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浦島草の雄花と雌花 [植物]


2013年4月16日追伸 タイトル:浦島草の雄花と雌花

お花さんごめんなさい。仏炎苞を一部外して内部の花本体を紹介いたします。左が雄花で花粉が沢山ついています。右が雌花で種になる部分が緑色で膨らんでいました。外観は似ているのに中身は全く違っているのに驚きました。


2010年5月9日初掲載 タイトル:道端の奇妙な花
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ワンコの散歩のときに変わった花を見つけました。調べると名前は「うらしまそう」でした。漢字で書くと浦島草ですが名前の語源は「肉穂花序の先端の付属体は釣り糸状に長く伸長した姿が浦島太郎が釣糸を垂れているのに見立てたもの」だそうです。

学名は Arisaema Thunbergiiです。
水芭蕉と同じ「さといも科」です。花の形は似ています。
同じサトイモ科のマムシグサにも似ていますが浦島草は地面から花が出ているのに対してマムシグサは茎の上から花が出ているしマムシグサはきれいな緑色をしています。
491 33 4  参照文献 : 牧野新日本植物図鑑

2013年4月12日追伸 タイトル:浦島草の受粉の仕組み

浦島草の花の写真を追加しました。これで花の全体の形がわかると思います。

釣り竿は花の中心にある肉穂花序につながっていることが判ると思います。周りの花弁のように見えるものは仏炎苞で花弁よりは葉に近いものです。この花は不思議な受粉の仕方をするので紹介します。花は雄花と雌花がありますが、雄花から雌花への花粉の受粉はキノコバエ(茸蝿)の仲間による虫媒によって行われます。雄性の仏炎苞の開口部から進入したキノコバエは雄花群から出された花粉を身にまとい、仏炎苞下部にある隙間から脱出することができますが、雌性の仏炎苞ではキノコバエが脱出できる隙間がなく、開口部から進入したキノコバエは雌花群をうろつく間に授粉させられ、最後は脱出できずに死んでしまいます。