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フランス最古のローマ遺跡 フルヴィエール・古代ローマ劇場 [リヨン]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

これはフランス最古のローマ遺跡です。 紀元前43年に古代ローマ人によってルグドゥヌム(現リヨン)の町がローマの植民都市として建設されました。町の建設にあたり最初に作られた一つが、この劇場だったそうです。紀元前43年(BC43年)は古代ローマ(BC753年~AD1453年)の時代でした。そして、この遺跡が作られた16年後のBC27年にローマ帝国が誕生します。この遺跡はフルヴィエール・古代ローマ劇場 (Théâtres Romains de Fourvière)と呼ばれており、フルヴィエール大聖堂から南西へやや下った位置にある遺跡です。掲載されている全ての写真はクリックすると拡大するので興味のある写真はクリックして、今から2057年前の古代ローマにタイムスリップしてください。

Wikipediaから拝借した下の地図は古代ローマの支配地域の推移で、左側がBC40年の時点で、右側がBC510年~AD530年までの1040年間を表示しますが、このローマ遺跡が作られた時代で一旦停止しするように設定しています。
左下の数値は年代で「-40」は「BC40年」を表しています。茶色  が共和政ローマの時代(BC509年~BC27年)で、紫色  以降がローマ帝国の時代(BC27年~1453年)です。薄青色  が西ローマ帝国(395年~476年)で、黄緑色  が東ローマ帝国(395年~1453年)です。
 BC40年時点                  BC510年~AD530年
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ヨーロッパの遺跡はそのまま保存するのではなく現代に活用するところがよくあります。こちらの遺跡も夏季に行われるイベント「フルヴィエールの夜」で、コンサートや演劇の上演などに利用されることから下の写真のように、大きな照明装置が恒久的に設置されていました。
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劇場となる部分には建設機械が入って工事中でした。このフランス最古のローマ遺跡はフルヴィエールの丘を散策していて偶然に見つけました。
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観客席の部分は照明装置以外は古代のままです。
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もうすぐ行われるイベントフルヴィエールの夜での、コンサートや演劇の上演に利用するために仮設の櫓も建てられていました。手前が大きな劇場で向こう側に小さな劇場が見えます。クリックして拡大するとわかると思います。
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小さな方の劇場には床板が張られていました。古代の遺跡が現代にも活用されていることが伝わってきました。大きな劇場にも床板が張られるのかもしれません。
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航空写真で2つのローマ劇場を紹介いたします。

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