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第32回 浅草流鏑馬 [話題]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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上の写真は2014年4月19日に浅草で行なわれた流鏑馬(やぶさめ)です。私は別の用事があったことから、行けませんでしたが、家内が見に行きました。本来は自分で撮った写真しか掲載しないのですが、浅草で流鏑馬が行われていたことを今まで知らなかったので、是非とも紹介したくなって、家内が撮ってきた写真と動画を使わさせてもらいました。

これが流鏑馬を見るための観覧券です。実は家内は一年前から弓道をやっていることから先生から下の「ご招待券」をいただけたのでした。上が表面で下が裏面です。
今回の浅草流鏑馬は江戸時代に浅草神社の正月行事として毎年1月5日行われていた流鏑馬を復活・継承するために1983年(第1回 浅草流鏑馬)から始めたそうです。
   名称 第32回 浅草流鏑馬
   月日 2014年4月19日(土曜)
   場所 東京都台東区立隅田公園 
   時間 11:00~12:00 草鹿(くさじし)    山谷堀広場
      13:00~14:30 流鏑馬(やぶさめ) 特設馬場(東武鉄橋~言間橋)
   執行 小笠原流弓馬術礼法宗家 小笠原清忠氏
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家内は早めに行ったことから、特設馬場の最前列の赤い布がかけられた椅子に座ることが出来たそうです。弓道仲間10人で行って、写真の中の男性が座っている最前列の椅子と、その後ろの椅子を確保したそうで、家内は最前列の方に座ったそうです。
流鏑馬の立ち見は無料ですが、特設馬場の近くで座ってみるためには特典付観覧券(2000円)を事前に購入する必要があります。
馬が走る通路を挟んで報道陣用の席がある絶好の場所だったようです。ただし馬が走る砂埃を全身に被ることになったそうです。最後に掲載している動画を見てもらうと砂埃のすごさが判ってもらえると思います。


赤色ラインが特設馬場で赤色マークが家内が座った観覧席の場所です。上の写真から、この場所を特定することが出来ました。この航空写真で、座った場所が、最高の場所だったことが判りました。

より大きな地図で 浅草流鏑馬 特設馬場 を表示
午前中に山谷堀広場で行われた草鹿の様子です。草鹿は鎌倉時代に始まり、室町時代には大的・円物とともに徒立ちの三物といわれたそうです。鎌倉で行なわれる草鹿の起源は、1193年に源頼朝が催した大規模な軍事訓練である富士裾野の巻狩りと言われています。
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草鹿的(くさじしまと)である歩射の的です。板で鹿の姿を作って革や布を張り、中に綿を入れてつるした鹿のぬいぐるみの的です。


草鹿は5人ずつ2組に分かれ、古式にのっとって鹿の形を射て、その点数を競い合うそうです。最初に各組4人が点数を競い合い、最後に各組の大将が登場してきます。
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午後からは流鏑馬が始まりました。最初に諸役と射手が隊列を組んでの馬場の行進がありました。諸役には、射られた的を交換する的目付、射られた矢を回収する矢取、馬場の安全確認と射手に合図を送る扇方などの仕事があるそうです。
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射手の馬上行進(馬上行軍)です。ニュース(YOMIURI ONLINE)によると、今回の浅草流鏑馬は約2万5000人の観客で、にぎわったそうです。
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流鏑馬の大きな的を持った人たちも行進しています。
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馬場を往復行進されていました。特設馬場は幅約2m、長さ約300mわたって白い砂を敷き詰められていたそうです。
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いよいよ流鏑馬が始まります。的を取り付けているところです。的の後ろにはブルーの板が置かれています。


こちらは冒頭の写真です。馬は想像以上に速かったそうです。鎌倉武士の狩りの装束を身にまとった24人の射手たちは馬上から3つの的を射抜いていたそうです。これは2つ目の的を射た後です。見ていた席は2つ目の的と3つ目の的の間にあったそうです。
乗っている馬が、チケットと同じ馬であることから、射手は小笠原流宗家(小笠原清忠)の嫡男である小笠原清基氏であると思われます。小笠原清基氏は3歳で稽古を始め、小学6年より鎌倉の鶴岡八幡宮など全国各地の奉納流鏑馬神事で射手を務めるた流鏑馬の名手だそうです。
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的を射た瞬間の写真がなかったことから一緒に撮った動画の中から矢をいった瞬間と前後の静止画を組み合わせた簡易動画を掲載しました。動画の画面の一部を切り取ったので解像度はよくありませんが、雰囲気は感じてもらえると思います。
的に矢が当たった瞬間、花吹雪のように細かく飛び散るように見えるのは浅草流鏑馬の的が一枚の木で出来ているのではなく薄い板で空洞になっていて、内部にカラフルな色の紙吹雪が入れられているためだそうです。クリックすると切り取ったオリジナルの動画を表示します。


いろんな馬が使われていました。こちらはおそらくサラブレッドです。こちらも矢を射った後です。
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簡易動画をもう一枚紹介します。こちらの馬もサラブレッドのようです。こちらもクリックする切り取ったとオリジナルの動画を表示します。


砂埃が判ってもらえると思います。
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最後に動画を掲載いたします。プレーボタンをクリックすると矢を射た瞬間も入っています。迫力も伝わってくると思います。なんといっても最前列からの撮影です。


調べてみると、流鏑馬は意外と全国で沢山行われていることを知りました。身近な千葉県で3ケ所、東京都で5ケ所、神奈川県で4ケ所もありました。この辺りで有名なのが鎌倉の鶴岡八幡宮ですが、人が多すぎて、いい席が取れないと先生が話されていたそうです。流鏑馬が行われる場所をプロットした衛星写真も掲載いたしました。
青森県  八戸市の櫛引八幡宮流鏑馬神事
青森県  青森市の合浦公園。善知鳥の浜
青森県  青森市の浪岡城跡
青森県  十和田市の中央公園 桜流鏑馬。唯一の女流騎士限定
青森県  十和田市の中央公園 駒フェスタ
青森県  弘前市の弘前城
岩手県  遠野市の遠野郷八幡宮
岩手県  盛岡市の盛岡八幡宮
宮城県  仙台市の大崎八幡宮
山形県  寒河江市の寒河江八幡宮
福島県  石川郡古殿町の古殿八幡神社
茨城県  笠間市の笠間稲荷神社
茨城県  土浦市の日枝神社
栃木県  日光市の日光東照宮
栃木県  宇都宮市の宇都宮二荒山神社
埼玉県  入間郡毛呂山町の出雲伊波比神社
千葉県  銚子市柴崎町の海上八幡宮
千葉県  香取郡東庄町の東大社
千葉県  鴨川市の吉保八幡神社
東京都  大田区の六郷神社
東京都  台東区の隅田公園 隅田川河畔の特設馬場
東京都  渋谷区の明治神宮
東京都  新宿区の穴八幡宮
東京都  杉並区の井草八幡宮
神奈川県 鎌倉市の鶴岡八幡宮
神奈川県 逗子市の逗子海岸
神奈川県 高座郡寒川町の寒川神社
神奈川県 足柄上郡山北町の室生神社
富山県  射水市の下村加茂神社
山梨県  南都留郡富士河口湖町の富士御室浅間神社
山梨県  富士吉田市の小室浅間神社
長野県  諏訪郡下諏訪町の諏訪大社
長野県  大町市の若一王子神社
岐阜県  土岐市の八幡神社
岐阜県  可児市の白鬚神社
静岡県  富士宮市の富士山本宮浅間大社
静岡県  三島市の三嶋大社
愛知県  豊川市の砥鹿神社
三重県  桑名市の多度大社
三重県  伊賀市の岡八幡宮
滋賀県  高島市の大荒比古神社
滋賀県  大津市の近江神宮
京都府  京都市左京区の下鴨神社
京都府  京都市北区の上賀茂神社
大阪府  大阪市住吉区の住吉神社
大阪府  大阪市北区の大阪天満宮
兵庫県  神戸市の六條八幡神社
兵庫県  篠山市の佐佐婆神社
奈良県  天理市の石上神宮
奈良県  奈良市の春日大社
和歌山県 日高郡みなべ町の須賀神社
島根県  鹿足郡津和野町の鷲原八幡宮
島根県  益田市の高津柿本神社
岡山県  岡山市の吉備津彦神社
岡山県  加賀郡吉備中央町の吉川八幡宮
広島県  山県郡安芸太田町の堀八幡神社
広島県  廿日市市の地御前神社(厳島神社の外宮(摂社))
山口県  下関市の福江八幡宮
徳島県  海部郡海陽町の大里八幡神社
香川県  仲多度郡琴平町の金刀比羅宮
愛媛県  今治市の加茂神社
高知県  安芸郡東洋町の野根八幡宮
福岡県  福岡市東区の香椎宮
福岡県  福岡市博多区の住吉神社
福岡県  福岡市の飯盛神社
福岡県  筑紫郡那珂川町の現人(あらひと)神社
福岡県  大川市の風浪宮
福岡県  宗像市の宗像大社
福岡県  田川郡香春町の鶴岡八幡神社
佐賀県  鹿島市の琴路神社
佐賀県  武雄市の武雄神社
長崎県  松浦市の淀姫神社
熊本県  阿蘇市の阿蘇神社
熊本県  熊本市の出水神社の神苑たる水前寺成趣園
熊本県  熊本市の熊本城
熊本県  玉名市の梅林天満宮
宮崎県  宮崎市の宮崎神宮
大分県  国東市の伊美別宮社
鹿児島県 肝属郡肝付町の四十九所神社
鹿児島県 曽於市の住吉神社
鹿児島県 日置市の大汝牟遅神社

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米国のオバマ大統領が2014年4月24日に明治神宮を訪れて流鏑馬を見学されたそうです。2001年11月3日にはブッシュ大統領も見学されたそうです。こちらの写真はネットから転用させていただきました。ブッシュ大統領の時は武田流、オバマ大統領の時は小笠原流が流鏑馬を披露いたしました。
 2001年11月3日 ブッシュ大統領       2014年4月24日 オバマ大統領
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