SSブログ

レーニン廟 [ロシア]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大
上の写真のようにクレムリンを囲む高い壁に近いところの赤の広場の中に大きな石の建造物がありました。これは1924年に死去したウラジーミル・レーニンの霊廟であるレーニン廟(Lenin's Mausoleum)です。レーニン廟(レーニンびょう)の内部には保存処理(エンバーミング)が施されレーニンの遺体が安置されています。
レイニン廟は建築家アレクセイ・シューセフの設計により1930年に恒常的な施設として完成しました。当初は木造の簡易的な施設が建てられていたそうです。
1953年に死去したヨシフ・スターリンもレーニン廟に安置されたが、スターリン批判により1961年に赤の広場の別の場所に埋葬されたそうです。
過去の赤の広場で行われる国家的行事に際しては、共産党・政府の首脳はレーニン廟のひな壇から観閲し、演説を行うのが慣例となっていました。レーニン廟に並ぶ指導者の顔ぶれや序列は、西側諸国のジャーナリスト・研究者にとって、ソ連指導部の動向を知る手がかりの一つであったそうです。

ソビエト連邦解体後は、何度もレーニン廟の撤去案が持ち上がっりましたが、その都度反対も多く、現在にいたっています。2011年1月に政権与党の「統一ロシア」が廟撤去の賛否投票を行えるサイトを立ち上げました。サイトの投票結果と2011年12月のロシア下院選挙と2012年3月のロシア大統領選挙の結果次第ではレーニン廟の撤去(移設)もありうる状況になったそうです。でも2014年12月時点で赤の広場に存在するということは、撤去案は無くなったようです。
ロシアの国旗下の写真はクレムリン側の全景写真です。遠くに見える塔はスパスカヤ塔です。壁の向こう側のドームは大統領官邸です。
レーニン廟の両側には観客席が設けられていますが、その観客席は右のロシアの国旗と同じデザインでした。写真は4月28日に撮りましたが、軍事パレードは写真を撮った11日後の5月9日に行われたそうです。この観客席が使われたのでしょう。
クリックすると拡大

赤の広場の全景です。左の方にレーニン廟があります。
この写真は赤の広場の広さを実感してもらうために、いつも以上に大きく拡大するので是非ともクリックしてみてください。
ところで、レーニン廟の正面からの写真が一枚も掲載されていないことを不思議に思われた方もおられるかもしれませんが、実は赤の広場に行った時はレーニン廟が、赤の広場の中にあるとは想像もしていませんでした。知ったのは日本に帰ってからネットで赤の広場を調べて知りました。そのために、いくつかの撮った写真の中からレーニン廟を切り取って掲載いたしました。
クリックすると拡大

レーニン廟は赤の広場の中でも大統領官邸(クレムリン内)に最も近い場所にありました。この建物はソ連時代の1932~1934年にかけて建設されたそうです。
クリックすると拡大

航空写真でもレーニン廟を紹介します。
クリックするとオリジナルを表示

レーニン廟がある赤の広場は驚くほどモスクワの中心にあることが下記の地図でわかってもらえると思います。マークを立てているところが赤の広場の中心です。地図をクリックするとGoogle地図を表示します。実は、今まで赤の広場がモスクワの真ん中にあり、そこを中心に道路が、いくつも環状に走っていることを、知りませんでした。
クリックすると拡大