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昼食を食べたら黄龍に出発、その前の準備は? [九寨溝 黄龍]


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昼食をとった川主寺鎮を出発して1.4kmで、可愛いワンちゃんで出会えた紅星路医療站に立ち寄りました。ここで酸素ボンベと高山病の予防薬を買うためにです。
お店の前に停まっているマイクロバスのトヨタ製のコースター(COASTER)が我々が3日間お世話になった車です。
中国でマイクロバスと言えばコースターと言えるほど浸透していることが今回わかりました。九寨溝と黄龍でコースター以外のマイクロバスは見かけなかったからです。だからナンバプレートの番号を覚えていないと間違えて乗ってしまいます。
こちらの場所は黄龍からの帰りにもトイレ休憩をとらせてもらいました。トイレは有料なので小銭の用意が必要です。ここからホテルまで66.8kmあるのでトイレ休憩は重要です。

これが酸素ボンベと高山病の予防薬である紅景天です。酸素ボンベの中には1.3Mpaの圧力の純度99.5%以上の酸素が14リットル(標準気圧)入っていると表示されていました。一人一本配られました。私は使わなかったので他の人にあげることになりましたが、48時間に使う人で2本を使うことになりました。


高山病の予防薬のパッケージです。紅景天を調べてみると日本でも知られたチベット産の滋養強壮の薬でした。紅景天は、原料のチベット人参(紅景天)の名前からとったものでした。高山病は疲れが禁物なので滋養強壮の薬が予防になるということでした。一人4本分を購入いたしました。一日2本飲むとのことでした。植物としての紅景天は、チベットの海抜3500~5000mという高地に自生しているベンケイソウ科の野生多年生草木だそうです。地表に出ている部分は10cm程度と小型ですが、根や根茎が薬効部分として利用されているそうです。確かにチベットでは古くから高山病の薬としても使われていると書かれていました。


薬屋さんの前の道路です。こちらが昼食をとった川主寺鎮の方向です。昼食を摂った岷江源国際大酒店から、ここまで僅か1.4kmの距離です。レストランからの道順です。
 1.301省道を南西に進む
 2.120县道/红星路を進む そのまま120县道を進む
 3.右折してそのまま 120县道 を進む


こちらが。これから向かう黄龍の方向です。ここから黄龍の駐車場まで39.3kmですが途中で4007mの峠を越えることになります。


チベット族の民家が横にあったので撮らせてもらいました。


薬屋さんの横の土産やさんで珍しいものを売っていました。岩蜂蜜です。台の上の黄色い岩の塊が固く石のようにかたまった蜂蜜なのです。


薬屋さん(診療所)中には大きな酸素ボンベとベットが置かれていました。過去に高山病で観光客の人が8名なくなったと聞かされました。


バスの中にもパンパンに膨れた大きな空気まくらのようなものが2つ積んでありました。鼻に入れるチューブがついていたので医療用の酸素枕と思われました。緊急時のために積んであるようでした。

九寨溝地区での初めての昼食 [九寨溝 黄龍]



九寨溝・黄龍地区で最初の食事は空港の麓のレストランで昼食を食べました。空港の麓と言っても空港の標高が3448mなのでレストランの標高は3000mでした。九寨溝・黄龍地区で初めての食事でしたが標高3000mで食事をするのも初めての経験でした。
  店名 岷江源国際大酒店 
  住所 四川省阿覇州松藩県川主寺鎮
  電話 0837-7252-222

大きな丸テーブルを用意してもらいました。空港を12時半ごろに出て食事がはじめられたのは13時10分ごろでした。


先ずは前菜を5品紹介いたします。これは肉料理です。木の台の上に乗っていたのでチベット独特のものではないでしょうか。


乾燥した海藻のような食べ物でした。


こちらが拡大したもので、ピリ辛の美味しいものでした。海藻のようと説明しましたが陸の物か海の物かはわかりませんでした。


こちらは魚のから揚げです。


セロリをオレンジジュースに漬け込んだものです。これは結構おいしかったので家でやってみる価値がありそうです。酸味の強いオレンジがあうようです。


これは鶏肉のローストです。ここまでが前菜でした。


この高度に来て時間が経っておらず体が高度に慣れていない上に、高度自体も3000mと初めての標高のため念をいれてアルコールはやめてソフトドリンクにいたしました。
私は効果のほどはわかりませんが、精力飲料のレットブル(Red Bull)にさせてもらいました。

下の料理はナマズのような魚の料理です。淡白な身と辛いタレがマッチングしていました。


豚肉と竹の子とアスパラカスの料理です。


ついに出てきました。ヤクの肉です。
ここでは四川料理とチベット料理が出されたようでした。後ろにあるのは七味のような唐辛子の香辛料と生ニンニクです。


セロリと鶏肉の料理です。


これはカボチャです。これは柔らかくてなかなかの一品でした。


見ての通りクルミ料理です。飾り付けがきれいでした。


出てきました。麻婆豆腐です。日本人を意識して注文してくれたのだと思います。ご飯も頼んでくれました。


麻婆豆腐のコクのある旨味を感じてもらうために拡大写真を掲載いたします。なかなかの辛さでした。


こちらはチンゲンサイ料理です。


揚げ豆腐の辛いあんかけです。


これはハムです。普通のハムではなく塩漬けハムです。ビールがあったら合いそうな味でした。後ろの味噌をつけて食べてもいいし、単独で食べてもよさそうな味でした。


青菜の炒め物も出てきました。


これはチキンカツです。後ろの青菜のニンニクを使った炒め物は歯ごたえもあって美味しかったです。


可愛らしい饅頭が出てきました。中身は野菜が主体の具でした。


キノコと鶏肉のスープも美味しかったです。


平麺の下には成都で食べた汁のない担担麺の肉ダレが入っており混ぜると色が真っ黒になる平麺担担麺でした。


最後はやっぱりフルーツです。


雪山梁峠 4007m [九寨溝 黄龍]



黄龍に行くためには4007mの峠を越える必要があります。その峠の名前が雪山梁峠です。峠には上の写真のようにチベットらしい飾りがありました。 峠に板張り展望台が作られるほどきれいな景色を見ることが出来ます。
実は雪山梁峠の標高ははっきりしないのです。日本語のネットで雪山梁峠の標高を調べると4007m 4003m 約4000m 4000m以上 3960m 4200m 4250m 4050m 3900m 4120mといろんな表記がありますが一番多かったのが4007mで2番目が3960mでした。持って行った気圧式の高度計の表示3920mで計測誤差から見て4200mや4250mはあり得ない数値で3900m~4050mの間でであることは間違いないことなら4007mと記載させていただきました。 峠の住所は四川省アバチベット族チャン族自治州松潘県雪山梁です。撮った写真を調べていると4007mと書かれた石碑が写っていたので、やはり公式な標高は4007mのようです。

位置関係を航空写真で説明いたします。右のほうの太い黄色ラインが今回の目的の黄龍の散策路です。黄色のマーク( )が今回紹介の標高4007mの雪山梁峠です。青いマークの川主寺鎮近くの標高3000mの薬屋さん(紅星路医療站)から一気に1000mほど登ってきました。緑色のマークが岷山山脈の主峰の雪宝頂(5,588m)です。水色のマークは5000mを越えるピークです。

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この写真は峠に登って行く最後の段階に岷山山脈の主峰である雪宝頂を撮ったものですが、この写真の左下の赤色の看板があるところが雪山梁峠です。


こちらか、これから進んでいく黄龍の方向です。


こちらが登ってきた方向です。


このように峠に板張りの展望台は広かったです。誰かが雪だるまを作っていました。


峠の展望台から見た標高5,588mの雪宝頂です。 連なっている山脈は岷山山脈だと思います。


今回は400mの望遠ズームを持ってきたので、そのレンズで雪宝頂を撮りました。


雪宝頂の形に似ていますが、別の山です。高くて立派な山なので、こちらも名のある山だとは思います。


こちらも望遠で撮った写真を紹介いたします。


別の方向の写真も紹介します。


険しい山肌の部分もありました。おそらく何億年前の地層が硬い岩になったのだと思います。その海の地層が今は高山なのがすごいです。


こちらも別の方向です。こちらにも高い山々がありました。こちらは黄龍の方向です。


もっとも広角で撮った写真です。5,588mの雪宝頂も、この山々の中にあります。


峠を越えていく方向には曲がりくねった道が見えました。


水色のマーク( )はチベットの5000~7000mの山で、赤いマーク( )は7000mを超える山です。赤いマークの左側のマークはエベレスト(チョモランマ 8848m or 8844.43m )です。赤いマーク郡( )の最も東側が中国とブータンの国境にある山ガンカープンスム(Gangkhar Puensum 7570m)で、その西側にChomolhari Kang(7314m)があります。不思議と高い山は並んでいるように見えます。最も東側の空色マークが黄龍・九寨溝あたりの高い山です。黄龍・九寨溝に近い赤いマーク( )はミニヤコンカ(貢嘎山・7556m)です。

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いきなりヤクに出会えました。 [九寨溝 黄龍]



12時に標高3448mの九寨黄龍空港について麓の標高3000mの場所で昼食にするためにマイクロバスで移動はじめた途端に、急斜面で、いきなり写真の毛の長い牛に出会いました。この毛の長い牛は高山に住む「ヤク」です。ヤク(Bos grunniens)はウシ目ウシ科ウシ属に分類される偶蹄類で長い毛が特徴です。
ヤクと言えばアニメ「天空の城ラピュタ」でシータが住んでいたゴンドアにいたのが、ヤク達でした。パズーの名せりふ「全部かたづいたらきっとゴンドアへ送っていってあげる。 見たいんだ、シータの生まれた古い家や谷やヤク達を」を思い出しました。
インド北西部、中国の甘粛省やチベット自治区、パキスタン北東部に自然分布しているそうです。高地に適応しており、体表は蹄の辺りまで達する黒く長い毛に覆われています。換毛はしないため暑さには弱いそうです。肩は瘤状に隆起しています。鳴き声は低いうなり声であり、ウシの様に「モー」とは鳴かないそうです。
             オス           メス
   体長     280-325cm     200-220cm
   尾の長さ    80-100cm      60-75cm
   肩の高さ   170-200cm     150-160cm
   体重     800-1000kg     325-360kg

3000mの麓に降りるまでの間にも沢山見かけました。ヤクの姿を見て標高の高いところに来たことを実感させられました。野生のヤクは食用の乱獲などにより生息数は激減してしまい、1964年における生息数は3,000-8,000頭と言われました。中国では法律で保護されているそうです。ヤクは2,000年前から家畜化したとされており、家畜個体数は20年前の1993年の集計ですが13,700,000頭と推定されています。


緑のフェンスは飛行場のフェンスです。ヤクが飛行場に入ってくるのを防いでいるのかもしれません。
ほとんどのヤクが家畜として荷役用、毛皮用、乳用、食肉用に使われています。中国ではチベット自治区のほか、青海省、四川省、雲南省でも多数飼育されているそうです。ヤクはチベット語に由来しますがチベット語では雄のヤクだけを指す言葉で、メスはディというそうです。


人家の近くでも沢山飼われていました。
チベットやブータンではヤクの乳から取ったギーであるヤクバターを灯明に用いたり、塩とともに黒茶を固めた磚茶(団茶)を削って煮出し入れ、チベット語ではジャ、ブータンではスージャと呼ばれるバター茶として飲まれているそうです。今回バター茶をいただきましたが、後日、報告させていただきます。チーズも作られていそうです。
食肉用としても重要で、脂肪が少なく、赤身が多く、味も良いため、中国では比較的高値で取引されているそうです。糞は乾かして燃料として用いられ、体毛は衣類などの編み物に利用されそうです。


ヤクはあらゆるところに放牧されており、道路に出てきて車を徐行させたことも2度ほどありました。


初めて大きく撮ることが出来ました。額には飾りがつけれれていました。大切にされている証拠だと思います。所有者の区別のための飾りかもしれません。


この程度の群れで放牧されていることが多かったです。きれいな景色にヤクが似合っていました。


毛の長い山羊(やぎ)にも出会いました。高山性のヤギだと思います。

チベットのワンちゃんたち [九寨溝 黄龍]

今回の再掲載で写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大するようにいたしました。
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四川省チベット族自治区のワンちゃんを紹介します。標高3448mの四川九寨溝黄龍空港について、いきなり黄龍に向かうときに出会ったワンちゃんでした。あまりにもかわいいので撮らせてもらいました。この写真はクリックすると拡大します。

横顔も可愛かったです。この辺りはチベット圏の最も東の端ですが、チベット文化がしっかりと残った場所でした。


近づくまでは箱の中に寝ていましたが、写真を撮ろうと近づくと出てきて甘えてくれました。


黄龍に向かうときに、こちらの薬屋さんで酸素ボンベと高山病の薬を購入します。この薬屋さんの看板犬だったのです。紅星路医療站です。近いうちに行かれる方は覚えておいてください。


薬屋さんの場所を航空写真で紹介しておきます。写真の中心あたりです。マイナスのアイコンを数回クリックしてみてくださいあたりの様子がわかってくると思います。

こちらは九寨溝のワンちゃんです。真白のワンちゃんで娘さんに毛を櫛で梳いてもらっていました。九寨溝にはいくつかチベット族の人の村がありますが、昼食をとったレストラン街(九寨溝で唯一食事が出来る場所)の近くの村で出会いました。
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ワンちゃんをアップさせてもらいました。
この辺りでは羊ではなく毛の長い牛のヤクがいたるところで放牧されていました。写真は撮れなかったのですがヤクの群れの中に2頭の牧羊犬がいました。このワンちゃんも将来は牧羊犬になるのかもしれません。


チベットを感じさせてくれる風景でした。カラフルな旗(のぼり)がチベットの特徴です。
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この航空写真の中心のあたりが白いワンちゃんを撮ったところです。こちらの航空写真もマイナスのアイコンを数回クリックしてもらいたいです。理由はクリックするとわかると思います。