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月身宝殿 九華山 [九華山]

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九華山と言われる場所を訪れました。九華山は中国仏教の四大聖地のひとつと言われて中国では有名な場所です。
中国仏教の四大聖地とは
  浙江省の「普陀山  291m」(観音菩薩)
  四川省の「峨眉山 3099m」(普賢菩薩)
  山西省の「五台山 3058m」(文殊菩薩)
  安徽省の「九華山 1342m」(地蔵菩薩)
                            です。
信仰深い人を中心に沢山の人が訪れていますが日本の人は年間千人くらいと旅行社の人が言われていました。それもお坊さんとその檀家の人たちが圧倒的に多いと言われていました。まだ日本では一般の観光の場所としては黄山宏村などとは違い知られていないと思います。それだけに信仰の文化が感じられる場所です。

今回は6ケ所のお寺を訪れました。写真はその中の一つのお寺です。断崖絶壁に建てられたお寺も多くありますが、ここは比較的、なだらかところに立てられています。名前は「肉身宝殿」ですがお寺の人は「肉」の字を嫌って肉を意味する「月」を使用して「月身宝殿」と表現されていました。金(喬覚)地蔵の即身仏を供養していると書かれていました。
上の写真をクリックして拡大するとわかると思いますが2人が歩いている階段の両側の手摺に南京錠が沢山ぶら下がっているのが判ると思います。これは黄山で見た南京錠と同じ意味で皆が、つけたのだと思います。

お寺自体が立ち上るお線香の煙で霞んでいます。訪れる人が絶えませんでした。下で書いている通り、宿坊としての設備も整っており沢山の宿泊設備もありました。
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この写真の場所では線香を持って沢山の人たちがお祈りをしていて沢山の人たちがあふれますが少なくなるのを待って撮りました。一人線香を持ってお祈りしている人がいます。
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このお寺は比較的低い場所にあり知らないと通り過ぎてしまう場所にありました。
九華山には98のお寺があるとガイドさんに説明されました。有名なお寺で代表的ななのが化城寺、月身宝殿、百歳宮、祇園寺、上禅堂、閔園、天台寺、甘露寺です。その中でもこのお寺はもっとも裕福との説明でした。お寺には三ツ星の宿坊があります。ここでは男性と女性は夫婦であっても別れて宿泊するそうです。完全に分離されているそうです。
お寺の前ではお坊さんがおられます。


こんな建物がお寺の前の広場の両側に建っています。


このお寺を訪れた最大の目的は下の写真の方に会うことでした。
このお寺の住持(住職)で九華山仏教會の副會長の聖富住持に会うことでした。百歳宮の釋慧慶住持の次に偉い方だと聞きました。
中国の偉い人もこの人に会うために、このお寺を訪れるそうで訪れた著名な方の写真が沢山飾ってありました。後ろの写真は第5代国家主席の江沢民前主席と聖富住持です。


この方と丸いテーブルを囲んで30分くらいお茶を飲みながらお話を伺いました。
そして住持殿から最後に写真の記念品をもらいました。さらにあつかましく記念撮影を、お願いしたら快くお受けいただけました。

断崖のお寺 古拝経台 [九華山]

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九華山では最初に百歳宮を紹介しましが九華山のもう一つの魅力はこの写真のような断崖絶壁の場所に建っているお寺があることです。我々が泊まった仏教都市である九華街から山一つ離れた場所ですが、ここも含めてこのあたり一帯を九華山と呼びます。
ここからさらに300m登ると最高峰の十王峰(1342m)です。この景観には本当に驚かされてしまいます。

上の写真はロープウェイ降り場あたりから撮ったものです。こちらはお寺に近づいて撮りました。
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ここにはロープウェイで気楽に登れます。


ロープウェイから見た古拝経台です。断崖に作られているのがよくわかります。
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岩に張り付くようなお寺は迫力があります。
この写真もロープウェイから撮ったものです。


こんな場所なので籠屋さんも控えています。


九華山は地蔵菩薩の霊場で、この奥にお地蔵さんが祭られていました。小さな部屋でした。


こちらが、上の写真の小さな入口の中です。右側は日本のお地蔵さんと同じスタイルです。天井の卍模様が雰囲気を盛り上げています。九華山は中国四大仏教聖地で地蔵菩薩の聖地でもあります。


お寺の正面です。


ここから上のお寺を見上げたところです。上に見えるのが天台正頂(天台寺)です。ここから八百数十段あるそうです。


正面の山の向こう側が我々の宿泊した場所で沢山の宿坊があったところです。霞んでいますが左側の遠くに九華街が見えます。そして正面の山の上にもお寺が見えます。ここにも登りました。そこがすでに紹介した百歳宮です。

                           
ロープウェイ乗り場あたりは昔は尼さんばかりの場所だったそうです。昔は男のお坊さんと尼さんは完全に分かれていたそうです。男のお坊さんはわれわれが宿泊していた上の写真の山の裏側です。日本で言えば高野山と女人高野でしょうか。高野山は九華山と同じように仏教都市ですが、女人高野は室生寺や金剛寺や慈尊院などのお寺のことで、仏教都市ではないため、日本では同じような場所はないような気がします。共同生活(修道生活)をおくるキリスト教の修道院が都市ではないけれども、すこし少し近いと言えるかもしれません。


クリックすると拡大航空写真でも紹介いたします。赤色ラインがロープウェイです。緑色マークが今回紹介した断崖のお寺の古拝経台です。空色マークが九華山の最高峰(1342m)の十王峰です。右の写真はネットから拝借した最高峰の十王峰です。表示が航空写真ではなく地図の場合は地図内の 写真のアイコンをクリックしてください。


もう少し広範囲の航空写真です。右下の方が今回紹介のロープウェイや古拝経台で、左上が九華山の仏教都市の辺りです。青色ラインは泊まったホテルの東崖賓館(臙脂色マーク)からロープウェイ乗場まで往復した車のルートです。途中に次に紹介予定の月身宝殿があります。薄い橙色ラインは地図で表示させた時の同じ車の移動ルートなのです。中国でのGoogleの航空写真と地図は、困ったことにずれているのです。

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