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雪の上に昼寝をする意外な動物たち [旭山動物園]

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雪の旭山動物園に行ってきました。ホッキョクグマアザラシペンギンホッキョクギツネなど冬の動物たちはすでに紹介いたしました。カピバラやカバ、サル類などの屋内にすごしていますが他の動物たちは屋外にいました。それも雪の上で昼寝をしている動物たちが多いのに驚きました。冬のテーマは「雪の中の動物園」ですが、テーマ通り雪の中の動物園でした。見ての通りトラさんです。雪の上に寝ているのには、ちょっと驚きましたが、旭山動物園のトラはアムールトラです。アムールトラはトラの8亜種の中の一つの亜種で、西シベリアの寒い地域(アムール川周辺)にすんでいる動物なので、旭川の寒さはへっちゃらなようです。今は限られた地域にしか生息していませんが、かつては中国、朝鮮半島、満州、モンゴル、シベリアなど広く分布しており、日本ではチョウセントラ、シベリアトラなどとも呼ばれていました。

さすがにライオンは雪の上ではなくて木の板の上で寝そべっていました。でも回りは雪なので寒いとは思いますが平気な顔をしていました。ホームページには「ライオンはアフリカにすんでいる動物です。旭川の冬は少しつらいかも・・・。なので、冬期開園中は、外に出す時間を夏より短くしています。」と書かれていました。
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オオカミも寒さに強いようです。雪の上に寝ていました。
オオカミ(タイリクオオカミ)は細分化されており、現存33亜種、絶滅6亜種に分類されています。絶滅オオカミの中にはニホンオオカミやエゾオオカミがあります。クリックすると拡大人間のパートナーである犬(右の写真)は1万5千年以上前にオオカミから分化したと推定されています。
分類学上では、タイリクオオカミ(Canis lupus)の亜種のCanis lupus familiarisとなっています。
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こちらのオオカミも雪の上が好きなようです。岩場など探せは雪がないところがあるとは思いますが、日向ぼっこの時は雪が気にならないのかもしれません。近年の研究で、今までの分類である現存33亜種、絶滅6亜種は現存13亜種、絶滅2亜種への統合が提案されているそうです。それほど区別がつかないようです。旭山動物園のオオカミはカナダに生息しているシンリンオオカミのようですが、明確に亜種まで特定されていないそうです。
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オオカミの分布図です。緑色が現在も生息しているエリアで、赤色は過去に生息していたエリアです。
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エゾシカさんも雪の上に寝ていました。別のエゾシカ(オス)は土が出た部分に寝ていました。
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