁をためてデンプンを沈殿させ、アク抜きと沈殿を数回繰り返し、不純物を取り除き、最終的に良質なデンプン部分だけを取り出し日陰干しで乾燥させることで製品になるそうです。良質の葛粉を作るには、単純作業の手間ひまと根気よって作られるそうです。
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一緒に食べた薬味類はこちらです。おろしショウガにミョウガとシソ錦糸卵(錦糸玉子)です。
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先ずは薬味なしで食べてみました。同時に普通の素麺と食べ比べてみないとはっきりとは分かりませんが、美味しく感じられました。
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薬味のミョウガとシソでいただきました。
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さらに錦糸卵も入れていただきました。
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説明書によると、茹で時間は再沸騰後3分と、同じ細さの他社のそうめんの茹で時間1分半~2分に比べて長いのは葛が入っているためなのかもしれません。
 製造 (株)坂利製麺所
 住所 奈良県吉野郡東吉野村滝野507
 電話 0743-67-0129
 設立 1984年4月(昭和59年4月)
 動画 https://youtu.be/QfnYMGaESBE
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坂利製麺所本店の隣に水分神社があり、その奥に落差12mの投石の滝があります。水のきれいな場所であることが分かります。HPには「きれいな水と空気から生まれるそうめん」と書かれていました。投石の前には瀧野不動明王拝殿があります。


こちらが本葛入りうどんです。製法は手延そうめんと同じだそうです。
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稲庭うどんのように平たいうどんです。こちらも上で説明した通り暗く写れました。
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素麺の時と同じ薬味でいただきました。
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次に食べた時の本葛入りうどんです。器が上の写真と違うので別の時だと分かっていただけると思います。
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この時は薬味は変えてみました。蟹カマとザーサイヲヤクミニクワヤテミマシタ。
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茹で方の説明です。普通に茹でる場合はのゆで時間は再沸騰後10分です。説明書にはさらに美味しく食べれる茹で方が書かれています。
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クリックすると拡大こちらが家の近くの空き地に生えているの写真で、くず餅の記事に使った写真です。どこにでも生えている植物ですが、古来から大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、葛粉として利用されてきたそうです。葛の呼名は大和国(奈良県)の吉野川上流の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来するそうです。
クリックすると拡大 界 植物界      Plantae
   被子植物     angiosperms
   真正双子葉類   eudicots
   コア真正双子葉類 core eudicots
   バラ類      rosids
   マメ類      fabids
 目 マメ目      Fabales
 科 マメ科      Fabaceae
亜科 マメ亜科     Faboideae
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亜連 ダイズ亜連    Glycininae
 属 クズ属      Pueraria
 種 クズ       Pueraria montana
変種 クズ       Pueraria montana var. lobata
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本葛入りの面は、こちらの3種類る麺の中の2つでした。個の3種類の麺が三段重のような形で、長男家族から父の日のプレゼントとして送られてきたのです。
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もう一つの素麺も紹介します。名前は「純国産手延そうめん」です。
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この日は私一人だったので一束だけを茹でました。
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いつもの具(ハム、きゅうり、錦糸玉子)と薬味(シソ、ミョウガ)とショウガです。でも最初は具も薬味もなしで食べました。
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次は薬味や具を入れて食べました。本葛は入っていませんが、高級な味わいの美味しい素麺でした。
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こちらのそうめんの説明書によると、茹で時間は再沸騰後2分でした。1分半~2分と範囲で書かれると悩みますが、パスタのように、ゆで時間がはっきり書かれているのは悩まなくていいと思います。私の場合、1分半~2分と書かれていて初めて食べる麺の場合は1分45秒にしています。
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会社のホームページ(HP)によれば、今回の3つの製品は会社設立(1984年)の当初(1986年~1988年)に開発されました。緑色に着色した製品名のところです。下の大きな写真はカレー喜養麺で、小さな写真が喜養麺です。本リストには2014年までですが、ネットショップを見るとその後も新商品が出ているようです。カレー喜養麺や喜養麺や鳥菜にゅう麺は食べた経験があります。手軽に食べれて美味しかったです。
 1984年 会社設立
 1986年 葛うどん 開発
 1987年 国産小麦の手延そうめん 開発
 1988年 葛そうめん 開発
 1990平 国産小麦の麩 開発
 1992平 手延うどん“花小麦 開発
 1994平 オリジナル麺つゆ“京風麺つゆ 開発
 1996平 シルクパウダー入り“絹入りそうめん 開発
 1998年 オーストラリア政府公認の認証機関BFAのオーガニック認証工場となる
 1999年 吉野の葛餅 開発
 2003年 喜養麺 開発
 2005年 鳥菜にゅう麺、小分けタイプの吉野の葛餅 開発
 2006年 ふぞろいな干し柿たち、しそドリンク 開発
 2007年 カレー喜養麺、南朝の菊手作り最中 開発
クリックすると拡大 2008年 塩喜養麺、すっつのつゆ 開発
 2009年 生姜麺、草葛餅 開発
 2010年 お湯かけにゅうめん 開発
 2011年 めんとあうあうにゅうめん 開発
 2012年 和漢くず湯、かわいい葛湯 開発
 2013年 ここころせんべい(和、チョコ) 開発
 2014年 そうめんでみそ汁シリーズ(みそ汁、冷汁、すいもの)開発
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クリックすると拡大こちらがGoogleマップのSVで見ることが出来る水分神社の隣の坂利製麺所本店です。製造所は少し道を下ったところにあります。右の小さな写真はHPに掲載されていた本店の写真で、お店になっているようなので自然の散策を兼ねて訪れるのもいいかもしれません。ただしメニューは「季節のそうめんフルコース(2.5~3.5時間)」のみでインスタのDMからの1日1組完全予約制(月~木)のようです。

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