バイテレック [アスタナ]
これがカザフスタタンの首都アスタナのシンボルである高さ105mのバイテレック(あるいはバイテレク・タワー)です。帰国の前日(12月1日)に来てみました。
バイテレック(Bayterek)は「高いポプラの木」の意味でカザフスタンの民話の「生命の木」と「幸福の魔法の鳥」をイメージしたデザインだそうです。
下の方が木を表現しています。それでは鳥は?
実は球体が伝説の鳥の卵でその下が鳥の巣を表現しているそうです。金色の球体の中が展望台になっています。
正面にある国防省の建物もきれいにライトアップされていました。ここまでが夜のライトアップされた景色でした。
ここからは翌日の12月2日の昼間の景色ですが、残念ながら小雪の降る天候でした。
夜と同じ構図の昼間の写真も紹介します。この場所に絵を描いているアートが置かれていました。雪の中で人が黒っぽく見えます。本物の人間と間違えてしまうのが判ってもらえると思います。これから球体の中の展望台に行くことにしました。
エレベターは少し地上より下がった部屋から出ています。その部屋には水槽があり不思議な魚たちが泳いでいました。
展望台にあがるためのチケットです。
エレベーターの奥側はガラスになっており上っていく途中の景色も楽しむことが出来ました。
金色の球体の中からの景色です。金色の球体のように見えましたがコーティングされたガラスの球体だったのです。国防省の反対側の外務省の方向の景色です。
正面の外務省を拡大いたしました。
大統領官邸の方向の景色です。青い屋根の建物が大統領官邸です。左右対称に建てられた金色の建物は、いずれも内務省です。その金色の内務省のツインタワーから手前の壁のように建っているビルも内務省のビルだそうです。
大統領官邸(Ak Orda)と金色のツインタワーを拡大してみました。大統領官邸の先に「平和のピラミッド」があります。
こちらが世界最大のテントであるカーン・シャティール(Khan Shatyr Entertainment Center)と呼ばれているショッピングモールの方向です。
こちらも拡大してみました。ショッピングモールの手前にあるのが国営石油会社とエネルギー省が入った建物です。カザフスタンは地下天然資源に恵まれており輸出品目も地下資源とその加工品が70%を占めています。とりわけ石油が49.4%を占めているのです。石油の埋蔵量は約300億バレルで世界で11位(2.22%)です。国営石油会社とエネルギー省が大きな地位を占めていることが建物からも判りました。鉱物資源も豊富で産出量で世界の10位以内に入る鉱物は7つもあります。
世界シェア 世界順位 産出量(年あたり)
クロム鉱 17.6% 2位 102万トン
ウラン鉱 9.2% 3位 3300トン
亜鉛鉱 4.7% 7位 39万トン
硫黄 3.6% 7位 210万トン
マンガン鉱 5.4% 8位 44万トン
銀鉱 4.5% 9位 892トン
ボーキサイ ト 3.0% 9位 438万トン
銅鉱 3.6% 10位 49万トン
石炭 1.5% 10位 11640万トン
原油 2.0% 17位 8130万トン
鉄鉱 1.5% 870万トン
鉛鉱 1.4% 4万トン
金鉱 1.1% 27トン
コバルト鉱 300トン
ニッケル鉱 3000トン
リン鉱石 17000トン
これはカーン・シャティールから見たバイテレックです。
球体の中は3階建てになっておりこの部分が一番上の部分です。
一番上の階からの景色です。
上から2階の部分を撮りました。一番下がエレベーターがある階です。
一番上の階には大統領の手形が置かれており、そこに手をあてて記念撮影をしている人を沢山見かけました。
私も手形に手をあてて記念撮影をしてみました。
右の写真が手形です。クリックすると拡大します。
下の写真が自分の手を手形にあててみたところです。
中央がバイテレック(バイテレク)です。右側(東側)に大統領官邸があります。左側(西側)の丸い部分がエネルギー省と石油会社の入ったビルです。この画面には入っていませんがさらに左側(西側)にテントのショッピングモールであるカーン・シャティールがあります。スクロールしてもらうとわかると思います。バイテレックの上側(北側)が外務省で下側(南側)が国防省だと思います。このアスタナの街並みが建築家・黒川紀章がデザインしたものなのです。右下の「大きな地図で見る」をクリックすると、より判りやすいと思います。
3.5年の歳月をかけて2010年7月5日に完成したカーン・シャティールが、まだ写っていないGooglの航空写真を紹介します。右下にバイテレックがあります。画面をクリックすると現在の航空写真が表示されます。
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